カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part4 スピーカー編 lV | Push on! Mycar-life

カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part4 スピーカー編 lV

「車内で好きな音楽を“良い音”で楽しみたい!」、そう思いながらも、カーオーディオシステムをカスタマイズするのはハードルが高い…、そう考えている方も少なくないようだ。そんな方々に向けて、これを身近に感じていただくための『用語解説』を行っている。

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デッドニングで使われる部材の一例(StP)。
  • デッドニングで使われる部材の一例(StP)。
  • デッドニング作業の例。
  • デッドニングで使われる部材の一例(StP)。

「車内で好きな音楽を“良い音”で楽しみたい!」、そう思いながらも、カーオーディオシステムをカスタマイズするのはハードルが高い…、そう考えている方も少なくないようだ。そんな方々に向けて、これを身近に感じていただくための『用語解説』を行っている。

今回も、スピーカー交換に関係する、分かりにくくも重要なワードにスポットを当て、解説していく。当回でテーマとするのは“デッドニング”だ。さて、この言葉の意味するところとは…。

01・“デッドニング”はマスト?やらなくても良い?

“デッドニング”という言葉を耳にしたことがあるという方は多いはずだ。そしてこれが、スピーカー交換をする際に必要になること、というところまでなんとなく知っているという方も少なくないだろう。しかしながら実のところこれが何なのかよくわからず、結果、スピーカー交換に踏み込めない…、そんな方も少なからずいるに違いない。

まずは、これが絶対に必要なものなのか否か、そこのところから明らかにしておきたい。結論から入りたい。“デッドニング”を行わないという選択肢は「アリ」だ。または、「ごくごく簡単なメニューにとどめる」というチョイスも有り得る。「絶対にやらなくてはダメ」というものではないということを、まずは頭に入れておいていただきたい。

その前提において、“デッドニング”が何なのかを解説していく。

この言葉の意味から説明していこう。“デッド”とはオーディオ的に「響きにくい状態」を意味する言葉だ。反対語は“ライブ”で、こちらは「響きやすい状態」を意味する。というわけでカーオーディオにおいての“デッドニング”という言葉にはすなわち、「響きにくい状態にすること」という意味がある。

確かに“デッドニング”で行われるメニューの中心は、“制振材”というシート状の部材をドア内部の鉄板に貼っていくというものであるので、「ドア内部を響きにくくする」という理解でも間違いではない。しかしながら、響きにくくすること自体が目的ではない。では目的は何なのかと言うと…。

02・“デッドニング”の目的とは…。

“デッドニング”の目的とはズバリ、「ドア内部の音響的なコンディションを整えること」にある。

ところで、ホームオーディオ用のスピーカーを思い浮かべていただきたい。それらは、スピーカーユニットが“エンクロージャー”と呼ばれる“箱”に取り付けられた状態で売られている。しかしカーオーディオ用のスピーカーは、スピーカーユニットのみで販売されている。つまり、その状態ではまだ半完成品だ。クルマに装着してはじめてスピーカーとしての体を成す。

で、ドアに取り付けるスピーカーに関してはドアが“エンクロージャー”の役目を果たすのだが…。しかし、クルマのドアはオーディオパーツとしては設計されていない。

再びホームオーディオ用のスピーカーのことをイメージしていただきたい。ホームオーディオ用のスピーカーは、“エンクロージャー”にも相応のコストがかけられている。考え抜かれて設計され、手間をかけて作られている。大きさ、形、材質、強度、内部構造等々、ケアされる要素がたくさんある。

しかし、クルマのドアは「良い音を鳴らすため」という観点を持って開発されてはいない。ゼロではないだろうけれど、音のことよりも優先させるべき事項は他に多々ある。結果クルマのドア内部は、“良い音”を鳴らせるような状態とは程遠い、というのが実情なのだ。

なので、それを“良い音”が鳴らせる状態に作り替えていく必要がある。それを目指す作業がまさに、“デッドニング”というわけなのだ。

03・“デッドニング”で行われる作業内容とは?

ただし、冒頭で説明したとおり、この作業を行わない、もしくは後回しにするという選択肢は有り得る。当特集の題1回目で説明した“インナーバッフル”というパーツをしっかりと用いて取り付けが行われれば、とりあえずはなんとかなる。

といいつつ、その状態で音楽を聴いていて、もしもドア内部の鉄板がビビるようであれば、何らかの対処をした方がベターだ。クルマのドア内部の鉄板は案外薄く、市販スピーカーに換えて大きな音が出せるようになるとビビりやすくなってくる。“デッドニング”の主たるメニューはまさに「ドア内部の鉄板の“共振”を止める」ことにあるので、ビビリ音が耳障りであったなら、そのときは簡易な内容で構わないので、“デッドニング”を実行すると状況はかなり改善される。

というように、必要が生じた段階で最低限の作業を行う、というのもアリなのだ。そして覚えておくべきは、「手を掛ければ掛けるほどスピーカーとしての完成度が上がっていく」ということ。とりあえず“デッドニング”をせずにスピーカー交換をしたならば、「さらに音を良くする手段が残されている」ということを頭に入れておきたい。つまり、“デッドニング”を後から行えば、サウンドクオリティをもう1ランク向上させることが可能になる、というわけなのだ。

なお、“デッドニング”では以下のような行為が実行される。微細なものも含め鉄板の共振を抑え込むこと、スピーカーの裏側から発せられる音をドア内部に閉じ込めること、内張りパネルが共振することを抑え込むこと等々。これらを行うことで、聴こえてくるサウンドの“クリア度”は、確実に向上する。

“デッドニング”も「1つのパーツ」と考えると良いのでないだろうか。必ずしも購入しなくても大丈夫なのだが、もっと音を良くしたいと思ったときには、“デッドニング”というパーツを買うと望みが叶う。ぜひとも記憶に留めておいていただきたい。

今回は以上だ。次回からは異なる分野の重要ワードを解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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