“スーパーハイエンド”の甘美な世界…。その魅力を全方位解析! Part2 「搭載車紹介l」 | Push on! Mycar-life

“スーパーハイエンド”の甘美な世界…。その魅力を全方位解析! Part2 「搭載車紹介l」

「素材や製法、音質へのこだわりでハイエンドを凌ぐ、完全受注生産品として1つ1つ手作りで仕上げられる特別なカーオーディオユニット」と定義されている“スーパーハイエンド”カーオーディオ。その魅力を改めて掘り下げるべく、特別企画をお贈りしている。

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ミニ・クロスオーバー(オーナー:最上謙二さん by アークライド)
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  • レクサス・LS460(by モービルサウンドテクノロジー)
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  • ダイハツ・タントカスタム(オーナー:和田咲子さん by ガレージA)
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「素材や製法、音質へのこだわりでハイエンドを凌ぐ、完全受注生産品として1つ1つ手作りで仕上げられる特別なカーオーディオユニット」と定義されている“スーパーハイエンド”カーオーディオ。その魅力を改めて掘り下げるべく、特別企画をお贈りしている。

前回は、この“仕掛け人”である“イース・コーポレーション Super High-end 推進事業部”の責任者、関口周二氏へのインタビューの模様をお届けし、これが日本に紹介されたいきさつや、認知が広まっていく過程、そして関口氏の考えるこれらの魅力についてリポートした。

それに引き続き今回からは、これらをチョイスしたユーザー、そしてプロインストーラーの声を紹介していく。彼らは“スーパーハイエンド”の何に魅せられたのだろうか…。

■敢えて“入門機”を選び、インストールスタイルも現実仕様に。しかし音では“最高峰”を目指す。

最初に、東京の気鋭プロショップ“モービルサウンドテクノロジー(MST)”の最新デモカー「レクサス・LS460」を紹介しよう。

当車に搭載されている“スーパーハイエンド”ユニットは以下の3アイテム。”ツィーターが『ZR Entry 25T』(税抜価格:15万8000円、ペア)、ミッドウーファーが『ZR Entry 18MW』(税抜価格:23万円、ペア)、そしてミッドレンジが『ZR Prestige 9DD』(税抜価格:19万円、ペア)が選ばれている。なお他のアイテムは、プロセッサーが“オーディソン”、パワーアンプが“グラウンドゼロ”、そしてサブウーファーがオリジナルアイテムという陣容だ。

サウンドコンセプトはズバリ、「ショップとしての最高峰の音を聴かせること」。それを目指し吟味が重ねられ、“スーパーハイエンド”がチョイスされるに至っている。ちなみに“MST”代表の小川さん曰く、「“ZRスピーカーラボ”は製品の開発コンセプトが明確で、使用パーツにも贅が尽くされています。結果、お客様にもバリューを理解していただきやすい。そこも利点ですね」とのことだ。

ただし、選ばれているのは同ブランドのラインナップ中の“エントリー”グレードの製品。トップエンドモデルを敢えて使っていないのは、「取り付け技術でトップエンド機と差をどこまで埋められるか。そこにも挑戦しようと考えたからです」というわけなのだ。

なお、インストールの仕上げ方は“ストックスタイル”。ドアスピーカーはインナーで取り付けられていて、ミッドレンジは純正ツィーター位置に埋め込まれている。「高級車に乗られている方の中には、純正の見た目を変えたくないと考えられる方が多い。そのニーズも踏まえました」とのことなのだ。

さて、音のほうはどうだったのかと言うと…。一聴してまず、1音1音のリアルさに驚かされた。ドラムを打ち鳴らすスティックの木の素材感までもが伝わってくる。その上で質感がこの上なく上質。滑らかできめ細やかで耳当たりが実に心地良い。なるほど、さまざまなサウンドコンテストで好成績を収めているのはダテではない。現実的に“スーパーハイエンド”を用いながら、“スーパーハイエンド”の良さを十二分に引き出しているこの「レクサスLS460」。狙いと結果が高次元で一致した秀作だ。試聴の機会が巡ってきたら、お聴き逃しのなきように。

■一点豪華主義的に“スーパーハイエンド”を用い、さらなるサウンドクオリティ向上を果たす!

続いては、サウンドコンペで好成績を上げ続けている音質車両でありながらも、リアゲートを開ければクールに作り込まれた外向きシステムが現れるというカスタムマシンでもある有名車、“ガレージA”が製作した「ダイハツ・タントカスタム」(オーナー:和田咲子さん)を紹介しよう。

このクルマに現在積まれている“スーパーハイエンド”ユニットは、“グラウンドゼロ”の『GZPT Reference 28 EVO』(ツィーター、税抜価格:30万円、ペア)、『GZPM Reference 80』(ミッドレンジ、税抜価格:26万円、ペア)。今年の春に、ある狙いを持ってこれらは積み込まれることと相成った。

それについては製作ショップ“ガレージA”代表の高橋さんが教えてくれた。曰く「以前はツィーターに“ZRスピーカーラボ”のミドルグレードモデルをチョイスして、今も使っているミッドウーファーとで2ウェイシステムを構成していました。その仕様で結果も残せていたのですが、2ウェイの限界も感じ始めていて。2ウェイでできることはすべてやり切った、ここからは次のステップを目指そうと、いよいよ3ウェイ化に踏み切りました」。こうしてミッドレンジの追加が実行され、併せてツィーターのバージョンアップも図られた、というわけなのだ。

なお、“スーパーハイエンド”ユニットと組み合わされているミッドウーファーは、“グラウンドゼロ”の2ndライン『GZPCシリーズ』のモデルだ。そしてパワーアンプとサブウーファーにも“グラウンドゼロ”の上級機が使われている。

高橋さんはこうも言っている。「このクルマでは“スーパーハイエンド”ユニットを一点豪華主義的に使っています。このやり方もアリだと思うんです。部分的に使いながらステップアップさせていくと、都度音の変化を楽しめますから」。

試聴してみると…。まずはサウンドステージの広さと奥行きの深さに唸らされた。それでいてボーカルはくっきりと前に出ている。臨場感も高い。「立体感、空気感の表現はそもそも得意だった」というこのクルマ。その良さが、“スーパーハイエンド”ユニットによる3ウェイ化でさらに引き延ばせた、ということだろう。

新たなシステムを身にまとい、確実な進化が果たされたこの「ダイハツ・タントカスタム」。今後の活躍からも目が離せない。

■ルックスにもサウンドにもこだわりを徹底的に注入!

今回はもう1台紹介する。千葉県の実力店“アークライド”が製作した「ミニ・クロスオーバー」(オーナー:最上謙二さん)がそれだ。

まずは、当車に採用されている“スーパーハイエンド”ユニットの顔ぶれを紹介していこう。当車では、フロントスピーカーとパワーアンプに“スーパーハイエンド”ユニットがおごられている。

フロントスピーカーは、“ZRスピーカーラボ”のトップエンド機で2ウェイを構成。ツィーターが『ZR Extravagance Saturn -brushed-』(税抜価格:36万円)、ミッドウーファーが『ZR Extravagance N゜1 -brushed-』(税抜価格:49万円)、そしてパワーアンプがドイツの“RSオーディオ”の『RS Master T Mono』(税抜価格:35万円)×4台。当パワーアンプはモノラルアンプであるので、フロント2ウェイを鳴らすためには計4台が必要となるのだ。

なお、これらに組み合わせるサブウーファーとそれを鳴らすパワーアンプにも“RSオーディオ”の“ハイエンド”モデルが採用されている。

さて、この「ミニ・クロスオーバー」も相当にこだわりが注入されている1台だ。オーナーは「ノリで作った」とうそぶくが、音とルックスの両方において一切の妥協が許されていないのだ。まず3ウェイではなく2ウェイとしたのは「インテリアの純正っぽさをできるだけスポイルしないため」だ。ちなみに、アウター化されたドアスピーカー周りには純正レザーが貼られている。そうするためになんと、純正のドアパネルがもう1セット購入されていて、そこからレザーを流用して仕上げられているというわけだ。徹底ぶりが半端ない。

音については、“スーパーハイエンド”ユニットがチョイスされていることがハイライトではあるのだが、インストールにおいてもこだわりが満載。ミッドウーファーのインナーバッフルはできるだけ大きく作られていて、固定のためのビスはなんと23本も使用されている。パワーアンプの配置においては、重量配分や放熱効率も徹底的に計算。音に対して良かれと思われることがすべてやりつくされている。

こうして作り上げられたその音は、至って冷静沈着。どこまでも正確に音色ならびにサウンドステージが再現されていた。それでいて、音楽の説得力がすこぶる高く、聴き手をぐいぐいと世界に引き込む…。

高い理想を掲げ、それを“スーパーハイエンド”ユニットで具現化させたこの「ミニ・クロスオーバー」。正真正銘に“スーパー”な、至高の1台と言っていい。

さて、次回もこれらに負けず劣らずのこだわりマシン3台を、じっくりと紹介していく予定だ。乞うご期待。

《太田祥三》

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