仕上がりの音の良し悪しは「正確な測定」が決め手に!?[詳説 プロセッサー活用術]第3章「タイムアライメント編」その7 | Push on! Mycar-life

仕上がりの音の良し悪しは「正確な測定」が決め手に!?[詳説 プロセッサー活用術]第3章「タイムアライメント編」その7

サウンドチューニング機能を搭載するメカである「プロセッサー」の操作方法を解説している当シリーズ。現在は、“本格型”の「タイムアライメント」の設定方法を説明している。

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内張りパネル内にスピーカーが取り付けられたオーディオカーの一例(モレル・デモカー)。

サウンドチューニング機能を搭載するメカである「プロセッサー」の操作方法を解説している当シリーズ。現在は、“本格型”の「タイムアライメント」の設定方法を説明している。

なお「タイムアライメント」の設定においてはまず、「距離測定」を正しく行うことが肝要だ。というわけで前回からは、「距離測定」のコツを説明している。“本格型”の「タイムアライメント」では、フロントスピーカーがセパレート2ウェイの場合、左右のツイーターと左右のミッドウーファー、この計4つのスピーカーの個別制御が可能となる。なのでまずは、リスナーから各スピーカーまでの距離を測る必要がある。

で、その際に問題となるのは「どこからどこまでを測るか」だ。

なおこの点に関して細かくは、諸説ある。というわけで前回は、リスナー側ではどこを測定の“始点”とするべきかを説明した。それに引き続いて当回では、スピーカー側のどこを“終点”とするべきかを説明していく。

まず、ツイーターについてはあまり問題はない。ツイーターは目に見える場所に装着されることが多く、そうであればその振動板の中心点を“終点”とすればOKだ。なお、測定するときにメジャーの先端がツイーターの振動板に当たらないようにくれぐれもご注意を。ツイーターを破損させては元も子もない。

一方、ミッドウーファーまでの距離を測るときには以下の点に留意したい。ミッドウーファーも振動板の中心点あたりを“終点”としたいわけだが、多くの場合ミッドウーファーはドアの内張りパネル内に収められている。で、その振動板の中心点から距離を測るのに、ドアパネルを突き抜けてのリスナーまでの直線距離を測るのは間違いだ。なぜなら音は、ドアパネルを透過して耳に届くことはほぼないからだ。

なのでミッドウーフアーの「距離測定」は、まずは振動板からドアパネルの音の通過穴までの直線距離を測り、さらにパネル面の音の通過穴からリスナーまでの直線距離を測る。そしてそれらを合計した数値を設定画面にて入力しよう。つまり、音の通る実際の道のりの長さを測定すべき、というわけだ。

ちなみにこの鉄則は、サブウーファーからリスナーまでの距離を測るときにも適応される。例えば車種が2ボックスタイプでサブウーファーがトランクに積まれている場合、サブウーファーから放たれた音はリアシートの背もたれを超えてリスナーの耳に到達する。なのでその実際の道のりを測定しなければならない。障害物を突き抜けての直線距離を測ってしまうと、実際の音が辿る距離との乖離が生じる。ご注意を。

今回は以上だ。次回も距離測定における注意事項の説明を続行する。お楽しみに。

[プロセッサー活用]タイムアライメントの仕上がりの良し悪しは「正確な測定」が決め手!?

《太田祥三》

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