ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】 | Push on! Mycar-life

ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】

ディスプレイオーディオへの注目度が、昨今、一層高まっている。愛用者が増え、それに呼応して特長的なニューモデルが相次いでリリースされている。さて、そもそもこれは何で、どんなユーザーに向いているのか。そしてチョイスのポイントとは…。

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  • カロッツェリア・1Dメインユニット・DMH-SF700
  • アルパイン・ディスプレイオーディオ・DAF11V
  • ケンウッド・2DIN DVD対応モニターレシーバー・DDX5020S

ディスプレイオーディオへの注目度が、昨今、一層高まっている。愛用者が増え、それに呼応して特長的なニューモデルが相次いでリリースされている。さて、そもそもこれは何で、どんなユーザーに向いているのか。そしてチョイスのポイントとは…。

当記事ではそれらをたっぷりと解説しながら、さらにはおすすめモデル6機種をピックアップしそれぞれの見所を紹介していく。

目次

  1. ディスプレイオーディオって、何?
  2. タイプ解説その1 本体&画面サイズについて
  3. タイプ解説その2 機能について
  4. ディスプレイオーディオのおすすめ6選
  5. まとめ

ディスプレイオーディオって、何?

ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】

初登場してからまだ10年ほど!?

ディスプレイオーディオとはその名のとおり、ディスプレイを装備したカーオーディオメインユニットのことを指す。なお、このようなタイプの機器が初登場してからまだ、10年ほどしか経っていない。そしてディスプレイオーディオという総称が定着するようになったのは、初登場してから数年が経過してからだ。つまりこれらは“新ジャンルの製品”なのである。

ちなみにかつては、インダッシュモニターを備えたDVDプレーヤーが存在し、それらのことは「AVヘッドユニット」と呼ばれていた。なおこれらは比較的に高額だったこともあり、カーシアターのブームが終わった以降の2000年代後半に生産が終了され、以来数年間、モニターを備えたメインユニットは一旦市場から姿を消した

“非AV一体型ナビユーザー”の救世主的存在として脚光を浴びる!

なお、モニターを装備したメインユニットが存在しなくなり、“非AV一体型ナビユーザー”が不便を被ることとなる。「ナビは要らない」という選択をすると、ナビと同時にモニターまでも失うこととなるからだ。モニターがないとDVDをはじめとする映像系ソースを楽しめず、バックカメラも使えなくなる。エンタメとドライブサポートの両面で使い勝手が悪くなる。

しかし10年ほど前に、モニターを備えたメインユニットが以前と比べてリーズナブルになって再登場し、“非AV一体型ナビユーザー”の中の「モニターは欲しい」と考える層がこれに注目。そして以降、メーカーもニーズを確信し毎年新製品を繰り出すようになり、いつしかこれがディスプレイオーディオと呼ばれるようになったというわけなのだ。

トレンドが年々変わり、さまざまなタイプのモデルが登場!

なおこの約10年の間で、トレンドはさまざま移り変わった。当初は上級機では地デジチューナーが搭載されるケースも多かったが、価格が高くなりすぎることを嫌うユーザーも少なくなく、なので機能はある程度割り切られたコスパモデルが主流となったこともある。しかし現在は、「Apple CarPlay」や「androidauto」に対応するハイグレードモデルが人気を博すようにもなっている。

ただし、地デジチューナーが搭載されることは現在もほとんどない。ある程度価格を抑えようとする流れは継続している。つまり今やディスプレイオーディオは、「AV一体型ナビからナビ機能と地デジチューナーが省かれたユニット」となっている。

タイプ解説その1 本体&画面サイズについて

ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】

本体サイズのバリエーションは2つ!

ところで少し前までは、ディスプレイオーディオといえば「2DINサイズ」と相場が決まっていた。何せモニターを装備してこそのユニットなので、フロントフェイスにある程度の面積が必要だからだ。

しかしここにきて、ディスプレイをフローティングさせたモデルも登場し、それらでは本体サイズが「1DIN」にとどめられている。しかもディスプレイの大型化も果たされた。結果現在は、「2DIN機」と「大画面1DIN機」、この2タイプが存在している

画面サイズが小ぶりなベーシックモデルにもご注目を!

というわけで今は、9型やそれ以上に大きなモニターを備えたモデルもある。画面が大きいと、ディスプレイを装備することで得られる利点が伸長する。映像ソースを大迫力で楽しめ、バックカメラの映像も見やすくなる。

しかし、価格は高めになりがちだ。先述したようにディスプレイオーディオをターゲットとする層の多くは「AV一体型ナビは要らない」と考えていて、さらには「コストを抑えたい」と思われることも少なくない。なのでそういった求めに応えるべく、モニターサイズを少々小ぶりにして価格を抑えたベーシックモデルも存在している。中には、CD/DVDメカも排して一層の合理化が果たされたモデルもある。手頃なものが良いと考える場合には、モニターサイズが6インチ台の製品に妙味が出てくる

タイプ解説その2 機能について

ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】

スマホとの連携を重んじるなら…。

ところでディスプレイオーディオに狙いを定めるドライバーの多くは“非AV一体型ナビユーザー”だと説明したが、そういった方の多くはさらに、「ナビはスマホアプリで良い」とも考えている。そうであったら、「Apple CarPlay」もしくは「androidauto」に対応しているモデルが候補となる。なぜなら、スマホナビアプリの使い勝手が相当に高まるからだ。

というのもそれらに対応していると、ナビアプリを含め主要なスマホアプリを車載機のモニター上で操作できる。またスマホに搭載されている音声操作機能も使え、さらにはスマホに届くメッセージを読み上げてもらえたりもする。車内でスマホを存分に使い倒せるようになるのだ。

スマホナビアプリ派および普段からスマホが手離せないというドライバーは、「Apple CarPlay」もしくは「androidauto」に対応している機種にも注目しよう

入出力端子も要チェック!

入出力端子にも注目したい。まず入力端子については、HDMI端子の有り無しがチェックポイントとなる。AUX(外部音声入力)端子やUSB端子はほぼすべての機種に備えられているが、HDMI端子が装備されている機種は限定的だ。

これが装備されているとエンタメ力が拡充する。ストリーミングメディアプレーヤーを接続して映像コンテンツを多彩に楽しめたり、スマートフォンを繋いでのミラーリングによりネット動画をディスプレイオーディオのモニターに映し出せたりもする(音声はカースピーカーから流せる)。

また、ミラーリングさせることでスマホナビアプリも映し出せる。ナビアプリの使用頻度が高い場合にも、HDMI端子の有り無しはチェックすべきだ。

スマホ連携において通信量を気にするならば…。

ところでここまで解説してきたように、ディスプレイオーディオはスマホと連携することで機能が拡張し利点もさらに活きてくる。しかし、通信量が気になる。ユーザーごとで条件が異なるので一概には言えない部分もあるが、車内でYouTube動画を長時間観続ければそれなりに通信量は膨大化する。さらには、スマホ自体にも負荷を掛けることとなる。

しかし、通信量については解決策が存在している。カロッツェリアから車載用のWi-Fiルーターが発売されているのだ。それを導入すれば、ドコモの車載用インターネント接続サービスが使い放題となる。ちなみに2年間使用した場合の本体代金も含めたひと月ごとの費用は2042円(税別)。一般的なモバイルWi-Fiルーターのランニングコストと比べてかなり格安だ(約半額程度)。しかも車載用に設計されているので、耐熱性能も十分に確保されている。

スマホ派は、当機の導入を検討する価値は大きい。参考にしてほしい。

システム発展性にも違いがある!

また、システム発展性にも着目したい。システム発展性が優れたモデルを選ぶと、本格カーオーディオシステムの構築も可能となるからだ。

特に、サブウーファー出力の有る無しには注目したい。当機能が備わっているとサブウーファーを追加したときの低音コントロールがしやすくなる。というのもこれを駆使することで、サブウーファーから発せられる低音とフロントスピーカーから発せられる音との一体化が図れる。結果、低音も前から聴こえてくる「低音の前方定位」を実現しやすくなるのだ(設定は専門店に頼むと安心)。

また、プリアウト(RCA出力)が備わっているかどうかも確認したい。そうであると、サブウーファーはもちろん外部パワーアンプの追加も可能となる。システムアップまでを視野に入れるなら、発展性にも気を配ろう。

サウンドチューニング機能のチェックも忘れるべからず!

さらには、サウンドチューニング機能のチェックも抜かりなく行いたい。上で挙げたサブウーファー出力に加えては、タイムアライメントの有り無しも確認しよう。

当機能を使いこなすと、左右のスピーカーから発せられる音の到達タイミングを揃えられる。つまり、左右のスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せるのだ。そのようにできると音像をより立体的に感じ取れる(ステレオイメージの再現性が上がる)。

あと、イコライザーもチェックしたい。高機能なモデルでは、13バンドタイプとなっている。これくらいのバンド数が確保されていると、車内の周波数特性の乱れをある程度補正できる。

ただし高度なチューニング機能の操作は簡単ではないので、専門店の力を借りよう。有料にはなるが、チューニングだけでもオーダーできる場合は多い。もちろん、購入・取付・調整のすべてを頼むと手っ取り早い。

Bluetoothに対応していると、スマホの音楽を快適に楽しめる!

ところで最新のディスプレイオーディオは、ほぼすべての機種がBluetoothに対応している。しかし、現行モデルでなかったりすると一部Bluetoothに対応していないことも有り得る。もしも車内でスマホの音楽を聴くことが多いというのなら、念のためこれへの対応もチェックしよう。

ちなみに、Bluetoothで音楽を聴く場合には、選曲操作も車載機側で行える。ステアリングリモコンが使える場合には、それでの操作も可能となる。

さらに、電話がかかってきた際には音楽のボリュームを自動で下げてくれたりもする。スマホの音楽を聴く際の使い勝手がかなり上がる。

ストリーミングアプリで音楽を聴く場合にも同様の利便性を享受できる。スマホを音楽プレーヤーとして使いたいなら、Bluetoothに対応した機種の方が絶対的に便利だ。

ディスプレイオーディオのおすすめ6選

カロッツェリア・1Dメインユニット・DMH-SF700

カロッツェリア・1Dメインユニット・DMH-SF700

1DINの本体にフローティングさせた9V型ディスプレイを合体させた当機。しかもディスプレイはフルHD画質が確保されているので映像を高精細に映し出す。

その他の機能も至って充実。まずは「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応しスマートフォンとの親和性が高く、HDMI端子も装備しているのでスマホのミラーリングも可能だ。

音にもこだわりが満載されている。FLACとWAVの96kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生が可能で、しかもスマホのハイレゾ音源を高音質で伝送できるBluetoothコーデック「LDAC(エルダック)」にも対応している。また、さまざまな音源を自然で質感の高いハイレゾ音源相当の音質で再生できる「マスターサウンドリバイブ」機能も搭載している。

その上当機はチューニング機能も実に充実し、さらにはウェブをブラウザを介して楽しめるスペシャル機能も装備する。完成度の高い一品だ。

アルパイン・ディスプレイオーディオ・DAF11V

アルパイン・ディスプレイオーディオ・DAF11V

フローティング構造を採用し、ディスプレイオーディオの中で最大サイズとなる11型モニターの搭載に成功した当機。なお本体は1DINサイズなので、多くの車種に装着が可能だ。

機能も充実している。まず、「Apple CarPlay」と「androidauto」にも対応しているので、スマホ内の主要アプリを大画面上でタッチ操作にて操れる。またHDMI端子も装備するので、スマホのミラーリングも可能。YouTube動画も本機のディスプレイに映し出せる。

なお画面は前後に20mm、高さは4段階(最大45mm)、そして画面の傾き角度は計65度の範囲内で動かせるので、スイッチやレバーの干渉もかわしやすい。

HDMI端子以外の映像&音声の入出力端子も充実しているので、リアモニターを組み合わせたり、パワーアンプの追加等々も可能だ。システム発展性も高い

ケンウッド・2DIN DVD対応モニターレシーバー・DDX5020S

ケンウッド・2DIN DVD対応モニターレシーバー・DDX5020S

当機は機能と価格のバランスが優れていることも特長としている。「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応し高機能化が図られていながらも、モニターサイズを6.8インチにとどめることで、できるかぎりのコストダウンも図られている。

なおHDMI端子は備えていないものの、USBミラーリングが可能なので(Android搭載のスマホのみ)、動画配信サービスの映像を本機の画面に映し出すことも可能だ。

チューニング機能もなかなかに充実している。サブウーファー出力を備え、フロントスピーカーとサブウーファー間のクロスオーバー調整をある程度緻密に行える。タイムアライメント機能も搭載している。FLAC(192kHz/24bit)の再生も可能だ。

また、リアカメラを接続する際にはガイド線の表示ができ、しかも車種に合わせてガイド線の表示の仕方を調整できる。総合力の高い1台だ。

ケンウッド・2DIN DVD対応モニターレシーバー・DDX6190BT

ケンウッド・2DIN DVD対応モニターレシーバー・DDX6190BT

7V型モニターをフェイスパネルに備えた2DIN機。「Apple CarPlay」と「androidauto」には対応していないが、その分、価格はリーズナブル。しかしながらBluetooth対応が果たされているので、一定の利便性はしっかり確保されている。

モニターには、7段階スライドパネル機構に加え視野角調整機能も採用されているので、使用車種の状況に合わせてディスプレイを見やすく調整できる。

なお音声ファイルに関してはFLAC(96kHz/24bit)にも対応するので、より高音質な音源の再生も可能だ。そしてチューニング機能も充実。13バンドイコライザー、サブウーファー出力(フロントスピーカーとサブウーファー間のクロスオーバー調整が可能)、タイムアライメントも搭載されている。

基本能力の高いコスパモデルをご所望ならば、当機は有力なターゲットに成り得る。

カロッツェリア・2Dメインユニット・DMH-SZ700

カロッツェリア・2Dメインユニット・DMH-SZ700

当機はコスパにこだわったモデル。画面サイズを6.8V型と少々小型化し、さらにDVD/CDメカも省いてコストダウンが図られている。

しかしながら、「Apple CarPlay」と「androidauto」に対応し、さらにはHDMI端子も装備。当然ながらBluetoothにも対応しているので、スマートフォンとの親和性が高い。DVD・CDメカを持たずとも高いエンタメ力を発揮する。

また、FLAC/WAVのハイレゾ音源(96kHz/24bit)の再生が可能でBluetoothの高音質コーデック「LDAC」にも対応している。ブラウザを介してのネットサーフィンも可能だ。

さらに、サウンドチューニング機能も充実。カロッツェリアならではの機能である「ネットワークモード」も搭載しているので、ハイエンド機器のようにツイーターとミッドウーファーの個別制御も可能だ。本格カーオーディオシステムも構築できる手応えあるモデルとなっている。

カロッツェリア・2Dメインユニット・FH-7600SC+タブレット・SDA-700TAB

カロッツェリア・2Dメインユニット・FH-7600SC+タブレット・SDA-700TAB カロッツェリア・2Dメインユニット・FH-7600SC+タブレット・SDA-700TAB

『FH-7600SC』は、専用タブレット『SDA-700TAB』と組み合わせて使うことが前提の2DINメインユニット。つまり、タブレットをモニターとして活用するディスプレイオーディオというわけだ。

ちなみに、『FH-7600SC』の本体にはDVD/CDメカは搭載されておらず機能が簡略化されている。しかしタブレット内に格納されたさまざまなアプリを活用できるので、結局のところ機能は多彩だ。

例えばタブレットを車外に持ち出しWi-Fi環境のあるところで映像や音楽をダウンロードしておいて、車内ではそれらをオフラインで楽しむ、なんてことも可能となる。

なおタブレットは、車載での使用を前提として設計されているので、耐熱・耐寒性能も高い

サウンドチューニング機能も充実し、そしてプリアウトは3系統備えているので本格カーオーディオシステムの構築も可能だ。何らかのタブレットの購入を考えているのなら、この2機種の組み合わせにも要注目。

まとめ

ディスプレイオーディオのトレンド&選び方解説! 注目モデルもピックアップ【おすすめ6選】

ディスプレイオーディオのラインナップは、ますます多彩になっている。なので、画面サイズも含めて自分にとって必要な機能を取捨選択し、さらには予算も鑑みながらマイベストを見つけ出したい。

なお選択の最大のポイントとなるのは、「スマホとの連携力」だ。スマホを車内でどの程度使いたいかを熟考すると、欲しい機種へと辿り着きやすくなる。

AV一体型ナビは要らない、しかしセンタークラスターパネル内にモニターを据え付けたい、そう思うなら、ディスプレイオーディオが頼りになる。お忘れなく。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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