「カーセキュリティ」の取り付けには経験と知識が不可欠!? 「プロが頼りになるワケとは…?」 Part3「車内快適化」編 その2 | Push on! Mycar-life

「カーセキュリティ」の取り付けには経験と知識が不可欠!? 「プロが頼りになるワケとは…?」 Part3「車内快適化」編 その2

「カーオーディオ・プロショップ」のバリューを明らかにしている当連載。現在は「車内快適化」編と題し、“音”以外のことについても頼りになることを解説している。今回は「カーセキュリティ」の取り付けも任せて安心であることを説明していく。

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市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-1Vs)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-1Vs)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-5Vf)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-Vシリーズ 1WAYリモコン)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-Vシリーズ 2WAYリモコン)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-ZVT)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-ZV)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Pnathera)。
  • 市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Pnathera)。

「カーオーディオ・プロショップ」のバリューを明らかにしている当連載。現在は「車内快適化」編と題し、“音”以外のことについても頼りになることを解説している。今回は「カーセキュリティ」の取り付けも任せて安心であることを説明していく。

「カーオーディオ・プロショップ」は「カーセキュリティ」の取り付けも得意!?

「カーオーディオ・プロショップ」は普通、カーオーディオユニット以外の電装品は何でも問題なく取り付けられる。「カーセキュリティ」もしかりだ。なお「カーセキュリティ」の取り付けは、それを専門に行うお店や広くカー用品を扱うお店等でも請け負っているが、「カーオーディオ・プロショップ」の多くもまたこの取り付けも得意としている。

ところで「カーセキュリティ」製品の中にはDIYでも取り付けられることをウリにしているものもある。しかし、取り付けは専門店に依頼することが推奨されている場合が多い。または、メーカーから“認定”された正規取扱店のみでしか購入できない場合も多く、そのようなタイプの製品は取り付けも購入店のみでの対応となる。

それもつまりは、製品のセキュリティ能力を確保するためでもある。結果、取り付け方や製品の仕組み等の詳細は専門店にしか知らされないことになるので、そういった情報が窃盗団に伝わりにくくなる。で「カーオーディオ・プロショップ」の多くは、「カーセキュリティ」の認定店としても活躍している場合が多い。

なお「カーセキュリティ」の取り付けには、さまざまなノウハウが必要だ。ポイントは主には3つある。1つは「盗まれにくい工夫を凝らすこと」、2つ目は「製品の性能を引き出すこと」、3つ目は「クルマに元々備わっている機能に影響を及ぼさないように配慮すること」、この3点だ。

これらがどのようなことなのかを順番に詳しく説明していこう。まずは「盗まれにくい工夫を凝らすこと」について解説していく。

市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-Vシリーズ 2WAYリモコン)。市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Grgo-Vシリーズ 2WAYリモコン)。

サイレンの“ありか”がすぐに分かると、配線を切られて…。

例えば警告音を発するサイレンも、ただ取り付ければ(装着すれば)良いというものでもない。ボンネットを開けたらすぐにサイレンがどこに付いているのかが見えてしまうと、窃盗犯にすぐさま配線を切られてしまう。しかし隠して取り付けておけばそのようなことにはなりにくい。このような配慮を盛り込みながら装着すべきなのだ。

または「このクルマにはセキュリティが付いている」ということを上手くアピールすることも大切だ。プロならばそれについても抜かりない。

続いては、「製品の性能を引き出すこと」について説明していこう。例えばまたもやサイレンでいうと、上手く隠して取り付けられたとしても音がしっかり抜けなければ意味がない。サイレンの音の出口のすぐ前に障害物があれば、音がブロックされて周囲に響きにくくなる。

また、センサー類の取り付けにも注意が必要だ。誤動作があってはいけないからだ。例えば衝撃を検知するセンサーが、少しの振動で反応したりよほど大きな衝撃でなければ反応しなかったりするのもまずい。万が一のときに「カーセキュリティ」が働かなかった、なんてことにもなりかねない。

さらに昨今は車両盗難の手口が複雑化していて、「カーセキュリティ」もそれらに対応すべく高性能化が図られている。結果、取り付け作業も煩雑化する傾向にもある。その点「カーオーディオ・プロショップ」は、複雑な配線作業に慣れている。オーディオ機器と「カーセキュリティ」とでは仕組みや構造が多々異なるが、配線に関するセンスが磨かれているので面倒な仕様になっていても難なくこなす。

市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Pnathera)。市販「カーセキュリティ」の一例(ユピテル・Pnathera)。

「カーセキュリティ」の取り付けによって他の機能に影響が出るのはNG!

次いでは、「クルマに元々備わっている機能に影響を及ぼさないように配慮すること」について説明していく。なおこの点に関しては「カーセキュリティ」にとどまらず、カーオーディオ製品や他の電装品の取り付け全般にもいえることだ。というのも現代のクルマはいろいろな部分でコンピューター制御されていて、車両のさまざまなところにいろいろな配線が張り巡らされている。まずはそれら他の配線にダメージを与えてはならず、そしてそれらの機能にも影響が出てはいけない。

特に注意が必要なのは、電源線の配線だ。電装品は基本的にどこかしらから電源を取る必要があり、「どこから取るか」の見極めが難しい。場所によっては電圧が低めだったり、繊細な機器が繋がっている部分だったりする。電圧的に余裕のないところから分岐させると「カーセキュリティ」が正しく作動しないケースも出てくる。また他の機器の動作にも影響が出かねない。特に、走行に関する機能や安全性に関する機能に害が及ぶのは避けたい。

その点「カーオーディオ・プロショップ」は、電源取りのセンスも磨かれている。必要な電力を確保できて他の機器への影響も出にくい場所から、問題のない方法で電源を確保する。

そして、配線類をキレイに収めることも朝飯前だ。性能をしっかり引き出すための配慮と同じく、見た目にも気を遣って仕上げてくれる。さらには、安全性の確保も抜かりない。例えばシートレールがコードを噛むことがないように配慮し、必要があればヒューズを設定するなどして万が一のトラブルへの対策を講じることもある。

悲しいかな車両盗難は後を絶たない。それに対して万全を期したいと考えるときにも、「カーオーディオ・プロショップ」は頼りになる。覚えておこう。

今回は以上だ。次回以降も「カーオーディオ・プロショップ」のバリュー解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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