システム構築学・総論 第7回 “フルデジタルサウンド”システムを楽しむ! | Push on! Mycar-life

システム構築学・総論 第7回 “フルデジタルサウンド”システムを楽しむ!

これからカーオーディオを始めてみたいと思っている方々に向けて、その参考にしていただこうとさまざまあるシステム構築法を1つ1つ紹介している当特集。今回は、世界で唯一無二のスペシャルなシステムにスポットを当て、その成り立ちやメリットを解説していく。

カーオーディオ 特集記事
クラリオン・フルデジタルサウンド
  • クラリオン・フルデジタルサウンド
  • クラリオン・フルデジタルサウンド Z3
  • クラリオン・フルデジタルサウンド Z7

これからカーオーディオを始めてみたいと思っている方々に向けて、その参考にしていただこうとさまざまあるシステム構築法を1つ1つ紹介している当特集。今回は、世界で唯一無二のスペシャルなシステムにスポットを当て、その成り立ちやメリットを解説していく。

4つの“フルデジタルアイテム”でシリーズを構成!

今回取り上げるスペシャルなシステムの名は、クラリオンの『フルデジタルサウンド』だ。

さて、どのようにスペシャルなのかを説明するその前に、まずは製品ラインナップから紹介しておく。当シリーズは計4つのアイテムで構成されている。1つがハイレゾフルデジタルツイーター『Z2H』(税抜価格:5万7000円)、2つ目がフルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツイーター/コマンダー)『Z3』(税抜価格:12万5000円)、3つ目がフルデジタルスピーカー『Z7』(税抜価格:8万7000円)、そして4つ目がフルデジタルサブウーファー『Z25W』(税抜価格:7万3000円)だ。

で、当システムを導入しようと思った場合には、『Z3』と『Z7』とを用いるのがミニマムな組み合わせとなる。この2つを導入すれば、あとは何らかのソースユニットを接続すればフロント2ウェイスピーカーを詳細にコントロールできる本格システムを完成できる。そして、そこからツイーターをバージョンアップさせたいと思ったときには『Z2H』に交換し、低音強化を図りたいと思ったときには『Z25W』をプラスすれば良い。

ちなみに、ソースユニットはさまざまな機器をダイレクトに接続できる。『Z3』のプロセッサーには入力端子が多彩に備えられているからだ。その対応力はあまたあるプロセッサーの中でも随一と言っていい。

しかし、フロント2ウェイスピーカーは他社メーカーのものを組み込めない。なぜならば「スピーカーの駆動方式」が異なっているからだ(サブウーファーは他社モデルを使用可能。その場合は外部パワーアンプも必要となる)。

『フルデジタルサウンド』では、信号を「アナログ変換」せずとも音楽再生が可能!

では、「スピーカーの駆動方式」がどのように違っているのかを説明していこう。違いは、「デジタル」か「アナログ」かだ。通常のスピーカーが「アナログ」なのに対して、クラリオンの『フルデジタルサウンド』ではその名のとおり「デジタル」方式で駆動する。スピーカーとしての基本的な仕組みには同様な部分も多々ありながら、入力される信号のタイプが異なっているのだ。

ちなみに通常のスピーカーには磁気回路が搭載されていて、その中には磁石とボイスコイルとが収められている。そしてボイスコイルに電気が流れると、フレミングの左手の法則に従いボイスコイルが上下する。その動きが振動板に伝わり空気を震わせて音を伝える。

なおスピーカーのこの仕組みは、マイクロフォンとは真逆の関係にある。マイクは空気の振動をキャッチしてそれを電気信号に変換しその信号を録音機材に送り込む。対してスピーカーは、マイクによって電気信号に換えられたものを逆の工程でもって音へと“復元”する。

ちなみに現代においては、録音された音楽はデジタル状態で保管される場合がほとんどだ。しかしスピーカーを動かす段になったら、信号は「アナログ」状態に戻っていなければ音に変えられない。そうでなければスピーカーは電気信号を音へと戻せない。

しかし『フルデジタルサウンド』では、スピーカー内に組み込まれている「車載用LSI」の働きにより、入力される信号が「デジタル」のままで音楽を再生できる。磁気回路が組み込まれていてそれが動いて振動板を動かすという部分に関しては「アナログ」スピーカーと同一なのだが、送り込まれる信号は「デジタル」のままでなければ音楽を元どおりに復元できないのだ。

なので『Z3』に通常の「アナログスピーカー」を取り付けても音は出せず、逆に『Z7』は「アナログ」のパワーアンプに接続しても音楽を再生できない。『Z3』と『Z7』はセットで使わないとシステムが成り立たないのだ。

得られるメリットは主には5つ! さて、その中身とは…

次いでは、「フルデジタル」であることによって得られるメリットについて考えていく。メリットは主には5つある。

まず1つ目は「消費電力が少なくてすむこと」だ。「アナログ」システムではパワーアンプが必要となるが『フルデジタルサウンド』ではそれがなくて良い。ゆえに電力消費量が少ない。ということは、電気自動車やハイブリッド車との親和性も高い。未来的なシステム、というわけなのだ。

利点の2つ目は「音楽信号が伝送中にノイズの影響を受けにくいこと」。「アナログ信号」に比べて「デジタル信号」は外来ノイズに強い。ゆえに電気信号の伝送中のサウンド劣化が起きにくい。この点において音質的なアドバンテージを発揮する。

3つ目のメリットは「インストール性が高いこと」だ。パワーアンプを必要としない分だけシステムがコンパクトだ。その上でさらにはツイーターにはマウントが付属されていて『Z7』も奥行き寸法が大きすぎない。その意味でも『フルデジタルサウンド』は高いインストール性能を発揮する。

そして4つ目のメリットは「システムが高額化しにくいこと」だ。カーオーディオは上を見ればキリがない。理想を追い求めていくと高額なユニットが欲しくなる。しかし『フルデジタルサウンド』の場合は基本的にツイーターとミッドウーファーには他の機材を組み合わせることができないので、超高級機材に手を出しようがない。良い意味で天井の高さが決まっている。

その上で『フルデジタルサウンド』は、音質性能的にも間違いがない。これが5つ目のメリットだ。『Z3』と『Z7』との合計金額は21万2000円(税抜)だが、この金額でプロセッサー、フロント2ウェイスピーカー、パワーアンプを揃えた場合のシステムと比べて『フルデジタルサウンド』は良好なパフォーマンスを発揮する。コスパが高いのだ。

いかがだっただろうか。もしも近未来型のカーオーディオシステムの構築に興味があれば、クラリオンの『フルデジタルサウンド』も候補に入れて検討しよう。これならではの満足感が味わえることは確かだ。

《太田祥三》

特集

関連ニュース

page top