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プジョー リフター に設定された「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」の実力を試す

プジョーの多目的レジャーカーである新型『リフター』に、オプション設定された「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」。その販売が好調だという。ビーウィズのプレミアムスピーカーキットの実力はいかほどのものなのか、デモカーで検証してみた。

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プジョー リフター に設定された「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」の実力を試す

プジョーの多目的レジャーカーである新型『リフター』に、オプション設定された「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」。その販売が好調だという。ビーウィズのプレミアムスピーカーキットの実力はいかほどのものなのか、デモカーで検証してみた。

プジョー・リフター用に専用開発された
ウーファーは奥行き40mmの超薄型設計

プジョー5008/3008/208およびシトロエンC5 AIRCROSSに既に納入されている「BEWITH Platinum Voice」。しかし、実はこのキットではリフターに対応できない。リフターの純正ドアスピーカー取付穴はシトロエン ベルランゴと同じく特異な構造になっていて、16cm級の口径としては有効な奥行寸法が非常に浅い特異な構造になっている。そのため通常のアフターマーケット向けのスピーカーは取付けることが出来ず、システムアップの可能性がまったくなかった。

そこでビーウィズは、奥行寸法が限られたリフターでも、BEWITH基準のリアルでダイナミックなサウンドが楽しめるようなユニットの開発を決断する。

まずはアルミダイキャスト製の新フレーム開発からスタートし、大径の高磁力ネオジムマグネットを外磁型として使用した強力で高効率な磁気回路「X-ネオジムモーター」、浅型でも大きなストローク量を確保できる専用設計の振動板形状やダンパーシステムなどビーウィズの独自技術を結集。16cmクラスの高音質スピーカーとしては異例の取付奥行寸法40mmを実現した。これは前述の「BEWITH Platinum Voice」用ウーファーの69mmと比較して、実に約42%もの薄型化を達成している。

この新開発薄型ウーファーは、高剛性設計のアルミダイキャスト製バッフルボードで固定される。音圧をしっかり受け止めるだけでなく、車両との接触面には共振を抑え、かつ装着面を保護する制振インシュレーターも装備している。
ツイーターには国内外のカーオーディオ愛好家から高く評価されているAM(アルミ-マグネシウム)振動板採用の2.5cmドームツイーターが採用されている。厳選した高音質パーツによるシンプルな専用ネットワークとも相まって、鮮明で情報量豊かな高音再生を実現したという。

ユーザーのリアルな声を反映させて
最終的な音のイメージを明確にしたスピーカーを開発

リフター専用モデル開発の背景にはビーウィズがメーカーであると共に、プラグ&プレイストアというリアル店舗を備えている点も大きな要因となった。メーカーの商品開発スタッフがエンドユーザーと直に接する機会も多いため、ユーザーからの声を拾い上げやすく、すぐさま商品企画にフィードバックできるという強みがあるのだ。印象的な意見として「工場純正システムよりちょっとだけマシというものではなく、圧倒的にいい音で聴きたい」という声も多く聞かれるという。特にリフターなどを選ぶ感度の高いユーザーは、クオリティの高いオーディオを求めていることをいち早く知ったのだという。

しかし、リフター向けの専用キットの開発はかなりの難事業になったようだ。先にも紹介した通りドアのウーファーは限られた取り付けスペースしか無く、スピーカーの奥行きはかなり制限される。そこでウーファーの開発に際しては磁気回路を強化することや高効率化を図ることで低域の特性やサウンドの厚みを表現。フレーム形状も開発に合わせて何度も設計変更されていることからも、このモデルに掛ける同社の並々ならぬ思いが伝わってくる。
ただスペックや寸法を追い求めるのではなく、最終的な実装状態での音質を確認しながら商品開発を行う。言われてみれば当たり前のことなのだが、それを実直に継続する苦労は想像に難くない。

厚みのあるサウンドなど高音質化は顕著
リフターを購入するユーザーには必聴のキット

前置きが長くなったが、実際に「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」を取り付けたリフターの試聴を行った。音楽再生が始まった瞬間に音の厚みを感じることができる。特に中域の豊かさは工場純正スピーカーとはまったく違う印象。中低域まで含めてふくよかさを感じられるサウンドに仕上がっている。さらに高域のクリアさも際立ち、曲が持つ情報量も余すところなく表現しているのがわかる。なおかつナチュラルな仕上がりで、突き出した部分もなく長時間聴いていても心地良いサウンドだと感じた。また低域の抑制の効いたサウンドも印象的。ムダな余韻を残すこと無く、パンッと抑制の効いた歯切れの良い低音が体感できるのも好印象。音の広がり感や迫力も十二分に感じられる仕上がりとなった。

プジョー・リフターはミニバンやSUV、ステーションワゴンと言ったさまざまな魅力ポイントを融合させた新しいカテゴリーのクルマだ。車内には各所に気の利いた収納を装備、後席には3座独立シートの採用や、天井にはマルチパノラミックルーフを装備するなど、個性的な内装装備が光るモデル。それだけに最新の情報に敏感な感性豊かなユーザーの注目を集めるモデルとなっている。そんなリフターのサウンド面では「BEWITH Platinum Voice for RIFTER」のチョイスが魅力的。なお、兄弟車であるシトロエン・ベルランゴ専用モデルも用意されている。いずれもディーラーでオーダー可能なので要チェックだ。

《土田康弘》

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