スピーカー交換と同時にケーブルテストをやってみた! | Push on! Mycar-life

スピーカー交換と同時にケーブルテストをやってみた!

純正スピーカーはそのままに、ナビを高音質で定評のあるダイヤトーン サウンドナビ300PREMIへ換装して想像以上のサウンドアップに驚いたのだけれど、もっとを求めてスピーカー交換を行うことにする。と同時に予想外のテストを行う事になった。

カーオーディオ デモカー製作記
スピーカー交換と同時にケーブルテストをやってみた!
  • スピーカー交換と同時にケーブルテストをやってみた!
  • 内張を外した純正ドア
  • ライトなデッドニングを効果的に行った状態
  • 今回装着するFOCAL ユートピアMと純正スピーカー
  • 作りの違いはもちろんの事、マグネットの大きさもかなり変わってくる
  • ドアへスピーカーを装着するためのインナーバッフル
  • インナーバッフルとスピーカーケーブルを通線した状態
  • スピーカーを装着した状態

純正スピーカーはそのままに、ナビを高音質で定評のあるダイヤトーン サウンドナビ300PREMIへ換装して想像以上のサウンドアップに驚いたのだけれど、もっとを求めてスピーカー交換を行うことにする。と同時に予想外のテストを行う事になった。

換装するスピーカーを精細に調整するために
マルチ接続を実行、そして同時にテストも行う。

予定外のテストは取り付けをお願いしているサウンドステーション クァンタム(茨城県守谷市)の土屋さんの一言で決定された。

『せっかくだからスピーカーケーブルの違いで音に変化があるのかレポートしたら? デモボードで聞き比べる事はあっても実車で聞き比べる事ってほとんど無いし、価格差でどれだけ違うのかは専門メディアなんだからレポートするべきでしょ。在庫もあるからテストできるよ』

言われてみればなるほどなと。スピーカーケーブルには1m数百円から万単位まで幅広くあるけれど、音に対してどれだけの違いがあるかデモカーで試したことは無い。懐には厳しいけれど、興味が出たので実際にやってみることにした。

まずはスピーカー交換を行ってみる

内張を外した純正ドア内張を外した純正ドア

予定していた作業としては前デモカーで使用していたスピーカーであるFOCAL ユートピアMの2wayを装着して、スピーカーケーブルに国産ケーブルとして高い評価を得ているM&Mデザインから新たに発売された最高峰ケーブルのSN-MS9500The ONEを使用するシステム。SN-MS9500The ONEをドア通線を行って、その他のケーブルは通線した時と同じ長さで外を回してスピーカーに接続している。

ライトなデッドニングを効果的に行った状態ライトなデッドニングを効果的に行った状態

まずはスピーカー交換を行うための作業をスタート。ドアの内張を外すと純正スピーカーが現れる。サウンドステーションが展開しているビギナー向けのパッケージであるウェルカムプランと同様の内容でデッドニングを行ってもらうのだけれど、ただ貼るだけではなく弱い部分を補強するようにポイントを抑えて貼っていくのはプロショップの持っているノウハウだ。ただ単に、多く貼れば良いと思われる事が多いデッドニングだけれど、やり過ぎてもやらなすぎても結果は出ないし、貼る場所によっては貼らない方が結果が良い場合もある。一言でデッドニングと言っても結果を出すのは見た目以上に難しいことなのだ。

ドアへスピーカーを装着するためのインナーバッフルドアへスピーカーを装着するためのインナーバッフル

スピーカーを固定するバッフルはプロショップでスタンダードとなるMDFでドア形状に合わせてスピーカーが最適にしっかりと固定できる様に作られる。ドアへバッフルが固定され、水が浸入してこないように処理も同時に行われる。これでスピーカーにケーブルを接続して内張を戻せば完成となるのだけれど、今回はM&Mデザインのスピーカーケーブル5種類を試すことにした。

今回テストしたM&Mデザインのスピーカーケーブル5種今回テストしたM&Mデザインのスピーカーケーブル5種

SN-MS1200 748円/m

M&Mデザインでの最もスタンダードなスピーカーケーブルだけれど、カーオーディオ用として設計されているので音楽信号を正しく伝送するべく作られている。スッキリとした出音でクリアに音楽を再生してくれて聞き心地がとても良い。しっかりと“変えた感”があるケーブルだと思えた。

SN-MS1800 1,320円/m

スピーカーケーブルとしての普及価格帯となる製品で、音に影響のある部分は削らずに、良い部分を引き出す様に設計が行われている。出音の第一印象としてMS1200と比べると音数が増えてメリハリがしっかりと出てきているのでクリア感はもちろんの事、中低域の厚みが違うことで同じ曲でも印象がだいぶ変わってきた。

SN-MS2500lll 3,190円/m

ハイエンドエントリークラスのスピーカーケーブルとして存在するMS-MS2500lllは上位モデルのノウハウを可能な限り投入してクォリティーを上げている製品。価格差を考えると当然なのかも知れないけれど、今までのケーブルとは一線を画す仕上がりだと感じる。音数が一気に増えて立体感が強く出てくるので車室内の雰囲気がガラッと変わってくる。透明感やメリハリも今までとは大きく変わり、価格差以上のレベルアップを実感出来る。オススメ。

SN-MS7500 7,480円/m

最近までフラッグシップとして存在していた製品で、現在ではマイナーチェンジを重ねてlllとなっているが、今回のテストで使用したのは前デモカーで使用していたMS-7500となる。正直な話、出音にインパクトは感じない。でも圧倒的に質の高さを感じられる。聴けば聴くほど良さを理解できる製品だ。透明感、立体感に加えて空気感や音の生々しさを感じさせてくれるのはさすがハイエンドケーブルだ。

SN-MS9500 TheONE 11,000円/m

M&Mデザインから突如発売されたフラッグシップスピーカーケーブル。設計に拘り抜いて振動を徹底的に排除しながら高純度プレミアム無酸素銅を使用した最上級のケーブルだ。1つ下のモデルとなるMS7500がかなり完成された音を奏でてくれるので、そこまで大きな差は出ないモノと思っていたけれど内蔵アンプでも明確な違いが出たことに驚いた。出音云々の前に全く変わった立体感は感動モノで今まで感じられなかった奥行きが心地良い。聞き込めば密度を感じられ、押し出しも強いのだけれど繊細に消えていく音の余韻も美しくて凄く高い表現力。改めてケーブルもオーディオユニットなんだなと思い知らせてくれる製品だ。買った人だけが分かる素晴らしい製品。ぜひチャレンジして欲しい。

初めてデモカーでスピーカーケーブルのテストを行ってみたけれど、デモボードで聴くよりも違いが明確に出たように思う。その中でも特に印象に残ったのはSN-MS2500lllとSN-MS9500 TheONEの2種だ。変えたときの変化がとても大きいのはもちろんの事、費用対効果を考えると凄くメリットがあると思えた。ケーブル交換を考えた時にはぜひ候補に入れておいて欲しい。

《藤澤純一》

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