カーオーディオの“分かりにくさ”を“分かりやすく”大解説 その4「低音強化について」 | Push on! Mycar-life

カーオーディオの“分かりにくさ”を“分かりやすく”大解説 その4「低音強化について」

カーオーディオシステムをグレードアップさせたいと思いながらも、“わかりにくさ”を感じてこれを思いとどまっている方々に向けて、“分かりにくさ”を解消していただくための短期集中連載をお贈りしている。第4回目となる今回は「低音強化」について解説していく。

カーオーディオ 特集記事
“本格サブウーファーユニット”の取り付け例。製作ショップ:サウンドカーペンター。

カーオーディオシステムをグレードアップさせたいと思いながらも、“わかりにくさ”を感じてこれを思いとどまっている方々に向けて、“分かりにくさ”を解消していただくための短期集中連載をお贈りしている。第4回目となる今回は「低音強化」について解説していく。

■「低音強化」が有効な理由とは? そして、その効果のほどは…。

前回の記事では、カーオーディオの音を良くしようと考えたときの、もっともスタンダードな手段として「スピーカー交換」をご紹介しながら、これに関する“分かりにくさ”の解消を目指した。今回はそれに続く人気プランである「低音強化」についての“分かりにくさ”を、“分かりやすく”解説していく。

まずは、なぜにこの作戦が有効であるのか、からご説明していこう。

結論から入りたい。その理由とは、「クルマの中は低音が聴き取りづらい状況になっているから」だ。そうさせている原因は主に2つある。1つは、「ドアのスピーカーの低音再生能力に限界があるから」、もう1つは「走行音によって低音の“マスキング現象”が起こるから」だ。つまり、一般的な純正スピーカーではそもそもローエンドまでは再生できておらず、かつ、再生できている部分についても、かき消されている、というわけなのだ。

この状況を「低音強化」によって改善できれば、音楽の聴こえ方をガラリと変えることが可能となる。

さて、「低音強化」とは、具体的にはどのような方法で行われるのかと言うと…。答はズバリ、「サブウーファーを導入する」である。低音再生のスペシャリストである「サブウーファー」を用いれば、問題を解決することが可能となる。

なお、「サブウーファー」を導入すると、場合によっては「スピーカー交換」以上のサウンドの変化を体感できる。「スピーカー交換」では、これまで聴こえていた音を、より上質なものへと変えることが可能となるわけだが、「サブウーファー」を導入すると、今まで聴こえていなかった音が聴こえるようになる。“なかったものが出現する”というその効果はなかなかに大きい。サウンドをガラリと変えたい、と思う方は、「スピーカー交換」よりも先に、「サブウーファーの導入」から入ってみても面白い。

■「サブウーファー」の鳴らし方にはコツがある。それをミスると、利点が“わかりにくく”なる…。

しかしながら、注意事項も存在している。「サブウーファーを導入」しても、良い効果が得られないことも有り得るのだ。成功の鍵は、「セッティングが上手く決まるかどうか」にある。

目指したいのは、「低音の“前方定位”」だ。いろいろな楽しみ方があるのでこれが絶対的な理想形というわけではない。しかしながら1つのセオリーとしては、低音が目の前から聴こえてくるという状況を作り出したいところではある。このことを意識して上手く運用しないと、「低音強化」を行うメリットが“分かりにくく”なってしまうことも起こり得る。

セッティングを上手く決めるためのキモは、「フロントスピーカーの音とサブウーファーの音を“繋げる”」ことにある。さて、どうすれば“繋がる”のかというと…。

ポイントは、「クロスオーバー(ドアのスピーカーとサブウーファーとの役割分担)」の調整と、「位相」の調整だ。この言葉だけを聞くと、むしろ“分かりにくく”なってしまったかもしれないが、ともかく、「調整が決まらないと」サブウーファーの音がフロントスピーカーの音と“一体化”しない。

理想を言えば、高度な「サウンドチューニング機能」を搭載したユニットも同時に導入できれば、上記のようなチューニングを適切に実行しやすくなる。しかし、そうするとなると、コストがかさんでしまう…。

なお、お使いのメインユニットに、「サブウーファー出力」が備わっていたら、しめたものだ。フロントスピーカーの音と「サブウーファー」の音を上手く“繋げる”ための状況が、かなり整っていると言えるからだ。

もっとも、プロショップであれば、状況が整っていなかったとしても、使用可能な機能をフル活用して、ある程度の“低音の前方定位”は実現してくれるはずである。

ただし、「サブウーファー」の音量を上げ過ぎると、フロントスピーカーの音とのバランスが崩れ、“低音の前方定位”は崩れやすくなる。「低音強化」を実行し“低音の前方定位”を目指すのであれば、低音の出し過ぎには注意したいものである。

■「パワードサブウーファー」を用いれば、リーズナブルに「低音強化」を実践可能!

続いては、「低音強化」の具体的な実行方法の解説に入りたい。方法は、大きく分けて2つある。1つは「パワードサブウーファー」を導入するというやり方であり、もう1つは「本格サブウーファーユニット」を導入する」というやり方だ。

なお、「本格サブウーファーユニット」を鳴らすためには、「サブウーファーボックス」と、「パワーアンプ」が必要となる。であるので、「本格サブウーファーユニット」の導入は、結構、ハードルが高い。いろいろなタイプがあるので一概にはいえないが、フロントスピーカーを交換するより大がかりな作業となりがちで、費用もそれなりにかかることとなる。効果で言えば、これがお薦めではあるのだが…。

対して「パワードサブウーファー」を導入する、という作戦を選べば、難易度はぐっと下がってくる。「パワードサブウーファー」とは、「サブウーファーユニット」と「ボックス」と「パワーアンプ」がワンボディに集約された状態で完成されているものであるからだ。3万円台くらいから人気モデルが存在している。さらに言えば、「パワードサブウーファー」には薄型・コンパクトなモデルが多いので、シート下に装着することが可能となるケースが多い。そうであれば、取り付け費用も少な目ですむ。

だが、電源の配線と、音楽信号の配線作業は、少々手間がかかる、その部分についての予算はある程度は計上しておくべきだろう。

さてさて、低音がしっかりと再生できるようになると、リズムのノリも良くなるし、音楽の迫力も増してくる。また、土台がしっかりすることにより、中音、高音も豊かに響くようにもなる。低音の質が改善されるだけでなく、音楽全体の質が向上するのだ。

低音が効いた音楽を聴くことが多い、という方なら特に、まずは「低音強化」から入るのは大いにアリだ。当記事をご参考にしていただきながら、そしてショップとじっくりと相談しながら、ご自分にとっての有効な「低音強化策」を計画し、実践してほしい。ぜひ。

《太田祥三》

特集

関連ニュース

page top