追求するほど楽しさ倍増! カーオーディオの“こだわりポイント”を大解説 Part3 アラカルト編 その2 “車内静音化”にこだわる! | Push on! Mycar-life

追求するほど楽しさ倍増! カーオーディオの“こだわりポイント”を大解説 Part3 アラカルト編 その2 “車内静音化”にこだわる!

こだわればこだわるほど、カーオーディオライフの充実度は増していく。当特集では、それら“こだわりポイント”の1つ1つを掘り下げている。今回は、“車内静音化”にフォーカスし、これにこだわる意義や具体的な実行方法を説明していく。

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Photo by ビーウィズ

こだわればこだわるほど、カーオーディオライフの充実度は増していく。当特集では、それら“こだわりポイント”の1つ1つを掘り下げている。今回は、“車内静音化”にフォーカスし、これにこだわる意義や具体的な実行方法を説明していく。

現代のクルマは、車外からのノイズの影響を受けやすい!?

ところで、車内を静かにしたいというニーズは、ここ数年で一層拡大した。最初に、その理由から説明していこう。理由は主には2つある。1つは「エンジン音やマフラー音が静かになったから」だ。

かつてのクルマは、そもそもエンジン音がある程度大きく、ゆえにその他のノイズが問題となることが少なかった。しかし最近のクルマのエンジン音は以前と比べてかなり静かだ。ましてやハイブリッド車ではエンジン音がしない時間帯があり、EVでは一切エンジン音がしない。なので、ロードノイズや風切り音や雨音が一層うるさく感じられるようになってきた。ゆえにこれらを消したいと考えるドライバーが増えているのだ。

そして2つ目の理由は、「燃費性能の向上とコストダウンのために、鉄板が薄くなったり吸音材の使用量が減らされているから」だ。メーカーや車種ごとで状況の違いは少なからずあるものの、現代のクルマには以前と比べて燃費性能が強く求められている。燃費を上げるためには、車両は軽い方が良い。なのでボディの鉄板は強度は保たれつつも薄くなり、結果、音が響きやすくなっている。そして車外からのノイズ流入もしやすい。さらには、吸音材の使用量が少なくなっているケースも見受けられる。価格的な競争力を上げるためにコストカッ自体も以前より大きくなっている、という側面もあるのだ。

合理的な“車内静音化”の施工法が登場して話題に♪

ところで“車内静音化”というと、大掛かりな施行が必須、というイメージが持たれがちだが、ここにきて手軽な施工法が登場し話題になっている。それを提案しているのは、国産ハイエンドカーオーディオブランドの“ビーウィズ”だ。そしてその施工法は、『調音施工』と名付けられている。

さて、この『調音施工』とはどのようなものなのかと言うと…。

まずポイントとなるのは、使用部材だ。使われるのは、同社が正規輸入代理店を務めている世界的なスピーカーブランド、“フォーカル”からリリースされている最高級遮音材『BAM(バム)シート』だ。これにてポイントを押さえた“車内静音化”が成されることとなる。

メニューは2つが用意されている。1つは『基本プログラム』で、これにてホイールハウス周辺にロードノイズ対策が実行される。そしてもう1つが『オプションプログラム』だ。こちらでは、エンジン車ならエンジンルームにてエンジン音対策が、ピュアEV車ならラゲッジルームにてロードノイズ対策が施される。

このように『調音施工』では、ノイズの流入量が大きい場所にのみ作業が実行されることとなり、効率的に“静音化”が成される。より手軽に、かつ効果的に車内を静かにできるのだ。

なお、施工できる車種はある程度限定的となっている。ホイールハウス内にインナーフェンダーカバーがあるクルマのみへの施行となるからだ。具体的な車種名は“フォーカル”のHP内の『調音施工』のページで確認できるが、例えばメルセデス-ベンツのCクラスやBMWの3シリーズ、そしてトヨタのアルファード/ヴェルファイア等が施行検証済み車種として掲載されている。実際に施工され効果が確認された車種のみが、対応車種となっている。

なお施工可能な店舗も同HPにて確認できる(“フォーカルプラグ&プレイ本店”等)。さらにHPには費用についても記載されている。興味があればぜひともチェックを。

徹底的に“車内静音化”を図りたいと思ったら、カーオーディオ・プロショップにご相談を!

続いては、徹底的に“車内静音化”を図りたいと思ったときのやり方を紹介していこうと思うのだが、その前にDIYでの施行についても触れておきたい。かつては、“車内静音化”をDIYにて行うドライバーも少なくなかったのだが、最近は減少傾向にある。理由は、DIYで施行しにくい車種が増えているからだ。効果的な施行を行うにはフロアや天井の“鉄板”にアクセスする必要があるのだが、そうするのが困難になりつつあるのだ。

というのも以前なら、運転席や助手席の足元であれば割と簡単に鉄板を露出させられたりもしたのだが、最近のクルマでは、足元だけであってもさまざまなパーツを外さないとそれが叶わない場合が多い。ましてや、フロア全体に作業しようとすれば、シートやコンソール等々、ありとあらゆるものを外さなければならなくなる。

というわけなので、徹底的な“車内静音化”を行おうと思ったら、プロに任せるのが一番だ。プロなら“車内静音化”のためのバラシ作業も難なく行えて、適材適所に部材を使いわけ効果的に“車内静音化”を実践してくれる。

なお、“車内静音化”を請け負ってくれる専門店を探そうと思ったら、カーオーディオ・プロショップに相談してみるのが手っ取り早い。“車内静音化”の部材は音響パーツでもある場合が多いので、カーオーディオ・プロショップは部材調達をスムーズに行える。そしてもちろんそれら部材の扱いにも慣れている。車内を静かにすることにこだわろうと思ったら、カーオーディオ・プロショップが頼りになる。覚えておこう。

今回は以上だ。次回以降もカーオーディオにおけるこだわりポイントの解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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