「パワーアンプ」の使い方、楽しみ方を完全解説! Part8「ダイヤトーンサウンドナビを使う場合」 | Push on! Mycar-life

「パワーアンプ」の使い方、楽しみ方を完全解説! Part8「ダイヤトーンサウンドナビを使う場合」

もしも“スピーカー交換”を実行しているというのなら、次なる音質向上策として“外部パワーアンプ”の導入を検討してみてはいかがだろうか。それを強力にプッシュしている当短期集中連載。今回は、『ダイヤトーンサウンドナビ』を使う場合について考えていく。

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  • ダイヤトーンサウンドナビ搭載デモカー。
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もしも“スピーカー交換”を実行しているというのなら、次なる音質向上策として“外部パワーアンプ”の導入を検討してみてはいかがだろうか。それを強力にプッシュしている当短期集中連載。今回は、『ダイヤトーンサウンドナビ』を使う場合について考えていく。

なお当連載は毎回、全国の実力カーオーディオプロショップの協力のもと記事を作製している。当回は、北海道旭川市に店舗を構える“フィスト”の山内さんに伺ったアドバイスを紹介する。参考になる話がたくさん訊けた。じっくりとお読みいただきたい。

『ダイヤトーンサウンドナビ』を使う場合は、“外部パワーアンプ”は最後で良い!?

まずは、『ダイヤトーンサウンドナビ』を使っている場合の“外部パワーアンプ”の導入タイミングについて教えてもらった。

「メインユニットに『ダイヤトーンサウンドナビ』を使っている場合には、“外部パワーアンプ”の導入はむしろ一番最後でも良いと思います。内蔵パワーアンプの性能が高いので、それを使いながら音を良くしていく、というアプローチも取れると思うんです。他にできることがたくさんあるんですよ。

例えば、交換したスピーカーの性能をさらに引き出すべくデッドニングを煮詰めるのも1つの方法ですし、ツイーターをピラーやドアミラー裏に埋め込んだり、ドアスピーカーのアウター化を図っても、システムの成熟度が上がっていきます。

そしてその次には、サブウーファーを導入したいですね。フロントスピーカーだけでは低音の再生能力に限界がありますから。しかしサブウーファーを足せば、低音の再生レンジを広げられ質も上げられます。それにより、全体的なサウンドクオリティも向上します。

で、“外部パワーアンプ”の導入はこの次でいいと思います。なお、ある程度システムが完成されていますので、“外部パワーアンプ”にはそれなりのモデルを選びたいです。4chアンプの場合には、10万円以上が1つの目安になるでしょうか。エントリーグレードのモデルでは内蔵パワーアンプとの差が出にくいですし、上質な“外部パワーアンプ”を選ぶことで本格的なHi-Fiシステムを完成させられます。

『ダイヤトーンサウンドナビ』を使っているのなら、ここまで目指していただきたいですね。それだけのポテンシャルを秘めていますから」

サブウーファー用のパワーアンプには、フルレンジの2chモデルがお薦め!

続いては、サブウーファーを鳴らすパワーアンプにはどのようなモデルを選ぶといいのかを教えてもらった。

「フロントスピーカーを内蔵パワーアンプで鳴らしている段階においては、小型でリーズナブルなモデルを選べば良いと思います。もちろん、後々のことまで考えてハイグレードなモデルをチョイスしておくのも1つの手ですが、まずは導入のしやすさを優先させれば良いと思います。

お薦めなのは、小型の2chモデルです。パワーを優先させるのであればモノラルパワーアンプが向いていますが、音質に重きを置く場合には、ブリッジ接続が可能なフルレンジの2chアンプがお薦めです。最近は、手頃な価格の良質な小型2chパワーアンプが各社からリリースされています。そういったものの中から選ぶといいのではないでしょうか」

次いでは、フロントスピーカー用の“外部パワーアンプ”の選び方のコツを訊いてみた。

「選択肢はいろいろありますが、“ミドルグレード以上の2chモデルを導入する”という作戦が、まずはお薦めです。『ダイヤトーンサウンドナビ』には“マルチウェイ・タイムアライメント”という機能が搭載されていますが、当機能を活用すると、フロント2ウェイスピーカーを2ch分の出力だけで詳細にコントロールできます。ツイーターとミッドウーファーを個別に制御しても、同一回路で音楽信号を伝送できるんです。なので“外部パワーアンプ”も、2chモデルを用意すればOKなんです。

この作戦の利点は、“予算の中でより良いモデルが買えること”にあります。例えば、10万円の2chアンプと10万円の4chアンプとを比べると、前者は1chあたり5万円で後者は1chあたり2万5000円という計算になります。値段が倍も違うわけですから、1chあたりの性能は前者の方が上です。一点豪華主義的に、より高性能なモデルを手にできるというわけなんです」

4chパワーアンプを使って、フロント2ウェイスピーカーを“マルチドライブ”させても楽しい♪

さらに話を続けてもらった。

「後々のシステム発展を見越すのであれば、4chパワーアンプという選択肢も浮上します。なおこの場合でも、できる限り良質なモデルを選びたいですね。上級な4chモデルをチョイスしておけば、後にフロントスピーカーをマルチアンプ駆動させたいと思ったときにもそのモデルをそのまま使えます。

なお、最初に2chモデルを買った場合でも、後からまた2chモデルを買い足せばマルチアンプ駆動させられます。このように段階を踏んでも楽しいですよね。しかし、インストールスペース的には4chパワーアンプ1台で完結させた方が有利です。

ところでマルチアンプ駆動させると、1つのスピーカーに対してパワーアンプの1chずつをあてがえるので、よりトルクフルにスピーカーを鳴らせます。ステレオ再生の質にこだわるなら、マルチアンプ駆動にアドバンテージがあります。

ただし、リアスピーカーは鳴らせなくなります。もしもリアスピーカーを残しておきたいと思ったら、マルチアンプ駆動はさせない方が良いですね。フロントスピーカーを詳細に制御しながらもリアスピーカーを残しておけることもまた、『ダイヤトーンサウンドナビ』の利点ですから。また『ダイヤトーンサウンドナビ』には5.1chソフトをより高音質に楽しめる機能も搭載されいますので、DVDも楽しみたいと思ったときにもリアスピーカーを残しておいた方が有利です。

このように『ダイヤトーンサウンドナビ』ならさまざまなシステムを構築できます。“外部パワーアンプ”を導入しようとするときにも、いろいろなやり方が可能です。もしも『ダイヤトーンサウンドナビ』をお使いならそこのところをできる限り活かして、思い思いのやり方でカーオーディオを楽しんでいただきたいですね」

『ダイヤトーンサウンドナビ』ユーザーは、“フィスト”の山内さんの話を参考に、自分にとってのベストシステムの構築に励むベシ♪

《太田祥三》

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