「専門店」の“ピット”には“木工室”もある!?「キーワードから読み解くカーオーディオ」Part6「プロショップ編」その3 | Push on! Mycar-life

「専門店」の“ピット”には“木工室”もある!?「キーワードから読み解くカーオーディオ」Part6「プロショップ編」その3

カーオーディオに関連した専門用語を1つ1つ解説している当シリーズ。現在は、「カーオーディオ・プロショップ」というワードに焦点を当てている。前回から、そこがどのようなところなのかを紹介している。今回は、そこにある「ピット」について説明していく。

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「カーオーディオ・プロショップ」にてセットアップされたオーディオカーの一例(製作ショップ:シンフォマージ<徳島県>)。
  • 「カーオーディオ・プロショップ」にてセットアップされたオーディオカーの一例(製作ショップ:シンフォマージ<徳島県>)。
  • 「カーオーディオ・プロショップ」にてセットアップされたオーディオカーの一例(製作ショップ:シンフォマージ<徳島県>)。
  • 「カーオーディオ・プロショップ」にてセットアップされたオーディオカーの一例(製作ショップ:シンフォマージ<徳島県>)。
  • 「カーオーディオ・プロショップ」にてセットアップされたオーディオカーの一例(製作ショップ:シンフォマージ<徳島県>)。

カーオーディオに関連した専門用語を1つ1つ解説している当シリーズ。現在は、「カーオーディオ・プロショップ」というワードに焦点を当てている。前回から、そこがどのようなところなのかを紹介している。今回は、そこにある「ピット」について説明していく。

◆カーオーディオアイテムをセットアップするための機材をさまざま用意!

さて「カーオーディオ・プロショップ」は、モノを販売するにとどまらず製品の取り付け作業までを請け負ってくれる場所だ。

なお、カーオーディオユニットの取り付け作業は、単に「付けば良い」というものではない。例えばスピーカーはスピーカーユニットが裸の状態で売られていて、その状態ではスピーカーとしてはまだ半完成品だ。ゆえに、「スピーカーを作る」という作業が必要となる。なので「ピット」には、それを行うための機材がさまざま用意されている。

どのような機材が揃えられているのかを具体的に紹介していこう。まず「ピット」には車両に対して作業を行うためのスペースがあるのだが、そこには以下のような設備が用意されていることが多い。電動工具やエアにて作動する工具を使いやすくするために、電源やエアーを供給するためのケーブルやチューブが天井からぶら下げられている。

また照明も、作業のしやすさが考えられている場合が多い。天井に設置されている照明自体が、作業のしやすさを考慮してレイアウトされていることも少なくなく、そしてさらには、手元を照らすための小型の照明も用意されている。配線作業を行うとき、センタークラスターパネルの内部等が良く見えないと作業効率が落ちる。そうならないための対策が打たれている、というわけだ。

◆カーオーディオ製品の取り付け時には、木製パーツの製作が必須に!?

そして「カーオーディオ・プロショップ」には、クルマを置いて作業を行うスペースとは別に、「木工室」も用意されている。カーオーディオユニットの取り付けを行う際には、木材にて必要パーツが作られることが多いからだ。

どのようなパーツが作られるのかを説明していこう。まず、ドアスピーカーを取り付ける際の土台となる「インナーバッフル」がワンオフされることが多い。ちなみに「インナーバッフル」は市販品もさまざまあるので、コストを下げたいとユーザーが望む場合には、市販品が使われることもある。しかし、音のことを考えたらワンオフした方が有利だ。ワンオフすれば、取り付ける車両に対して、そして装着するスピーカーに対してベストな「インナーバッフル」を用意できるからだ。

また、「サブウーファー」については「ボックス」がワンオフされることが多い。「パワードサブウーファー」や「ボックスサブウーファー」を使う場合には「ボックス」を作る必要はないが、音にこだわろうとするときには単体で売られている「ユニットサブウーファー」が使われて、併せて一点物の「ボックス」が作られる。ワンオフすれば、欲しいサウンドを鳴らしやすい「ボックス」に仕上げられ、積載の都合に合わせた形やサイズで仕上げられるからだ。

◆ツイーターの「カスタムインストール」時にも、木工作業が必要になる!

またツイーターを「カスタムインストール」する場合にはAピラー、またはドアミラー裏のパネルを改造することとなるのだが、そのときにも木工作業が必要となる。ツイーターを取り付けるための土台となるリング等が木材にて作られるのだ。さらにはそれらパネルを仕上げる際には、ファイバーパテ等で形を整えていくこととなる。そういったファイバーワークも、「木工室」にて行われる。

で、「木工室」には専用機材が備えられている場合が多い。例えば、「ピンルーター」や「テーブルソー」が装備されている。なお前者は、木材を思いどおりの形にカットするための道具だ。型を使ってそれと同じ形のパーツを切り出せたり、木材の断面の「面取り」を行えたりする。

また「テーブルソー」があると、木材を正確なサイズで真っ直ぐ切断できる。例えば「サブウーファーボックス」の製作においては、木材を設計図どおりに正確に切り出せるか否かが最終的なクオリティに大きく影響する。なので「カーオーディオ・プロショップ」では、正確に木材を切り出すための道具も備えてあるのだ。

今回は以上だ。次回も「カーオーディオ・プロショップ」についての解説を続行する。お楽しみに。

プロショップ=「専門店」の“ピット”には“木工室”もある!?…キーワードから読み解くカーオーディオ

《太田祥三》

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