実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオ愛好家の間で話題に? Part4 サウンド・インプレッション 03 | Push on! Mycar-life

実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオ愛好家の間で話題に? Part4 サウンド・インプレッション 03

ホームオーディオの評論家、愛好家に高評価されている有名ケーブルブランド"Zonotone"が今、カーオーディオファンの間でも話題を集め始めているという。さて、"Zonotone"とはどのようなブランドであり、各製品のポテンシャルはどれほどのものなのか…。

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6NSP-Granster 5500α
  • 6NSP-Granster 5500α
  • Royal Spirit SP-1
  • Grandio SP-1
  • LUG-5.5シリーズ
ホームオーディオの評論家、愛好家に高評価されている有名ケーブルブランド"Zonotone"が今、カーオーディオファンの間でも話題を集め始めているという。さて、"Zonotone"とはどのようなブランドであり、各製品のポテンシャルはどれほどのものなのか…。

それらを掘り下げてリポートする月刊特集を展開している。今回はいよいよその最終回として、上級スピーカーケーブルのインプレッション・リポートをお届けする。そして最後には、カーオーディオでも便利に使えそうな注目アクセサリーの紹介も付け加える。そちらについてもお読み逃しなきように。


価格的にはお手頃ながらも、「高級品を使っている」という満足感に浸れる一品。


今回は、現行のスピーカーケーブル中でのミドルグレードとなる『6NSP-Granster 5500α』(税抜価格:4000円/m)のテストの模様からお伝えしていく。

ところで当モデルは、インターコネクトケーブルのテストのときにリファレンス・スピーカーケーブルとして使用していたモデルだ。なのでそのサウンドにはすでに触れていたのだが、改めてグレード順に聴いてみて、これならではの特長を探ってみた。

なお、リファレンスとして使用することを説明するときにも記したのだが、当モデルは、“スターカッド接続(2芯ずつを捩じって接続する方式)さらには“バイワイヤリング接続”も可能とする“4芯タイプ”であることも、特長の1つだ(今回試聴した中では当モデルのみ)。その4芯すべてが丹念に1つずつシールドされて完成されている。

使われている導体素材は、1つ下のモデル『6NSP-Granster 2200α』と同等だ。超高純度“6NCu”を中心に、革新線材の“HiFC”、“PCUHD”を含めた4種がハイブリッドされている。つまりは、『6NSP-Granster 2200α』を2芯構造から4芯構造に進化させたもの、と捉えるとわかりやすい(当モデルも耐熱105度が担保されている)。

さて、目指したのは「このクラスとは信じられないサウンド」とのことなのだが、実際の音はどうだったのかと言うと…。

一聴してまず感じられたのは、“風合いのリッチさ”だった。味わいがさらに深まり、そしてツヤも増し、余韻の美しさも一層向上している。さらには、再現力も向上している。音量の小さなか細い音も、小さいなりにも凛とした存在感を放つことができている。

価格的には手頃な部類に入っているが、聴き心地はなかなかにハイグレード。「高級ケーブルを使っている」という満足感を味わえる。コンセプトどおりのコストパフォーマンスの高さを十二分に感じ取れた。

一気にグレードが上昇したが、サウンドクオリティも別格の出来映え…。


Royal Spirit SP-1

続いては、『Royal Spirit SP-1』のテスト結果を紹介していく。

当モデルでは、これまでの3製品と比べて一気に価格が上昇する。切り売り対応はなく、2mペア・Y/B端子付の完成品状態での販売となる(税抜価格:13万円)。ただし、1mを最短に50cm刻みで任意の長さの完成品をオーダーすることも可能だ(1mペアで税抜価格は10万2000円、5mペアで21万4000円)。

なお当モデルは“Zonotone”の創立10周年を記念して作られた製品だ。つまりインターコネクトケーブルの創立10周年モデル『Royal Spirit AC-1』と同シリーズであり、ゆえにコンセプト、素材、基本構造もそれと同一。導体には、超高純度“7NクラスCu”を中心に、革新線材の“HiFC”、“PCUHD”を含めた4種の素材が使われていて、構造的には“Zonotone”が誇る独自技術“DMHC”が取り入れられた“8芯×2”タイプとなっている(耐熱105度は確保されていないので、クルマの中で使う場合には必要に応じてしかるべき熱対策を講じたい。なお外径が15mmΦと太く、引き回すのは簡単ではない)。

そしてコンセプトは「体験したことのない“拡がり感”と“奥行き感”」であるわけなのだが、そのサウンドは果たして…。

グレードが一気に上がったのはダテではなかった。確かに立体感、奥行き感が断然向上していて、サウンドステージの見え方が一変している。至ってダイナミックで、そして臨場感も高い。

さらには耳当たりの心地良さにも驚かされた。『6NSP-Granster 5500α』を聴いているときにもリッチな味わいを満喫できたが、当モデルの音の豊潤さはまさしく別格。あくまでもクリアで見通しはすっきりしていて、その上で味わいは特濃。この音にはまったら抜け出すことは困難だろう。これでしか体験できない魅力に満ちていた。

“Zonotone”の“良さ”が凝縮されたようなサウンド。コスパの高さも随一。


Grandio SP-1

さて、いよいよスピーカーケーブルの上位機種『Grandio SP-1』のテスト結果をお伝えしていこう。

まずは価格から紹介しておく。当モデルもY/B端子付2.0mペアの標準完成品が用意されていて(アンプ側がYラグ、スピーカー側がバナナプラグ)、その税抜価格は16万円。ただし、1mから50cm刻みで任意の長さで特注可能だ(1mペアで税抜価格は11万8000円、5mペアで同28万6000円)。なお、端子種別の変更も特注対応で可能となっている。

導体には、ハイグレードモデルらしく最上級の素材がおごられている。超高純度“7NクラスCu”を中心に、新素材の高機能純銅線“HiFC”、高純度無酸素銅線“PCUHD”、“モダーン錫メッキ”高純度銅、高純度無酸素銅“OFC”といった優れた5種の素材が、“Zonotone”ならではの黄金比でハイブリッドされている。

そして構造は、相当に複雑な“DMHC-Duo・10芯×2”仕様(当モデルも耐熱105度が確保されていないので、クルマの中で使う際にはしかるべき熱対策を講じる必要がある。なお外径が17mmΦと太く、引き回すのは簡単ではない)。贅が尽くされた逸品だ。

ところで先にテストした『Royal Spirit SP-1』では、“広がり感”と“奥行き感”にこだわって音作りがされていると説明したが、当機はそこに、“濃厚、濃密な陰影感のある重厚な力感”、“前方にせり出してくる迫力”もプラスされているという。いわば、“Zonotone”らしさをすべて凝縮させたようなサウンドが目指されている、と解釈できる。

さて、実際のところはどうなのか、期待しながらテストを開始した。

なるほど、『Royal Spirit SP-1』で感じられたサウンドステージのダイナミズムはそのままに、全体的な押し出し感が際立っていることを如実に感じ取れた。音楽の説得力が増し、ぐいぐいと向かってくる迫力に満ちている。コンセプトどおりにサウンドを仕上げるあたりは、さすがは“Zonotone”といったところだ。

とはいえ、聴いていて疲れるような音ではない。とにもかくにも心地良く、ずっと浸っていたいと思わせる美麗サウンドが展開されている。

そして当モデルを聴いても、コストパフォーマンスの高さを実感せずにはいられなかった。高級モデルとはいえド級の価格が付けられているわけではない。簡単に手を出せるものではないことも確かだが、いつかは…と思わせる範疇には収まっている。このあたりにも“Zonotone”ならでは凄さの真髄があることは間違いない。ホームオーディオの世界で一目置かれる理由の1つを思い知れた。

スピーカーケーブル用のヴィンテージ・ピン端子が、カーオーディオでも便利に使える!


LUG-5.5シリーズ

さて、冒頭で触れたように、“Zonotone”のアクセサリーラインナップの中には、カーオーディオでも便利に使えそうなアイテムもあるので紹介しておきたい。

試聴の終盤に聴いた2つのスピーカーケーブルは端子が装着された状態で完成品となっているのだが、その端子部が単品でも販売されていて、これがなかなかに興味深いのだ。

製品名は『LUG-5.5シリーズ』。Yラグ、バナナプラグ、ヴィンテージ・ピンの3タイプがあり、それぞれ、純金メッキタイプとロジウムメッキタイプが用意されている。

カーオーディオで特に便利に使えそうなのは、ヴィンテージ・ピンタイプだ。これを用いることでスピーカーケーブルのパワーアンプへの接続を、より確実に、より安全に実行できる。

税抜価格は、『LUGV-5.5』(高純度24金メッキ、ヴィンテージ・ピン、4本組)が8300円、『LUGV-5.5Rh』(新ロジウムメッキ、ヴィンテージ・ピン、4本組)が1万1000円。メッキのタイプ違いによって音質傾向も異なるので選ぶ楽しさも味わえる。

端子に良品を用いることでも音質向上が期待できる。細部にまでこだわろうとする方は、『LUG-5.5シリーズ』にもご注目を。

カーオーディオ愛好家なら、ケーブルに何を使うかでサウンドクオリティが変化することを体験ずみであろう。もしも、今までのケーブルに満足していなかったり、新たな世界を見せてくれるニューカマーを探していたのなら、“Zonotone”を試してみる価値は大いにある。要チェック。
《太田祥三》

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