「カーオーディオ・素朴な疑問」Part1 スピーカー編 サイズ違いがいろいろある…。適合の見分け方は? | Push on! Mycar-life

「カーオーディオ・素朴な疑問」Part1 スピーカー編 サイズ違いがいろいろある…。適合の見分け方は?

カーサウンドシステムのアップグレードに興味を持ちつつも、なんとなくの“とっつきにくさ”を感じて距離を置いているドライバーは少なくないに違いない。当連載ではその“とっつきにくさ”の解消を目指し、疑問に思われがちな部分を1つ1つ解説している。

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「8.8cmスピーカー」の一例(ビーウィズ・BE-FIT AM for Mercedes-Benz)。
  • 「8.8cmスピーカー」の一例(ビーウィズ・BE-FIT AM for Mercedes-Benz)。
  • 「16.5cmスピーカー」の一例(DLS・M6.2)。
  • 「17cmスピーカー」の一例(ダイヤトーン・DS-G400)。

カーサウンドシステムのアップグレードに興味を持ちつつも、なんとなくの“とっつきにくさ”を感じて距離を置いているドライバーは少なくないに違いない。当連載ではその“とっつきにくさ”の解消を目指し、疑問に思われがちな部分を1つ1つ解説している。

◆「カースピーカー」には、ミッドウーファーの「口径」違いが何パターンかある!

まずは「スピーカー」に関連した事柄について説明しているのだが、今回は「サイズ」について掘り下げる。

最初に「口径」について説明していこう。カー用の「スピーカー」には、「ミッドウーファー」の「振動板のサイズ違い」、つまり「口径違い」がいくつかある。なお各製品が「何cm口径」なのかは、カタログの各製品名に添えられた文言を見ると分かる。例えば「17cmセパレート2ウェイスピーカー」と書かれていたら、このモデルの「ミッドウーファー」の「振動板の口径」は「17cm」であると知れる。

ただしここで記されている数値はあくまでも目安だ。つまり「クラス」だと考えよう。で、国産車では、「17cmクラス」または「16.5cmクラス」が適合サイズである場合が多い。一方で、Kカーのような車格が小さいクルマでは、「10cmクラス」や「8cmクラス」が適合サイズであることもある。なお欧州車では、「10cmクラス」や「8cmクラス」が適合サイズである車種が多めだ。

というわけで「スピーカー交換」をしようと思ったらまず、愛車には「何cmクラス」のスピーカーが付くのかを知る必要がある。愛車に適合する「クラス」とは異なる「クラス」のモデルを選んでしまうと、ドア内部の鉄板をカットする等の大がかりな改造が必要となるからだ。

◆「17cmクラス」と「16.5cmクラス」は同一。呼び方が異なっているだけ!

ところで、「17cmクラス」と「16.5cmクラス」とがあると説明したが、この2つは実は同一「クラス」だ。ふた通りの言い方が存在していて、メーカーごとでどちらで表記するかが分かれている。なお国産メーカーの多くはキリが良いからだろう「17cm」と表記し、輸入モデルは本国で「inch(インチ)」表記されているのでそれを「cm」に換算しそのまま「16.5cm」と表記されることが多くなっている。

なお「何cmクラス」の「スピーカー」が愛車に適合するのかは、国産ブランドの適合表を見れば確認できる。製品は何でもいいので、例えば「17cmクラス」の製品の適合表の中に愛車の名前が載っていたら、愛車には「17cmクラス」の「スピーカー」が付くと判断できる。

ただし、すべての「17cmクラス」の「スピーカー」がスムーズに付けられるとは限らない。問題となるポイントが2つある。

その1つ目は「取付穴口径」だ。クルマのドア内部の鉄板には「スピーカー」を取り付けるための穴が開いているが、その口径が車種により微妙に異なり、そして「スピーカー」も製品ごとで微妙に異なる。「スピーカー」の方が少し大きいと、ドアの鉄板をカットする必要も出てくるので、事前の確認が必要だ。

◆愛車のドア内部のクリアランスの測定をしておくと安心!

そして問題となるもう1つのポイントは、「取付奥行き寸法」だ。これは「スピーカー」の取り付け面から奥側の端までの長さを表すもので、このサイズはスピーカーごとで結構大きく異なってくる。

そしてクルマ側も、スピーカーを取り付ける面から奥側までの距離(ドアの中に降りてくる窓ガラスまでの距離)が車種ごとで変化する。

なお「ミッドウーファー」の取り付けには「インナーバッフル」と呼ばれている土台となるパーツの使用がマストとなるので、取り付け面から窓ガラスまでが何mmなのかは、「インナーバッフル」の厚みも勘案して割り出されることとなる。逆に言うと、「インナーバッフル」を厚く作れば「ミッドウーファー」の立ち上げ量を増やせるので、「取付奥行き寸法」が長めのモデルでも取り付けられるようになることもある。

とはいえ内張りパネル内のクリアランスにも限りがあるので、立ち上げられる量にも限度がある。そのあたりも1度、愛車のドア内部を測定して確認しておきたい。とはいえ自分で確認するのが難しかったら、カーオーディオ・プロショップにて相談すれば調べてもらえる。

ちなみに「17cmクラス」の「スピーカー」では、「取付奥行き寸法」は「60mm」が1つの目安となってくる。これより短ければ多くの車種でスムーズに付けられる。しかしこれを超えてくるとすんなり付かない車種が出てくる。そして「70mm」を超えると、内張りパネル等を改造しないと付かないケースが増えてくる。参考にしてほしい。

今回は以上だ。次回以降も、「スピーカー」に関連した分かりづらいポイントの解説を続行する。乞うご期待。

[カーオーディオ・素朴な疑問]スピーカーにはサイズ違いがいろいろある…適合の見分け方は?

《太田祥三》

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