ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part10 パワーアンプ関連編 lll | Push on! Mycar-life

ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part10 パワーアンプ関連編 lll

とかく「専門用語が難解」と思われがちなカーオーディオ。その「専門用語」が、興味を抱いたドライバーにとっての“壁”ともなっているようだ。その“壁”を打破すべく展開している当特集。当回では前回に引き続き、「パワーアンプ」に関連する語句を解説していく。

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パワーアンプの一例(モレル)。
  • パワーアンプの一例(モレル)。
  • 外部パワーアンプの取り付け例(ダイヤトーンデモカー)。

とかく「専門用語が難解」と思われがちなカーオーディオ。その「専門用語」が、興味を抱いたドライバーにとっての“壁”ともなっているようだ。その“壁”を打破すべく展開している当特集。当回では前回に引き続き、「パワーアンプ」に関連する語句を解説していく。

「マルチドライブ」とは?

ところで前々回、「パワーアンプ」には「ch数違い」があることを説明する中で「マルチドライブ」というワードを出した。そしてその次の回で当語句の解説を行う予定だったのだが、基本的な説明に字数を要しそこまで辿り着けなかった。なので今回は、まずはその解説から始めたい。

さて「マルチドライブ」とは、「スピーカー」の“駆動方式”を指す言葉だ。で、「マルチドライブ」がどのような方式なのかを解説するよりも前に、通常の駆動方式について説明しておく。

通常「フロント2ウェイスピーカー」を鳴らそうとするときには、「パワーアンプ」は「Lch」と「Rch」の2ch分が確保されていればOKだ。鳴らしたいスピーカーユニットは左右の「ツイーター」と左右の「ミッドウーファー」の計4つだが、1つずつのchで「ツイーター」と「ミッドウーファー」の両方を鳴らせる。音楽信号を「ツイーター」用と「ミッドウーファー」用とに“帯域分割”させる必要があるが、その作業は「パワーアンプ」の後段に設置する「パッシブクロスオーバーネットワーク」(この語句については当特集の“Part4”の中で解説した)が担う。なので「パワーアンプ」で増幅する段では、信号はフルレンジのままで良い。ゆえに必要ch数は「2」で大丈夫なのだ。

対して「マルチドライブ」では、音楽信号の“帯域分割”は「パワーアンプ」の前段で執り行われる。結果、「パワーアンプ」のch数は計4つが必要となる。であるので、導入の難易度は通常の駆動方式より高くなる。「パワーアンプ」の用意により多くのコストが掛かりがちになるからだ。

しかし、音的なメリットは大きい。まず挙げるべきは、「1つ1つのスピーカーユニットをトルクフルに駆動できること」だ。「パワーアンプ」の1chずつを各スピーカーユニットの“専用ch”として使えるので、より力強く効率良く駆動できる。贅沢な鳴らし方である分、音にも効く、というわけなのだ。

なお「マルチドライブ」するときのシステムのことは、「マルチアンプシステム」と呼ばれている。

「パワーアンプ」に内蔵された「クロスオーバー」機能でも、「マルチドライブ」が可能!?

なお、「マルチドライブ」を行うためには「パワーアンプ」の前段で“帯域分割”を行う機器が必要となり、そしてその機器は、「アクティブクロスオーバー」と呼ばれている。で、当語句についても“Part4”の記事の中で「パッシブクロスオーバーネットワーク」の解説をした際に、その対義語として紹介した。で、これについてもさらりと解説を加えたのだが、今回ここで、さらに深掘りしておこうと思う。

ところで、“パッシブ”という言葉には“消極的な”とか“受動的な”といった意味があり、“アクティブ”には“積極的な”とか“能動的な”という意味がある。だからといって、“パッシブクロスオーバーネットワーク”が“消極的な装置”というわけではない。“パッシブ”という語句はここではすなわち「パワーアンプの後ろで」を意味し、“アクティブ”は「パワーアンプの前で」ということを意味している。

で、“アクティブクロスオーバー”にはタイプ違いが存在している。まず1つ目として挙げるべきは、「パワーアンプに内蔵されたタイプ」だ。多くの「パワーアンプ」には実は、“帯域分割”を行うための「クロスオーバー」機能が搭載されていて、その中には「ツイーター」と「ミッドウーファー」間で使えるものもある。なので「パワーアンプ」の導入を考える際には、「マルチアンプシステム」を手軽に構築することに興味があれば、搭載されている「クロスオーバー」のタイプもチェックしておこう。

とは言いつつ、そのようなタイプの「クロスオーバー」が搭載されている「パワーアンプ」は、実はそれほど多くはない。「パワーアンプ」に搭載されている「クロスオーバー」では、「フロントスピーカー」と「サブウーファー」間の“帯域分割”しか行えない場合が多いのだ。この点にはご注意を。

「アクティブクロスオーバー」には、アナログタイプとデジタルタイプとがある!

そして「アクティブクロスオーバー」には、もう2タイプが存在している。1つが「アナログクロスオーバー」で、もう1つが「デジタルクロスオーバー」だ。なお、「デジタルクロスオーバー」を搭載するユニットは「デジタル・シグナル・プロセッサー(DSP)」と呼ばれていて、さらに3タイプに分類できる(その詳細についての解説は、機会を改めて実施する)。

で、「アナログクロスオーバー」にもいくつかのタイプ違いが存在している。「クロスオーバー」機能に特化したものもあれば、他の機能を搭載したものもある。さらには、信号を“帯域分割”できる数が異なっている場合もある。

とはいえ現代カーオーディオでは「アナログクロスオーバー」が使われるケースは減っていて、結果、タイプはいろいろとあるとは言いつつも、これをリリースしているブランド数は限定的だ。

しかしながら「アナログクロスオーバー」にもこれならではの利点が備えられている。その利点とは、「信号変換の回数を減らせること」だ。というのも、「デジタルクロスオーバー」を使う際には、ソースユニットから出力される音楽信号がアナログ信号であった場合、入力された音楽信号はまずは一旦デジタルに変換され、そして出力する際には再びアナログ信号に戻される。しかし「アナログクロスオーバー」を使うときには信号変換の必要はない。この点は強みと成り得る。

だが、「デジタル・シグナル・プロセッサー」には「クロスオーバー」機能以外にもいくつかの機能が搭載されていて、それぞれが大きな役割を果たす。それら利点が実に大きく、ゆえにこれが使われることが多くなっている、というわけなのだ。

今回はここまでとさせていただく。次回は「パワーアンプ」のスペックや構造に関するワードの解説を行う予定だ。お楽しみに。

《太田祥三》

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