カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part7 サブウーファー編 lll | Push on! Mycar-life

カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part7 サブウーファー編 lll

「カーオーディオはどうにもとっつきにくい…」そう感じている方々に向けて、とっつきにくさを解消していただくための『ザ・用語解説』をお届けしている。今回は「サブウーファー編」の第3回目として、“サブウーファー出力”について解説していく。

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パワードサブウーファーの例(ロックフォード・フォズゲート PS-8)。
  • パワードサブウーファーの例(ロックフォード・フォズゲート PS-8)。
  • パワードサブウーファーの例(ミューディメンション Black Box X10)。

「カーオーディオはどうにもとっつきにくい…」そう感じている方々に向けて、とっつきにくさを解消していただくための『ザ・用語解説』をお届けしている。今回は「サブウーファー編」の第3回目として、“サブウーファー出力”について解説していく。

01・“サブウーファー出力”とは?

早速、この言葉の意味を紹介しよう。意味自体は至ってシンプルだ。メインユニットに備えられている機能の1つで、つまりは「サブウーファー専用の音声出力」のことを指している。

ところで、カーオーディオのメインユニットにはパワーアンプが内蔵されていて、それにより音声信号をフロントスピーカーを鳴らせるレベルにまで増幅し、その増幅された信号が“スピーカー出力”から出力されてスピーカーに送られる。それに対して「サブウーファー出力」からは、内蔵パワーアンプで増幅されていない微弱なままの音楽信号が出力される。

ちなみに、気の効いたメインユニットには、「プリアウト出力」もしくは「ライン出力」または「RCA出力」と呼ばれる出力端子が備えられている。これらは呼び名は異なっているが中身は同じだ。すべて、内蔵パワーアンプで増幅されていない微弱な音楽信号の出口のことを指している。

つまり、「サブウーファー出力」も「ライン出力」も、パワーアンプで増幅する前の状態の音楽信号を出力するもの、という部分では共通している。

しかしながら「サブウーファー出力」と「ライン出力」とでは、大きな違いがある。前者にはほとんどの場合「サブウーファーを鳴らすためのコントロール機能」も併せて搭載されている。単なる“音声信号の出口”ではなくて、“制御機能も併せ持つスペシャルな出力”となっている、というわけなのだ。

02・「サブウーファー出力」に備えられている“制御機能”の中身とは?

さて、「サブウーファー出力」に備えられている“制御機能”とはどのようなものなのだろうか。いくつかの機能が含まれているのだが、中心となるのはズバリ、“クロスオーバー”機能だ。

“クロスオーバー”とは、音楽信号の“帯域分割”を行う機能だ。そして“サブウーファー出力”に備えられる“クロスオーバー”は、フロントスピーカーに対しては“ハイパス(ローカット)”を掛けることができ、サブウーファーに対しては“ローパス(ハイカット)”を掛けることができる。

矢継ぎ早に専門用語を出してしまったので、一旦、整理しておこう。

“ハイパス”とは、「高域の信号だけを通す」という意味である。つまりは「低域の信号をカットする」という意味でもある。そして“ローパス”とはその逆で、「低域の信号だけを通す」という意味であり「高域の信号をカットする」という意味でもある。

で、もしも重低音を再生しようとサブウーファーを導入するのなら、重低音再生はサブウーファーだけに任せた方が良い。つまり、ドアのスピーカーからは重低音を出させない方が良い、のである。理由は2つある。

1つは、「ドアのスピーカーの負担を軽くしたいから」だ。クルマのドアに装着できるスピーカーの大きさは、一般的には17cm口径くらいが最大値なのだが、この大きさでは80Hzとかそれより低い音をスムーズに再生するのが難しい。にも関わらずそのような低い信号が入力されると、濁った低音を出してしまうことになりがちだ。しかし重低音が入力されなくなれば濁った低音は消え、余計な負担がなくなる分、中音再生にも好影響が出てくる、というわけなのだ。

03・「サブウーファー出力」が備わっていたら、それは“チャンス”だと考えよう!

ドアのスピーカーからは重低音を出させない方が良い2つ目の理由は、「音がダブるのを防ぎたいから」だ。もしもドアのスピーカーからも重低音が出されている状態のままだと、重低音が2か所から聴こえてくることになる。となると、重低音の輪郭がぼやけたり、低音を“前方定位”させることが難しくなってしまうのだ。

なので、重低音再生のスペシャリストであるサブウーファーを導入しようとするのなら、ドアスピーカーとの“役割分担”をさせられた方が良く、だからこそ「サブウーファー出力」が設定される場合には併せて“クロスオーバー”機能も搭載されることになるのだ。

ちなみに、愛用しているメインユニットに「サブウーファー出力」が付いていなかったとしても、サブウーファーを鳴らすことはもちろん可能だ。パワードサブウーファーやサブウーファーを鳴らすことができるパワーアンプには、ほとんどの場合“ハイレベルインプット”なる端子が備えられている。そこに、メインユニットから出される“スピーカー出力”を入力してやれば、音声信号の入力を完了できる。

しかし…。この場合には、そのままの状態ではドアのスピーカーに“ハイパス(ローカット)”を掛けることはできない。

ドアスピーカーに“ハイパス”が掛けられるか否かの違いはなかなかに大きい。なので、もしも愛用しているメインユニットに「サブウーファー出力」が備えられているのなら、それはチャンスだと考えたい。「重低音を心地良く鳴らすための条件が整っている」ということなのである。

「サブウーファー出力」が備えられていたら、それを使わないともったいない。このことを、ぜひとも頭に入れておいていただきたい。

今回はここまでとさせていただく。次回からはテーマを変えてお届けする。お楽しみに。

《太田祥三》

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