ミラーリングやストリーミングで映像系コンテンツを満喫! ゼロから始める「低予算カーオーディオ」第3回「HDMI端子+α」編 | Push on! Mycar-life

ミラーリングやストリーミングで映像系コンテンツを満喫! ゼロから始める「低予算カーオーディオ」第3回「HDMI端子+α」編

カーAV環境を充実させたいと思いつつも、「システムアップには予算がかかる…」、そう感じて二の足を踏んではいないだろうか。でも、費用「ゼロ円」もしくはそれに準じた低予算でできることもいろいろとある。当特集では、その1つ1つを紹介している。

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『VISIT(ビジット)』を繋いだときの純正メインユニットの表示例。
  • 『VISIT(ビジット)』を繋いだときの純正メインユニットの表示例。
  • 『VISIT(ビジット)』を繋いだときの純正メインユニットの表示例。
  • VISIT
  • VISIT
  • デジタル信号をアナログ信号に変換する機器の一例(データシステム・HDMI変換アダプター)。
  • デジタル信号をアナログ信号に変換する機器の一例(データシステム・HDMI変換アダプター)。
  • 走行中でも車載機に映像を映し出せるようにする機器の一例(データシステム・TVキット)。
  • トヨタ車純正ディスプレイオーディオに映像入力端子を設定できるようにする機器の一例(データシステム・ビデオ入力キット)。

カーAV環境を充実させたいと思いつつも、「システムアップには予算がかかる…」、そう感じて二の足を踏んではいないだろうか。でも、費用「ゼロ円」もしくはそれに準じた低予算でできることもいろいろとある。当特集では、その1つ1つを紹介している。

今や、映像系コンテンツはメディアに焼いて持ち運ぶ時代ではなくなった!?

今回は、「楽しめる映像系コンテンツを増やす」という作戦を紹介していく。

さて、昨今は車内でさまざまなAVソースを楽しめるようになっている。例えば、当特集の前回の記事にて取り上げたミュージックストリーミングアプリが音楽の楽しみ方を変えようとしているし、映像系のコンテンツを楽しむ方法もいろいろとある。少し前までは映像系ソースといえば地デジかDVDの2択だったが、現在では「YouTube」や映像系ストリーミングアプリや、さらにはAmazonの『Fire TV stic』といったストリーミングデバイスが活用されるケースも増えている。

つまり、映像系コンテンツを楽しむのにもDVD等のメディアを持ち運ぶ時代ではなくなりつつある。ネットを介して楽しむスタイルが定着しつつあるのだ。

かくしてこれら新たな映像系ソースをまだ車内で楽しんでいないというのなら、それらを観られるようにするだけでも車内エンタメはグッと充実する(車内で楽しむには通信環境を整える必要性も出てくるが、この件に関しては次回に改めて解説する)。

で、新たな映像系ソースを車内で楽しもうとするときには、通信環境の構築とは別にスマホやタブレットを車載機器とどう繋ぐか、ここのところも問題となる。

この点においてはまず、「HDMI端子」が備わっていれば話が早い。そうであればあとは、愛用のスマホ等に適合する接続用のケーブルを用意すればそれら端末を接続できる。もしも「HDMI端子」が備わっているメインユニットを使っているのにそれを活用していないというのなら、今日から即、活用しよう。映像系ストリーミングデバイスを接続でき、ケーブルを調達すればスマホのミラーリングが行える。これを活用することで、映像系ソースの選択肢が一気に増える。

走行中でも車載機に映像を映し出せるようにする機器の一例(データシステム・TVキット)。走行中でも車載機に映像を映し出せるようにする機器の一例(データシステム・TVキット)。

ミラーリングなら、スマホの画面を車載機に映し出せて音はカースピーカーから聴ける!

なおスマホのミラーリングとは、つまりはスマホの画面をそのまま車載機のモニターに映し出せるようになるというものだ。結果、「YouTube」アプリや映像ストリーミングアプリの映像を車載機のモニターに映し出せて、音声もカースピーカーから聴けるようになる。

ただし1点、注意すべきことがある。それは「走行中でも映像を映し出せるようにするにはそのためのパーツが必要となる」ことだ。ご存知のように純正品にしろ市販品にしろモニターを備えた車載機器は普通、走行中には映像が映らないようになっている。ドライバーが運転中にモニター等を注視することが法律で禁止されているからだ。

ただし、同乗者が映像を楽しむのは合法だ。なので、それを可能とする「テレビキャンセラー」等と呼ばれているパーツがいくつかのメーカーから発売されているので、それを用いれば同乗者がドライブ中に映像系コンテンツを楽しめるようになる。なので、スマホと「HDMI端子」とを繋ぐケーブル以外にもそのようなパーツが必要となるが、それらを用意すれば状況が一気に好転するのだ。

さて、愛用の車載機に「HDMI端子」が備わっていない場合はどうすれば良いのだろうか。まず、愛用のスマホがandroid端末でそれと車載機が「ミラキャスト」に対応していれば、Wi-Fi接続にてスマホのミラーリングを行える。しかしそうではないと手も足も出ない…、かというと、実はそうでもない。

モニターを備えた車載機の多くは、アナログの映像入力端子を持っている。バックカメラの映像を入力することを想定しているからだ。そのアナログの入力端子を活用するという手も有り得ているのだ。というのも、デジタル映像信号をアナログ信号に変換するパーツがいくつかのメーカーからリリースされていて、それを導入すればスマホやタブレットの映像を車載機のモニターに映し出せる。

デジタル信号をアナログ信号に変換する機器の一例(データシステム・HDMI変換アダプター)。デジタル信号をアナログ信号に変換する機器の一例(データシステム・HDMI変換アダプター)。

Apple CarPlayとandroidauto対応機の場合には、奥の手がある!?

ところで、AV一体型ナビや市販ディスプレイオーディオ、そして純正メインユニットの中には(例えばトヨタ車純正のディスプレイオーディオ)、Apple CarPlayとandroidautoに対応している機種がある。そうであると、映像系コンテンツを楽しもうとするときにまた違った選択肢が浮上する。

なおApple CarPlayとandroidautoとは、スマホアプリを車載機で便利に使えるようになるという機能だ。これら機能を介してスマホを車載機と接続すると、対応するスマホアプリの表示を車載機に映し出せるようになり、さらにはアプリの操作をほぼすべて車載機の画面上でも行える。ゆえにミラーリングと比べて断然便利だ。

ただしこれらは、ナビアプリ以外の映像系アプリには対応していない。なので音楽アプリを楽しむ場合やナビアプリを使う場合には便利だが、映像系アプリを楽しもうとする場合にはミラーリングを実行するしかない(HDMI端子かアナログ映像入力端子を備えている場合)。

かというと実は、奥の手がある。車載用のandroid端末が発売されていて、それを使うと映像系アプリもApple CarPlayを介して車載機に画面を映し出せて操作も車載機の画面上にて行える。android端末でありながらApple CarPlayを介するというところが少々複雑だが、このような便利アイテムも存在しているのだ。しかもこれを活用する場合には「テレビキャンセラー」は必要ない。この点もメリットだ。

具体的には、フィールドが取り扱っている『VISIT(ビジット)』という機器がそれにあたる。当機の参考価格は5万5500円(税抜)だ。これもそこそこの価格ではあるが、Apple CarPlayとandroidautoに対応するメインユニットを使っている場合には、かなり力を発揮する。興味があればぜひともチェックを。

今回は以上だ。次回以降も低予算で実践できるカーオーディオの楽しみ方をいろいろと解説していく。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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