春だ! カーオーディオ・プロショップに行こう! Part2「取付工賃までがパッケージされた“セットプラン”を見逃すべからず!」 | Push on! Mycar-life

春だ! カーオーディオ・プロショップに行こう! Part2「取付工賃までがパッケージされた“セットプラン”を見逃すべからず!」

「愛車のサウンドシステムの音を今よりもっと良くしたい」、そう思ったら「カーオーディオ・プロショップ」を利用すべきだ。当特集では、その理由と活用方法を解説している。今回は、「プロショップ」がお得な「セットプラン」を用意していることについて説明していく。

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「カーオーディオ・プロショップ」が用意する「セットプラン」に使われることの多いスピーカーの一例(カロッツェリア・TS-V173S)。

「愛車のサウンドシステムの音を今よりもっと良くしたい」、そう思ったら「カーオーディオ・プロショップ」を利用すべきだ。当特集では、その理由と活用方法を解説している。今回は、「プロショップ」がお得な「セットプラン」を用意していることについて説明していく。

「セットプラン」はお得! そして分かりやすい!

前回は、「カーオーディオ・プロショップ」に行けばスピーカー交換を確実に行ってもらえることについて解説した。カーオーディオのスピーカーはスピーカーユニットが単体で売られている。ゆえにスピーカーの取付作業とは、つまりは「スピーカーボックスを作る」作業と言えるので、そこにはノウハウが必要となる。「カーオーディオ・プロショップ」は、そのノウハウを十二分に持っている。なので、スピーカーの性能を着実に引き出せるようにしながらの換装が可能となる、というわけなのだ。

であるので、スピーカー交換の際にはその取付作業にも相応の費用が掛かってくる。なおその費用のめどは、各「カーオーディオ・プロショップ」のHPに大体のところが掲載されていたりする。とはいえ、実際はどうなのかと少なからず不安に思う向きもあるだろう。

しかし、その不安を払拭できるものが用意されている場合が多い。その「不安を払拭できるもの」とは、「セットプラン」だ。

「セットプラン」とは、「スピーカー代」「取付部材代」「取付工賃」、これらが1パッケージになっている商品だ。つまり「セットプラン」で提示されている金額と消費税とを支払えば、基本的にそれ以外に費用は掛からない。家電量販店に行って「これください」とホームオーディオ用のスピーカーを買うのと同じような感覚で注文できるのだ。

そして多くのお店が、HPにてその内容も公開している。ゆえにユーザーは、自宅にいながら予算の中で買えるものがどれなのかを正確に把握できる。安心してスピーカー選びを行えるというわけなのだ。

セットプランにはタイプ違いがある!? それぞれのメリットを解説!

ところで“セットプラン”にはタイプ違いがあるので、続いてはそれについて解説していく。タイプは主には2つある。1つは「同一価格のプラン内に複数のスピーカーが用意されているもの」で、もう1つは「製品が限定されているもの」、この2つだ。

前者は、選ぶ楽しさが味わえることとわかりやすいことがメリットだ。同一予算の中で複数の選択肢があるのは単純にうれしい。そして、それらすべてが同一価格なのだから状況はシンプルだ。

対して後者は、予算に合うものを探しやすくなることが利点だ。というのもこのようなセットが組まれる場合には、グレード的なバリエーションが付けられることが多いからだ。価格帯ごとで製品が厳選され推薦される傾向が強く、ユーザーは予算を鑑みながらセレクトできる。

ところで、同一価格のセットの中に複数のスピーカーが用意されている場合、チョイスする製品によってお得感に多少の差が出てくるが、そこは気にしすぎない方が良いだろう。どのスピーカーを選んでも「取付工賃」と「取付部材」については割引きになっていることがほとんどだ。つまりどれを選んでもそもそもお得だ。そしてスピーカー選びで重要なのは「音の好み」だ。少しの金額にこだわるよりも、気に入った音を奏でられるスピーカーを選んだ方が満足感は高まる。

なお、「セットプラン」の価格設定は当然ながら、各ショップごとで変化する。例えばA店ではとあるスピーカーのセットを5万円で出していて、しかしB店では同じスピーカーを使ったセットを6万円で提供していたりもする。ならばA店で買った方がお得かというと、あながちそうとも限らない。

「デッドニング」は、どこまでやるべき?

各店ごとで価格設定が異なる理由は以下のとおりだ。セットに含まれてる取付作業の内容がまちまちだからだ。

で、違いが生まれる主なポイントは「デッドニング」だ。「デッドニング」にはさまざまなやり方がある。あっさりとした内容で収めても良いし、逆にとことん手数を掛けることも可能だ。当然ながら、手数を掛けた方がスピーカーとしての完成度は高まるが、費用はかさむこととなる。その度合いの設定が、各店ごとで変わってくるのだ。

かくして、セット価格をできるだけリーズナブルに収めたいと考えるお店のセットでは「デッドニング」は軽めの内容となる。場合によっては「デッドニング」は一切行われない設定になっていることもある。

なお、ある程度手数を掛ける「デッドニング」までが含まれた「セットプラン」は、「完結型」だと解釈できる。つまり、後々手を加える必要性を少なくしているというわけだ。対して「デッドニング」が軽めの内容にとどめられているセットは「発展型」と言って良い。初期投資が少なくて済むように、あるいは予算の多くを製品に注げるようにしておいて、スピーカーとしての完成度を上げる作業は追々行えば良い、という考え方でセットが組まれている。

どちらを選ぶべきかは、好みによる。1回で最良の結果を得たいと思えば「完結型」が向いているし、音を成長させていく楽しみも味わいたいと思うなら「発展型」が向いている。

ちなみに、「オプション」が用意されている場合も多い。なので「デッドニング」が「セットプラン」に含まれていない場合にも、「オプション」でそれを実行できる。また、ツイーターの埋め込み加工等も「オプション」で追加できる。より手の込んだ取り付け方も自在に選べる。覚えておこう。

今回は以上だ。次回以降も「カーオーディオ・プロショップ」のバリューと利用法についての解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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