実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオ愛好家の間で話題に? Part3 サウンド・インプレッション 02 | Push on! Mycar-life

実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオ愛好家の間で話題に? Part3 サウンド・インプレッション 02

ホームオーディオ愛好家の間で高評価が定着している実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオファンの間でも今、じわじわと認知度を高めつつある。その実力が口コミで広がり始めているのだ。さて、そのうわさの真偽は…。

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Zonotone・Royal Spirit AC-1
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  • Zonotone・7NAC-Shupreme LE
  • Zonotone・6NSP-1500 Meister
  • Zonotone・6NSP-Granster 2200α

ホームオーディオ愛好家の間で高評価が定着している実力ケーブルブランド"Zonotone"が、カーオーディオファンの間でも今、じわじわと認知度を高めつつある。その実力が口コミで広がり始めているのだ。さて、そのうわさの真偽は…。

そこのところを確かめるべく、"Zonotone"特集を展開している。第3回目となる今回は、前回から引き続いてサウンドインプレッション・リポートをお届けする。

創立10周年を記念した新コンセプト・インターコネクトケーブル!


Zonotone・Royal Spirit AC-1

前回はインターコネクトケーブル(RCAケーブル)のエントリーモデルから徐々にグレードを上げながら4モデルについてのテスト結果を公開した。今回はそれに続き、セカンドグレードとなる『Royal Spirit AC-1』のインプレッション・リポートからお伝えしていく。

テストでは、もっとも短い1mのモデル(税抜価格:6万6000円、ペア)を使用した。なお当モデルも、そこから50cm刻みでオーダー可能だ。ちなみに6mモデルで税抜価格は13万6000円(ペア)となっている。

ところで当モデルは、創立10周年を記念して作られたケーブルだ(2016年発売)。使用されている導体素材は記念モデルにふさわしく、超高純度"7NクラスCu"を中心に、革新線材の"HiFC"、"PCUHD"を含めた4種の高級素材。素材の顔ぶれこそは、これよりもワングレード下の『7NAC-Granster 5000α』と同等なれど、採用比率がモディファイされている。さらには構造もより複雑化。『7NAC-Granster 5000α』の"4芯2重シールド"に対して当モデルでは、"8芯×2"というより高度な構造が採用されている。

というように豪華仕様となっているのだが、当モデルが記念モデルたる最大のポイントは、むしろその"コンセプト"にある。コンセプトとは、"ワイドな音場感と見通しが広い奥行き感"。このコンセプトはいわば「"Zonotone"らしくない音」とも言えるというのだ。それまでの"Zonotone"サウンドとは、「眼前に迫ってくる迫真性」「オンステージでの迫力」であったとのことで、当モデルのコンセプトはそれらとは一線を画す、"自らの殻を破っていこうとする"ものだというのである。

さてその音は"新コンセプト"どおりであるのか否か、興味津々で試聴を開始した。

なるほど確かに、サウンドステージが一段と立体的になっている。そして左右の広がり感も増している。聴こえてくる音は、パワーアンプやスピーカー等々すべてのユニットの総合力により生み出されているものであるわけだが、その方向性をケーブルが、自らのコンセプトどおりにコントロールできている。

そして特長はそれだけにとどまっていなかった。耳当たりの良さはさらに伸長していて、質感も至って上質。表現の幅も広くなっている。硬い音はより硬く、柔らかい音はより柔らかく再現されている。キレも増し、より伸びやかにもなっている。基本性能は明らかに向上していて、Hi-Fi度も高まっている。

よりピュアでありながら、狙いどおりのサウンドも再現できている当モデル。"Zonotone"ならではの凄味をつくづく感じ取れた。

「最高峰のサウンドを1人でも多くの音楽愛好家に届けること」が目指された旗艦モデル!


Zonotone・7NAC-Shupreme LE

続いては、インターコネクトケーブルのフラッグシップ『7NAC-Shupreme LE』の音を確認した。最短バージョンである1mモデルをシステムに組み込みテストした(税抜価格:12万5000円)。なお当モデルでもサイズ設定はここから50cm刻みとなっている(6mモデルで税抜価格は37万5000円<ペア>)。

さて、当モデルのコンセプトは、「"Zonotone"としての最高峰サウンドを目指しつつ、それを1人でも多くの音楽愛好家に届けること」である。贅が尽くされつつも同時に可能な限りのロープライスも追求されている、というわけだ。導体には、超高純度"7NCu"をはじめ"特殊銅合金"など5種の高級素材が使われ、構造的にも、画期的な中空パイプ介在によるエアー制振構造、"Zonotone"独自のDMHC構造などが取り入れられている。"Zonotone"の持てる技術や思想がフルに注入された逸品となっているのだ。しかしながら価格は、圧倒的に高価なところまでは到達していない。手を伸ばせば届きそうな域に収められている。そうして完成されている当モデルのサウンドとは…。

テストを開始し、一瞬の出音で唸らされた。楽曲の世界にぐっと引き込まれ、ただただ浸っていたいと思わされるのみ…。とにもかくにも心地良い。

高音はどこまでもきめ細やかで、低域は限りなくふくよかでかつエネルギー感に満ちている。全体的には臨場感がこの上なく高く、音の質感も最上級だ。力強さと優しさのレンジも実に幅広いので、説得力も強力だ。

ちまたには超高級ケーブルがいくつか存在するが、『7NAC-Shupreme LE』のサウンドもそれらと同様に、これでなければ得られない特別なものだった。にもかかわらず、価格的にはそれらと肩を並べてはいないのだから恐れ入る。コストパフォーマンスはすこぶる高い。"Zonotone"の底力をまざまざと見せつけられた思いだ。『7NAC-Shupreme LE』のサウンドは特に一聴の価値が高い。試聴会等、聴けるチャンスが巡ってきたら、くれぐれもそれを見過ごすことのなきように。

最エントリーグレードながら高純度"6NCu"等高級素材を惜しげもなく投入!


Zonotone・6NSP-1500 Meister

ここからはスピーカーケーブルのテストの様子をリポートしていく。最初に、最エントリーモデルとなる『6NSP-1500 Meister』のテスト結果から紹介していこう(税抜価格:1000円/m)。

なお、スピーカーケーブルの試聴においては、インターコネクトケーブルには3rdグレードモデルである『7NAC-Granster 5000α』の1mのモデル(税抜価格:4万円、ペア)を使用した。

さて、当機のコンセプトはズバリ、"コストパフォーマンスの限界への挑戦"だ。であるので、エントリーモデルとは言えど、素材にも構造にも手抜かりはない。まず導体は高純度"6NCu"、高機能純銅"HiFC"を含む4種の素材をハイブリッドして構成。そして、シンプルな2芯並行スピーカーケーブルタイプでありながらも、上級ケーブルと同様に2重構造が取られている(誘電効果の高いポリエチレンで絶縁し、さらに青透明のポリ塩化ビニールで被覆)。

音の方はどうだったのかというと…。ここで一旦、ケーブルのグレードが廉価なモデルへと下げられたわけだが、聴こえてくるサウンドにがっかりさせられることは一切なかった。

非常に"ナチュラル"で至って聴きやすい。サウンドステージはすっきりと見通しが良く、音色も正確で安心して聴いていられた。S/N比や情報量、解像度といった基本スペックが充実していることも疑いようはない。パワーアンプ、スピーカーの素性の良さも、しっかりと引き出し切れている。

ちなみに当ケーブルも耐熱温度105度が確保されているので、車室内でも問題なく使用可能だ。スタンダードな価格であっても高級品の雰囲気をまとったサウンドが得られるスピーカーケーブルを使ってみたいと思うなら、当モデルを検討する価値は高い。十分な満足感が得られるはずだ。

1グレード上がっただけで早速"Zonotone"らしい味わいが現出!


Zonotone・6NSP-Granster 2200α

次いでは、そのワンランク上となる『6NSP-Granster 2200α』(税抜価格:1700円/m)をテストした。

当モデルは、ハイブリッドされている素材の数が4つであることは『6NSP-1500 Meister』と同様ながらも、その内容が変えられさらには全体の導体量も増量され、パワーアップが図られている。超高純度"6NCu"を中心としてそこに"HiFC"が加えられていることまでは同じく、そこにさらに革新線材の"PCUHD"も付加されている。それを丹念に"2芯シールド構造"で仕上げ、エントリーグレードながらも高級感高く完成させてある。

なお当モデルも耐熱温度は105度を担保。カーオーディオ用のスピーカーケーブルとして安心して使用可能だ。

試聴をしてみると、『6NSP-1500 Meister』と比べて味わいが深まっていることを実感できた。耳当たりの心地良さも向上していて、響きもなかなかにリッチだ。

低音も豊かになっている。量感がアップし重厚感も増している。その上で、高音がよりスムーズになっていることや、1音1音の輪郭がシャープになっていることも感じ取れた。

インターコネクトケーブルでも、グレードが上がっていくごとにコクやうま味が上がっていったが、スピーカーケーブルでもいきなり同様の結果が得られたあたりは、さすがは"Zonotone"といったところだろうか。次への期待も一層膨らんだ。

今回のリポートは以上とさせていただく。次回は上級スピーカーケーブルのテストの模様をお伝えする。乞うご期待。

《太田祥三》

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