システム構築学・総論 第5回 “パワーアンプ内蔵DSP”でシステムを組む! | Push on! Mycar-life

システム構築学・総論 第5回 “パワーアンプ内蔵DSP”でシステムを組む!

カーオーディオでは、さまざまな選択肢の中から自分にぴったりなシステムスタイルを選択できる。当特集では、その具体例を1つ1つ紹介している。今回は、“パワーアンプ内蔵DSP”を核とするシステムの構築法について考察していく。

カーオーディオ 特集記事
パワーアンプ内蔵DSPの一例(アークオーディオ)。
  • パワーアンプ内蔵DSPの一例(アークオーディオ)。
  • “プラグアンドプレイ”の製品群。パワーアンプ内蔵DSPも2機種ラインナップしている。

カーオーディオでは、さまざまな選択肢の中から自分にぴったりなシステムスタイルを選択できる。当特集では、その具体例を1つ1つ紹介している。今回は、“パワーアンプ内蔵DSP”を核とするシステムの構築法について考察していく。

“パワーアンプ内蔵DSP”は、純正メインユニットが取り外せないときに活躍する!?

最初に、“パワーアンプ内蔵DSP”とは何なのかを説明しておこう。これはその名のとおり、DSPとパワーアンプとが一体化したユニットだ。つまりこれを用いれば、サウンドコントロールユニットとスピーカーを駆動できるレベルにまで音楽信号を増幅する装置とを、同時に手にできる。

なお、これが特に力を発揮するのは「純正メインユニットが交換できない場合」だ。純正メインユニットがオーディオ以外の機能も負っていたり、市販メインユニットやナビのように“DINサイズ”になっていない場合はコントロール機能が優秀な高性能なメインユニットを導入しにくいので、本格的なカーオーディオシステムを構築しづらい。しかし“パワーアンプ内蔵DSP”を用いれば、純正メインユニットはそのままで高度なコントロール機能をシステムに付与できる。

で、導入の際には以下のような接続方法が実行される。純正メインユニットには外部音声出力が備わっていない場合がほとんどなので、スピーカー出力をどこかしらで取り出し、“パワーアンプ内蔵DSP”の“ハイレベルインプット”へと入力することとなる。

ちなみにスピーカー出力とは、その名のとおりメインユニットからスピーカーへと送られる信号のことを指していて、純正メインユニットに内蔵されたパワーアンプ(あるいは純正メインユニットと組み合わされた純正外部パワーアンプ)にて増幅され終わった状態となっている。

“パワーアンプ内蔵DSP”を使ったシステムでは、外部機器がソースユニットとして使われることが多い!?

というわけで、スピーカー出力はレベルが大きい。なので“パワーアンプ内蔵DSP”に取り込まれたら即、一旦微弱な状態へと戻される。そうしないと制御がしにくいからだ。ゆえに“パワーアンプ内蔵DSP”の“ハイレベルインプット”には、そのための仕組みが盛り込まれている。

かくして、“パワーアンプ内蔵DSP”を導入すると、純正メインユニットをソースユニットとして活用し、かつ詳細に音楽信号をコントロールできる本格的なカーオーディオシステムを完成できる。

なお、当システムレイアウトにおいては、他のオーディオプレーヤーがソースユニットとして活用されることも多い。“パワーアンプ内蔵DSP”は外部音声入力端子を備えている機種がほとんどなので、それを活用すればスマホやDAPの音声をダイレクトに入力できる。純正メインユニットはソースユニットとしてのポテンシャルが高くない場合が少なくないので、より良いサウンドクオリティを得ようと思えば外部機器の力を頼った方が良いからだ。

ちなみに“パワーアンプ内蔵DSP”には、デジタル入力端子が備えられていることも多い。そうであるとDAP等のデジタル機器のデジタル接続が可能となる。なにせ“パワーアンプ内蔵DSP”はデジタル状態の音楽信号を取り扱う機器だ。なので、入力される信号がそもそもデジタルであると状況のシンプル化が果たされる。アナログ信号を入力する場合にはそれを一旦デジタルに変換することになるのだが、その工程を省くことが可能となるのだ。

サブウーファーのドライブは、外部パワーアンプを使った方が有利!?

というわけで“パワーアンプ内蔵DSP”を核とするシステムを構築する際には、愛車のメインユニットと接続し、場合によってはそれとは別のソースユニットを繋げて、あとはスピーカーを接続すればシステムメイクが終了する。つまり、車両に新たに積むのは“パワーアンプ内蔵DSP”とDAPまたスマホだけで良い。ここのところがこれを用いる最大のメリットの1つとなる。システムをコンパクトに仕上げることが可能となるのだ。

ただし、サブウーファーを追加する際には、その分の機材の導入が必要となる。とはいえ、サブウーファーを鳴らすためのパワーアンプは用意しなくても良い場合もある。というのも“パワーアンプ内蔵DSP”の内蔵パワーアンプには、“ブリッジ接続”が可能なモデルとそうではないモデルとがあり、もしも前者ならば“ブリッジ接続”を活用すればサブウーファーを鳴らすことも可能になるのだ。

また、“ブリッジ接続”が可能でなくても、組み合わせるサブウーファーユニットを選べば内蔵パワーアンプでもサブウーファーをドライブできる場合もある。そのあたりについては取り付けを任せるプロショップとよく相談しよう。

とは言いつつも、“パワーアンプ内蔵DSP”でサブウーファーを鳴らせたとしても、敢えて外部パワーアンプが使われることも多い。サブウーファーをよりパワフルに駆動させたいと思ったら、外部パワーアンプを使った方が有利だったりもする。覚えておこう。

さて次回は、「単体DSP」を用いたシステム構築法についての考察をお届けする。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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