【DIATONE NR-MZ60】“音”にこだわるDIATONE SOUND.NAVI登場! #3: 詳細解説 | Push on! Mycar-life

【DIATONE NR-MZ60】“音”にこだわるDIATONE SOUND.NAVI登場! #3: 詳細解説

三菱電機から発売された話題沸騰の新ユニット「DIATONE SOUND.NAVI」。マイカーライフでは、コンセプト、サウンドインプレッションとこれまで2回に渡ってレポートしてきたが、今回は機能・性能の詳細をお伝えしたいと思う。

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【DIATONE NR-MZ60】“音”にこだわるDIATONE SOUND.NAVI登場!

三菱電機から発売された話題沸騰の新ユニット「DIATONE SOUND.NAVI」。マイカーライフでは、コンセプト、サウンドインプレッションとこれまで2回に渡ってレポートしてきたが、今回は機能・性能の詳細をお伝えしたいと思う。

まず前提として、この「DIATONE SOUND.NAVI」には、同ブランドのハイエンドユニット、DA-PA1のエッセンスがふんだんに盛り込まれている、というところが重要。もちろん、DA-PX1は定価80万円もするハイエンドユニットで、こちらの「DIATONE SOUND.NAVI」は、上級モデルのNR-MZ60PREMIで20~21万円くらい、スタンダードグレードのNR-MZ60で16~17万円くらいが予想価格。DA-PX1とこれだけ価格の開きがあるわけなので、まったく同等の性能を有していることはあり得ないが、実際の性能は、DA-PX1にかなり迫っていると言って過言ではない。

まずは、前々回も触れたとおり、D/Aコンバーターに32bitタイプが採用され、さらにDSPに40bit高精度演算を実現するタイプが採用されているあたりが高音質のキモ。既存のハイエンド・ソースユニットに比べて群を抜いている。DA-PX1に迫るほどののスペックだ。

そして、プロセッサー部の機能も、ハイエンド・ソースユニットとしてトップレベル。既存のナビと比べたらぶっちぎりの内容。


MZ60PREMI

フロント左右独立31バンドグラフィックイコライザーを搭載するMZ60PREMI


MZ60

MZ60はフロント・リア左右共通10バンドの調整が可能

まずはイコライザー。フロント左右独立31バンドグラフィックイコライザー・リア左右独立10バンドイコライザーを搭載(MZ60PREMIのみ。MZ60はフロント・リア左右共通10バンド)。調整単位は0.5dB/1stepなので、刻み幅もトップレベルの細かさ。(MZ60は1.0dB/1step)ちなみに、DA-PX1ではグライコではなく10バンドのパラメトリックEQ。こちらのほうがイコライザーとしては高性能だが、扱いは難しく、「DIATONE SOUND.NAVI」の31バンドグライコのほうが使い勝手はいい。

タイムアライメントも、最大フロント3ウェイ+サブウーファー+リア、に対応(MZ60PREMIのみ。MZ60は最大フロント2ウェイ+サブウーファー+リア)。調整単位も、0.02ms/1step(0.77cm相当)と細かい。さらに、DA-PX1と同じように、マルチウェイタイムアライメントを搭載していることも特筆点。パッシブネットワーク使用のシステムで、各帯域独立にタイムアライメントをかけられるのは、ダイヤトーン独自の技術だ。


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #3: 詳細解説


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #3: 詳細解説

クロスオーバーも秀逸。フロント2ウェイのマルチアンプシステム(MZ60PREMIのみ)を構築することも可能だし、パッシブを使ったフロント3ウェイ、マルチとパッシブを共存させたフロント3ウェイ(MZ60PREMIのみ)を組めるなど、多彩なシステムレイアウトを可能にしている。

さらに注目すべきは、デジタル信号の時間揺らぎ(ジッター)を原理的に排除できる『メモリーコレクター』という回路を使用している点。この回路はダイヤトーン独自のもので、抜群の厳密性、正確性を自負する機構だ。

そして、オーディオ以外のナビ回路や地デジチューナーやモニターからノイズを発生させない、その影響を受けない、ということにも、回路とメカ構造の双方から十二分に対策が講じられているということも付け加えておきたい。

また内蔵アンプの音質が優れていることに加えて、外部出力も充実しており、しかもクオリティが高い。ハイパワーアンプを取り付ければ、本格的ハイエンドシステムへのバージョンアップも可能だ。またサブウーファー出力もきめ細かい周波数やゲイン設定ができる。特にDIATONEのSW-G50との組み合わせで威力を発揮する低域特性をなだらかに持ち上げる「ローブスト」という機能もあり、超低音の「深さ」のコントロールが詳細にできる。


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #3: 詳細解説


三菱電機が、「DIATONE SOUND.NAVI」を新発売 #3: 詳細解説

ナビについての解説がほとんどできなくなってしまったが、分かりやすさに徹底的に配慮した『シンプルマップ』の採用は特筆的。これは機能がシンプル、ということではないので誤解なきよう。見やすさという点でシンプルさにこだわった地図表示。ナビとしても十二分に高機能だ。

最後に、2DINというボディサイズなので、画面が大きく調整時の操作がしやすい(分かりやすい)というところもストロングポイント。例えば、31バンド左右独立イコライザーでは、左右のイコライザー特性が一度に表示できるのに加え、左右共通と左チャンネルのみ、右チャンネルのみの3つのゲイン調整が同一画面で独立に行える。これは実際使用してみると実に使いやすく、調整したい値をワンタッチで反映できるのが心地よい。

さて、この新時代のカーオーディオユニット。実際のデリバリーが開始され、続々と装着車が登場してくることがとても待ち遠しい。ハイエンドカーオーディオの世界に変革をもたらし、かつ、一般ナビユーザーの音への気づきも促すであろう「DIATONE SOUND.NAVI」。大注目のユニットであることは間違いない。

《太田祥三》

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