200万円のスピーカーを12セット販売!?その実績の裏には説得力のあるデモカーの存在があった。 | Push on! Mycar-life

200万円のスピーカーを12セット販売!?その実績の裏には説得力のあるデモカーの存在があった。

フォーカルのスピーカーを試聴可能なデモカーを紹介するこのコーナー。今回は大阪のカーオーディオスタジアム(大阪府寝屋川市)をピックアップした。最上位機種のウルティマをはじめ数多くのフォーカルユニットを扱う同ショップのデモカーには数々の秘密が隠されていた。

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200万円のスピーカーを12セット販売!?その実績の裏には説得力のあるデモカーの存在があった。
  • 200万円のスピーカーを12セット販売!?その実績の裏には説得力のあるデモカーの存在があった。
  • カーオーディオスタジアム代表 桑野氏
  • ツイーターはミラー横にマウント
  • フロントドアは約8リッターのエンクロージャーを作成してインストールされている
  • スピーカーの特性を最大限に活かすインストール
  • ラゲッジには2発のサブウーファーを設置。DSPの切り替えで様々な鳴らし方を体感出来る
  • 車室内のスピーカー群を自在にコントロールするDSP
  • ソースユニットにはミラー型リニアPCMプレーヤーBEWITH MM-1を使用する

フォーカルのスピーカーを試聴可能なデモカーを紹介するこのコーナー。今回は大阪のカーオーディオスタジアム(大阪府寝屋川市)をピックアップした。最上位機種のウルティマをはじめ数多くのフォーカルユニットを扱う同ショップのデモカーには数々の秘密が隠されていた。

ウルティマを日本一売るショップが
フォーカルのデモカーを作るとこうなる

大阪のカーオーディオスタジアムはビーウィズ使いで名を馳せるプロショップだがフォーカルの取り扱い量もかなり多い。それだけにフォーカルの良さや扱いに長けている。そのためユーザーにフィットするユニット選びや最適な調整を実施できることでも評価されている。フォーカルブランドの扱いは幅広くエントリーモデルからハイエンドまで数多くのユニットを取り付ける。ユニット価格200万円という超ハイエンドモデルのUtopia Be ULTIMA(ユートピア ビー ウルティマ)はすでに12セットを完売しているという「日本一ウルティマを売っている」プロショップでもあるのだ。

そんなカーオーディオスタジアムのフォーカル搭載のデモカーを紹介するのが今回の企画の狙い。フォーカル使いのプロショップがどんなデモカーを使ってユニットのキャラクターや良いところをアピールしているのかをあらためてチェックするにはデモカーを見るのがいちばん。早速同ショップを訪ねてデモカーを取材してきた。

あえてコンパクトカーのヴィッツを使い
K2パワーシリーズのスピーカー群を聴かす

フォーカル搭載のデモカーとして同ショップが用意した車種はヴィッツ。あえて高級車では無くスタンダードなコンパクトカーを選んだのは「高級車だから当然良い音なんでしょう」といった先入観を聴くユーザーに持たれないため。フラットな状態で純粋にオーディオの良さを感じてもらうために、あえてスタンダードな国産車をデモカーに選んでいるのだという。

システムはフロントスピーカーにフォーカルのK2パワーシリーズ・ES165KX2をチョイス。フォーカルを代表する中核モデルであり、上位モデルのユートピアMや下位モデルにあたるフラックスシリーズにも好みでチョイスを変更できるために、その双方を感じさせることができる中間のシリーズをチョイスしたという。

サブウーファーにはES25KXを2発インストール。1発では無くあえて2発を選択したのも選択肢の幅を持たせるデモカーならではだ。

そんなスピーカー群をドライブ&調整するのはビーウィズのセカンドブランドであるプラグ&プレイのDSPアンプである「PLUG&PLAY1080」。DSPによる調整とサブウーファーまで含めて内蔵アンプでドライブするというシンプルなシステム構成とした。

さらにオーディオプレイヤーにはビーウィズのMM-1KDをチョイス。ハイエンドユーザーにまで評価される高性能プレイヤーであることは知られる存在。スピーカーやDSPアンプの良さを引き出すためにシンプルだが質の良いシステム構築を心がけている。

変幻自在。DSPを駆使したセッティングで
自分の求めるシステムレベルがハッキリ分かる

デモカー・ヴィッツのひとつの特徴はいろいろな環境を試せること。これはシステムやスピーカーを選いんでいる最中のユーザーには役立つ仕様だ。インストールの方向性を自分の耳で確かめて決めることができるのもデモカーの大きな役割と言えるだろう。その環境のひとつがDSPによる調整切り替え。DSPアンプである「PLUG&PLAY1080」を駆使して、サブウーファーのオン/オフを切り替えでフロントスピーカーのみ/サブウーファーありの音がどのように違うかが体感できる仕組み。さらにレベルの高いユーザーにはサブウーファー1発/2発の切り替え、モノラル/ステレオの切り替えまでを順に体験できるのも聴き所となる。

またフロントスピーカーは“取り付けレベル”でどの程度鳴りが変わるのかを音を聴いて参考にできるように、ドアのミッドバス取り付けをエンクロージャー(シールドボックス/容量8L)にしている。ドアに箱を組むのは一般的なユーザーには少々ハードルの高い取り付けだが“スピーカーをもっとも良い状態で鳴らすとこうなる”という参考例を聴いてもらうためにあえて最上級の取り付けを施しているのだ。ビーウィズの測定器SIEGで特性を測りつつ、該当スピーカーを最高の環境で鳴らすために8Lシールドボックスが最適であることを導き出して取り付けている。この手法も同ショップのこだわりのひとつとなっている。

デモカーはユーザーに聴いてもらい、ユニット選びやシステム選び、取り付けスタイルを選ぶための指標にするため利用する、そんな思想が徹底しているのがカーオーディオスタジアム流のデモカーだ。それを体現しているヴィッツは試聴+スタッフの説明を受けると自分が求める方向性が自ずと見えてくる仕組みになっている。無理なくムダ無くオーディオを楽しむためにデモカーの活用が効果的なことが同ショップのデモカーを見ていると明確に理解できる。愛車のシステムアップを考えているならば、是非とも体験しておきたいデモカーの一台だ。

《土田康弘》

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