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“カーオーディオ・プロショップ”が薦める『初めてプラン』、全方位解説!! Part6「車内静音化」編

現状のカーオーディオシステムの“音質”に不満を抱きながらも、何をすればいいのか分からない…。そんな“うずうず”を抱えた方々に向けて、“カーオーディオ・プロショップ”が薦める『初めてプラン』の数々を紹介している。

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トランクフロアへの“静音化”作業例。
  • トランクフロアへの“静音化”作業例。
  • フロアへの“静音化”の作業例。
  • 制振材の例(StP)。
  • 吸音&遮音材の例(StP)。

現状のカーオーディオシステムの“音質”に不満を抱きながらも、何をすればいいのか分からない…。そんな“うずうず”を抱えた方々に向けて、“カーオーディオ・プロショップ”が薦める『初めてプラン』の数々を紹介している。

その第6回目となる今回は、“車内静音化”をテーマにお届けする。取材に協力してくれたのは、埼玉県の実力店“東京車楽”の代表を務める木村さん。“車内静音化”の利点、具体的な施工内容、さらには費用について、詳しく解説してもらった。

■“うるさい”と感じる要因が増大!? 静かになればドライブがより快適に♪

最初に、“車内静音化”という『初めてプラン』の利点から教えてもらった。

「『車内静音化』の最大のメリットはズバリ、“快適性が上がること”です。走行している車内では、さまざまなノイズが聞こえてきます。タイヤパターンが路面を叩く音(ロードノイズ)、風切り音、そしてエンジン音…。“うるさい”と運転をしていても楽しくありませんし、イライラも募りますよね。しかし“車内静音化”を行えば、ストレスの原因を小さくすることができるのです。

ところで、ここにきて“車内静音化”に興味を持たれる方の数が増えているのですが、その理由は、“クルマがうるさくなってきたから”だと思います。エンジンは静かになっているのですが、外からのノイズは以前にも増して侵入しやすくなっているんです。実際、当店のお客様の中にも、クルマを新しくしたらうるさくなったと相談に来られる方が少なくありません。

コスト削減と軽量化(燃費対策)がその要因のようですね。防音材が使われる量が減っていますし、鉄板自体が薄くなっている傾向も伺えます。また、エンジン音が静かになったことで外来ノイズが目立ってきた、という側面もあると思います。

そして“車内静音化”を行えば、オーディオ的なメリットも得られます。スピーカーから発せられる音の質は変化しませんが、“ロードノイズ”にマスキングされていた低音が聴き取りやすくなりますし、細かな音も聴こえて来ます。音楽をより一層楽しめるようにもなるわけです。

まずは環境を整える、というアプローチはアリだと思います」

■ロードノイズがダイレクトに伝わる“フロア”から手を付けるのがお薦め!

続いては、どこにどのような施工をすると静かになるのかを、施工代の目安も含めて1つ1つ教えてもらった。

「最初に手を付けるべきは、フロアだと思います。外来ノイズはさまざまありますが、やはり最大の敵はロードノイズです。フロアからはそれがダイレクトに伝わってきますから。

フロアへの施工では主に“制振材”が使われます。“制振材”を貼ることで、ノイズをブロックする効果が期待できます。また、走行することでフロアの鉄板は振動し、振動することで鉄板自体からも音が発せられるのですが、“制振材”を貼ることで鉄板の振動も抑制でき、鉄板からの音の発生も抑えられます。さらには、“吸音”効果のある部材が併用されることもありますね。そうすることで効果はさらに高まります。

費用は、クルマの大きさや使用する部材によって変わってきますが、コンパクトカーならばフロント全体(足元からシート下まで)で6万円くらいからが目安になると思います(“東京車楽”での目安。実際のプライスはショップごとで異なる。以下同様)。

なお、“とりあえず足元だけやってみる”というのも手だと思います。足元だけならシートを外す手間がかかりませんので、費用も少なめですみます。まずはライトに施工して、効果のほどを確認してみてはいかがでしょうか。

お試し的にやるとしたら、“キックパネルだけ”というもアリです。キックパネルだけなら、左右で1万円くらいで完了できると思います」

■雨が降ってくると一気にうるさくなる天井も、施工をすると効果てきめん♪

それ以外の施工例も教えてもらった。

「フロアの次に効果が大きいのは天井ですね。天井は走行中、風圧で結構たわみます。結果、鉄板が振動して自らノイズを発生させています。また、雨が降ると雨音が気になるクルマも多くなっていますよね。高速道路を走行中に雨が降ってくると、騒音のレベルも最高潮に達します。

天井への施工でも、中心的に使われる部材は“制振材”です。そしてやはり、併せて“吸音材”が使われることも多いのですが、天井の場合はパネル内のクリアランスが狭いので、厚みのある部材は不向きです。“吸音材”を使う場合には、薄めのものがチョイスされていますね。

費用の目安は、やはりコンパクトカーで7万円くらいからですね。

ボンネットへの施工もニーズが高いです。ここに手をかけると、エンジン音がさらに静かになりますし、雨音も減少します。天井と同様に風を受けて振動もしますので、施工することで鉄板自体から発生するノイズも小さくできます。

ところで純正状態でボンネットの裏に遮熱材が装着されていないクルマの場合、雨が降ってくるとエンジンの熱で煙(水蒸気)が立ち視界が悪くなることもありますが、断熱効果の高い部材を使って施工すると、煙も出にくくなりますね。

なお遮熱材が装着されていない場合には、施工においての手間が増えます。部材が剥がれてこないように手を掛ける必要が出て来るからです。当店の場合はまず鉄板を徹底的にクリーニング(脱脂)してから“制振材”を貼り付けていきます。そしてさらにアルミテープを使って補強します。ボンネットへの作業代は、3万円前後からというところが目安になります」

■“車内静音化”で、クルマのグレードが上がる!? トライする価値は大!

トランクはどうなのだろうか。

「トランクフロアやリアゲートも、施工すると結構効きます。特にワゴンやミニバンではラゲッジスペースと車内は同一空間ですからね。さらにリアゲートは純正状態では無防備なことが多いので、施工しての変化が大きいです。トランクフロア、リアゲートともに、5万円くらいからが目安になると思います。

他ではタイヤハウスへの施工もあなどれません。“ロードノイズ”の発生ポイントの真上ですからね。ここではインナーフェンダーを外して鉄板に“制振材”を貼っていきます」

注意点も聞いてみた。

「ご注意していただきたいのは、ノイズを完全にゼロにすることはできないということでしょうか。そして、ある部分が静かになるとその音にマスキングされていた他の場所からのノイズが目立ってきたりもします。ある程度は受け入れざるを得ないということも、頭に入れておくべきなのかもしれません。

また、徹底的にやればやるほど車重がかさんでいきます。その点も認識しておく必要があると思います。

とはいえ、効果が大きいことは紛れもない事実です。例えばフロア全体に施工すれば、クルマのグレードが1ランク、2ランク上がったかのような違いを感じ取れるはずです。お薦め度は高いです。

なお“カーオーディオ・プロショップ”は、“静音化”に使う部材を普段から使い慣れていて、さらには“制振”や“防音”のノウハウを十二分に有しています。クルマを静かにさせたいと考えたときには、“カーオーディオ・プロショップ”に相談されると良いと思います。安心してお任せいただきたいですね」

“東京車楽”の木村さんから教えてもらった話は以上だ。“車内静音化”をすることでドライブの快適性が上がり、リスニングルームとしてのコンディションもアップする。ここから手を付ける『初めてプラン』にも妙味がありそうだ。検討する価値は大きい。

《太田祥三》

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