カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part2 スピーカー編 ll | Push on! Mycar-life

カーオーディオをもっと身近に感じるための、『ザ・用語解説!』 Part2 スピーカー編 ll

「クルマの中で良い音を聴きたい」と考えていながらも、なんとなく難しそうだからという理由でカーオーディオシステムの導入を見送っている方々も少なくないようだ。そんな方々に向けて、親しみやすく感じていただくための『用語解説』をお届けしている。

カーオーディオ 特集記事
“車種専用スピーカー”の一例(フォーカル・ES 80 K for MB)。
  • “車種専用スピーカー”の一例(フォーカル・ES 80 K for MB)。
  • “バイアンプ接続”対応スピーカーの一例(ダイヤトーン・DS-G500)。
  • “バイアンプ接続”対応スピーカーの一例(ロックフォード フォズゲート・T3)。

「クルマの中で良い音を聴きたい」と考えていながらも、なんとなく難しそうだからという理由でカーオーディオシステムの導入を見送っている方々も少なくないようだ。そんな方々に向けて、親しみやすく感じていただくための『用語解説』をお届けしている。

第2回目となる今回は、前回に引き続き“スピーカー交換”に関連した用語を3つ、じっくりと解説していく。

01・『トレードイン』&『カスタムフィット』とは?

今回はまず、『トレードイン』と『カスタムフィット』という言葉について解説していく。カーオーディオにおいてこの2つの用語はともに、「簡単に取り付けられる」ことを意味している。つまり『トレードインスピーカー』=「簡単に取り付けられるスピーカー」、というわけだ。

ただし、“簡単”の度合いはケースバイケースだ。純正スピーカーを取り外した後、そこにそのままボルトオン&カプラーオンで取り付けられる場合もあれば、多少の配線加工が必要だったり取り付け用の部材をある程度用意しなくてはならないケースもある。

とはいえ、大半の『トレードイン』または『カスタムフィット』スピーカーは、ドア内部の鉄板や内張りパネルをカットするほどの加工は必要ない。車種によって状況が異なるので、すべてのクルマに無改造で取り付けられるとは限らないが、大抵の車種に「大がかりな加工をすることなく」取り付けることが可能だ。

なお、“簡単取り付け”をうたう製品の中には“車種専用モデル”も多々存在している。これらは『トレードイン』タイプのスピーカーの中でも特に取り付け性が高く、ドアスピーカー(ミッドウーファー)のみならず、ツィーターもほぼ無加工で純正位置に埋め込めるモデルも多い。こういったモデルを選べば、純正のインテリアの見た目をほとんど変えないですむ。

さらに“車種専用モデル”では、取り付けに必要な各部材もコンプリートされている場合も多いので、取り付けに必要な経費(工賃)も比較的にわかりやすい。よりスムーズにスピーカー交換を実行したいと考えたら、愛車に対応した“車種専用モデル”があるかどうかを探してみよう。もしも見つかればラッキーだ。それを候補の筆頭としてスピーカー交換を検討しよう。

02・『バイアンプ接続』とは? <概要解説>

続いては、スピーカーを鳴らす際の配線方法の1つである『バイアンプ接続』について解説していこう。

通常フロントスピーカーは、パワーアンプの2ch分を使って鳴らされる。もしもフロントスピーカーに“セパレート2ウェイ”スピーカーを使っていてスピーカーユニットが計4つあったとしても、パワーアンプは左右で2ch分が確保されていればOKだ。例えば左のスピーカーに対しては、パワーアンプのLch出力を左スピーカーの“パッシブクロスオーバーネットワーク”に接続すればいい。その“パッシブクロスオーバーネットワーク”内部で信号が帯域分割された後、高域信号がツィーターへ、中低域信号がミッドウーファーへと送られて、それぞれが鳴らされる。

それに対して『バイアンプ接続』では、左右の“パッシブクロスオーバーネットワーク”に、パワーアンプの2ch分の出力が接続されることとなる。つまり、パワーアンプの出力が左右で計4ch分必要となるのだ。

ただし、これを行おうとする場合には、“パッシブクロスオーバーネットワーク”が『バイアンプ接続』に対応している必要がある。そうではない“パッシブクロスオーバーネットワーク”では入力端子が1ch分しか設定されていないので、『バイアンプ接続』を実行することができない。しかし『バイアンプ接続』対応の“パッシブクロスオーバーネットワーク”なら、入力端子が2ch分用意されている。なのでこれが可能になるのだ。

ところで、なぜに入力端子が2ch分備えられているのかというと…。答は、「ツィーターとミッドウーファーそれぞれに、パワーアンプの1chずつをあてがうため」だ。通常は、1ch分の音楽信号がツィーターとミッドウーファーでシェアされるのだが、『バイアンプ接続』では各スピーカーが自分専用のパワーアンプのchを持つこととなる、というわけなのだ。

さて、『バイアンプ接続』を実行すると何が変わるのだろうか。その答はズバリ、「音が良くなる」である。スピーカーは同じなのに、まるでスピーカーを1グレード上げたかのようにサウンドクオリティが上昇するのだ。

03・『バイアンプ接続』とは? <音が良くなるのはなぜ?>

次いで、『バイアンプ接続』を行うことで音が良くなる理由を解説していこう。主には2つある。

1つは、「状況をシンプルにできるから」だ。“パッシブクロスオーバーネットワーク”内部の回路が、ツィーター用の回路とミッドウーファー用の回路とに分割されるので、音楽信号の回路内での干渉が相当に減少する。結果、信号の伝送をよりクリーンな状況下で行える。

理由の2点目は、「それぞれのスピーカーユニットを余裕を持って駆動できるようになるから」。『バイアンプ接続』では1つのスピーカーユニットに1chずつがおごられるので、余裕を持ってスピーカーを動かし、止めることができる。より効率的にスピーカーをドライブできるのだ。

ただ、デメリットもある。それは「コストが掛かること」だ。もともと2chアンプ1台でシステムを成立させていた場合ならば、2chパワーアンプがもう1台必要となる。しかし、コストが倍になるのはダテではない。だからこそ、『バイアンプ接続』は音に効くのだ。

もしもこれからスピーカー交換をしてみようと思った際には、“パッシブクロスオーバーネットワーク”が『バイアンプ接続』に対応しているかどうかもチェックしてみよう。これに対応していれば、スピーカー交換をした後、そのスピーカーの良さをもう1度味わえる。お薦め度は高い。

今回のレクチャーは以上で終了だ。次回も引き続いて、スピーカー交換に関連した『用語解説』を継続する。お楽しみに。

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top