ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part12 プロセッサー関連編 l | Push on! Mycar-life

ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part12 プロセッサー関連編 l

カーオーディオに興味を持ち製品情報等を収集しても、「専門用語が頻出しなんとなく親近感が湧かなかった…」、そんな思いを抱いたことのあるドライバーは少なくないようだ。そういった方々に向けて、専門用語を解説する短期集中連載をお届けしている。

カーオーディオ 特集記事
「タイムアライメント」機能の調整画面の一例(ダイヤトーンサウンドナビ)。

カーオーディオに興味を持ち製品情報等を収集しても、「専門用語が頻出しなんとなく親近感が湧かなかった…」、そんな思いを抱いたことのあるドライバーは少なくないようだ。そういった方々に向けて、専門用語を解説する短期集中連載をお届けしている。

今回からは「プロセッサー」に関連したワードを取り上げ、それぞれの言葉の意味を紹介していく。

「プロセッサー」には、“デジタルタイプ”と“アナログタイプ”とがある!

まずは「プロセッサー」とは何なのかを明らかにしたい。カーオーディオにおいての「プロセッサー」とはつまり、「音楽信号の“制御”を行うための装置」だ。

なお、「プロセッサー」は必ずしも導入しなければならないというものではない。しかし、導入すれば実に頼りになる。なぜなら、車室内には音響的な不利要因がいくつかあり、結果、“聴こえ方”に悪影響が及ぼされがちだ。しかし「プロセッサー」を用いると、それら不利要因への対処が可能となるのだ。

さて、ひと言で「プロセッサー」とは言いつつも、タイプ違いがさまざまある。まず大きくは、以下の2タイプに分けられる。1つは信号の制御を“デジタル”の状態で行うタイプで、もう1つが“アナログ”の状態で行うタイプだ。ちなみに、現代カーオーディオにおいての主流はズバリ、前者だ。音楽信号を“デジタル”の状態で制御した方がより細やかなコントロールが可能となるからだ。

対して“アナログ”タイプは使われることが比較的に少ないのだが、そうでありながらも種類は案外に多かったりもする。機能の細分化が進んでいて、それぞれが特殊なケースで活躍する。

一方“デジタル”タイプの方は、多機能である場合がほとんどだ。1台用意すればそれが、いろいろな役目を果たしてくれる。

ところで“デジタル”タイプの「プロセッサー」は、「デジタル・シグナル・プロセッサー」とも呼ばれていて、さらにはその頭文字を取って「DSP」と呼ばれることも多くなっている。

「DSP」が使われる際には、「マルチアンプシステム」の構築がマストに!?

で、「DSP」にもタイプ違いが存在している。機能的にはどれも大きくは違わなかったりもするのだが、様式の違いで以下の3タイプに分類できる。1つが「メインユニットに内蔵されたタイプ」で、2つ目が「パワーアンプ内蔵DSP」、そして3つ目が「単体DSP」だ。

ところで、「DSP」を用いる場合には普通、「マルチアンプシステム」を構築する必要性が生じる。以前、「パワーアンプ」に関する用語として「マルチドライブ」を取り上げたが、「マルチドライブ」を行うときのそのシステムレイアウトのことは、「マルチアンプシステム」とも呼ばれている。で、「DSP」を活用するときには基本的に、「マルチアンプシステム」を組まないと、その利点が発揮されにくくなる。

なお「マルチアンプシステム」とは、スピーカーユニットの1つ1つに対して「パワーアンプ」の1chずつをあてがうシステムレイアウトのことを指す。なぜにこのようなシステムレイアウトが取られるのかというと、「より細やかに信号の制御を行いたいから」だ。

というのも、もしも使用しているスピーカーが「セパレート2ウェイ」であったとしたら、より緻密なサウンド制御をしようと思ったら、左右の「ツイーター」と左右の「ミッドウーファー」の再生音を、個別にコントロールしたくなる。なので「DSP」を使う場合、音楽信号には「DSP」の内部でまず、「クロスオーバー」が掛けられる。当機能を使うと、音楽信号を「ツイーター」用の高域信号と「ミッドウーファー」用の中低域信号とに「帯域分割」できるのだ。こうした上で、各信号が個別に制御されていく。

そしてこのように音楽信号の個別制御を行うと、それぞれの信号を個別に伝送しなくてはならなくなる。各信号を混ぜるわけにはいかないからだ。ゆえに、1つのスピーカーユニットに対して「パワーアンプ」の1chずつをおごる、「マルチアンプシステム」の構築がマストとなるのだ。

「タイムアライメント」機能を使うと、音の到達タイミングを揃えられる!

なお、信号の個別制御が可能となると、「タイムアライメント」という機能の高度な運用が可能になる。

この「タイムアライメント」とはどのような機能なのかと言うと…。これはすなわち、「スピーカーの発音タイミングを変更する機能」だ。カーオーディオでは、リスナーから見て各スピーカーがばらばらの位置に付いている。結果、各スピーカーから放たれる音の到達タイミングもズレてしまう。

そうであると、正確な「ステレオイメージ」を感じ取り難くなる。というのも「ステレオ」とは、音楽を左右のchに分けて録音しそれを左右のスピーカーから流すことで、音を立体的に再現しようとするものだ。この仕組みを成り立たせるには、音がばらばらに耳に届いてはだめなのだ。ホームオーディオのように、左右のスピーカーから等距離の場所にリスニングポジションを取らないと、音楽を立体的に感じ取りづらくなってしまうのだ。

しかしカーオーディオでは、音がばらばらに届く。でも「タイムアライメント」機能があれば話が変わる。発音タイミングを制御することで、あたかもすべてのスピーカーユニットが自分から見て等しい位置にあるかのような状況を作り出せるのだ。

ところで、「DSP」にはもう1つ、「イコライザー」という機能も搭載されている。これについての詳しい解説はまた改めて行うが、最新の「DSP」では、「イコライザー」機能も各chごと別々に運用することが可能だ。現代の「DSP」は、実に高機能になっている。

さて次回は、「DSP」のタイプ解説を行う予定だ。次回もお読み逃しなく。

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top