“サス交換のメリット”車高調=乗り心地悪化は時代遅れ!快適車高調生活~カスタムHOW TO~ | Push on! Mycar-life

“サス交換のメリット”車高調=乗り心地悪化は時代遅れ!快適車高調生活~カスタムHOW TO~

サスペンション交換は固めるのではなく自分に合った使い方にするもの

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“サス交換のメリット”車高調=乗り心地悪化は時代遅れ!快適車高調生活~カスタムHOW TO~
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サスペンション交換は固めるのではなく
自分に合った使い方にするもの

サスペンション交換といえば、車高が下がり、乗り心地は悪くなる、というのがちょっと昔の常識だった。しかし、現代は違う。快適になる車高調生活があるのだ。

そもそも純正サスペンションはあらゆる場面を想定して開発されている。1人乗りで街乗りから、5人乗りでフル乗車して、キャンプグッズ満載で未舗装路を走るときまで、すべての場面で過不足ない仕上がりにしなければクレームになってしまう。その結果があの高い車高とふんわりとしたサスペンションなのである。

ならば、使い方にフォーカスすれば、限定した場面では良い性能を発揮できる。それが車高調を代表とするアフター品のサスペンションなのだ。例えば、高速道路移動がメインならある程度引き締められたサスペンションの方がフラフラしないし、速度が高くなると段差の入力も速くなるので、サスペンションが動かされて固さが気にならなくなる。BMWやVWのようなドイツ車で高速道路を走ると「ビシッ」として安定するような感じ。車高調を入れて、そのような感じに味付けることが可能だ。

反対に、街乗りで純正よりももっと快適に、突き上げ感をなくすということも現代のアフターサスペンションなら可能だ。一般的に純正サスペンションは乗り心地が良いが、コスト的にいうと1本あたり1000円~2000円ほどだという。驚異の価格だが、同一製品をまとめて生産するのでコストが大きく抑えられている。とはいえ、アフター品のサスペンションは1本あたり安くても2~3万円。高級モデルなら1本10万円ほど。生産数からのコストが違うが、良い材料を使って、高い精度で手を掛けて作られるのでフリクション(摺動抵抗)が少なくできる。このフリクションが少ないと、段差を超えたときの乗り心地もよくなる。あらゆる場面でしなやかに動いてくれるのだ。

アフター品のサスは使用用途を限るからこそ高性能

大切なのはアフター品のサスペンションほど、想定しているステージがあること。サーキット用サスペンションを街乗りオンリーで使ってもあまりいいことはないし、その逆もしかり。まず何用のサスペンションなのかを把握して購入すること。

よくあるのは、どうせだからワンランク上のモデルを使おうと、頑張って買ったのに高額モデルほどサーキット向けだったりすること。でも、高いモデルほど基本的に乗り心地はよくなるから話はややこしい。

基本的に高額モデルほどパーツの精度が高く、フリクションも少ないので乗り心地が良い。それでいて動き出した瞬間から減衰力が発生してくれるので、適度の動きは抑えられ、街乗りでもピョコピョコせずにビタッと路面に追従してくれる。なので、買えるなら高いモデルのほうがいい。サスペンションに関しては大は小を兼ねる。

しかし、メーカー側で高額モデルほど、サーキット向けの味付けをされていることが多い。そうなると、サーキットでの高速域に対応するためにバネレートが高く、バネが硬い。いくら高性能なダンパーとはいえ、富士スピードウェイのようなフラットな路面をターゲットにしたサスペンションだと、街乗りでは辛いところがある。それを理解せずに使うと、「どこどこのサスは40万もしたのに乗り心地が悪い」ということになるのである。

とにかくターゲットステージを理解してサスペンションを選べば、純正サスよりももっと質感も乗り心地も向上させられるのがアフターのサスペンションだ。

そして、それに付随してアライメントやブッシュ類も見直しておきたい。車高が変わればアライメントが変わるのでサスペンション交換時の調整は必須。アライメントは車高によって変化が変わる。純正指定値は純正車高のときの話で、車高を下げたときにはそれに合わせたアライメント値にしたほうがいい。さらにそこからのストロークに応じたアライメント変化を見越して静止時のアライメントを設定するべき。これらはサスペンション交換に長けたプロショップのノウハウが物を言う部分。プロにおまかせしたい。

ブッシュ類は新車時から徐々に劣化してくる。よく言えば「馴染む」が、へたって痩せてきてしまうとそもそもサスペンションを交換してもきちんとした性能が発揮できない。劣化しやすい部分はサスペンションブッシュ、サブフレームのブッシュ、あとは直接サスペンションには関係ないがエンジンマウントやミッションマウントなど。これらも揺れているとハンドリングまで曖昧になりがちだ。サスペンション交換時にはそういった周辺パーツが正常かもチェックしておきたいところだ。

《加茂 新》

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