英国発・スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、大注目のニューモデル登場! 緊急インプレッション・リポート!! <後編> | Push on! Mycar-life

英国発・スーパーハイエンドブランド「AUDIO WAVE」から、大注目のニューモデル登場! 緊急インプレッション・リポート!! <後編>

スーパーパワーアンプ『CRシリーズ』を擁する、英国「AUDIO WAVE」からリリースされた新機種、『EXCEL CA(エクセルシーエー)』の緊急インプレッション・リポートをお贈りしている。今回は3回シリーズの“後編”として、当機の実力分析を、さらに深く行っていく。

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スーパーパワーアンプ『CRシリーズ』を擁する、英国「AUDIO WAVE」からリリースされた新機種、『EXCEL CA(エクセルシーエー)』の緊急インプレッション・リポートをお贈りしている。今回は3回シリーズの“後編”として、当機の実力分析を、さらに深く行っていく。

上級機、『Aspire Pro シリーズ』との違いはどうか…。


AUDIO WAVE・EXCEL CA

さて今週は、『Aspire Pro シリーズ』との比較試聴の結果、さらには、スロヴェニア発のスーパーハイエンドブランド「ZRスピーカーラボ」のフラッグシップスピーカー、『ZR Extravagance Line(エクストラヴァガンス ライン)』との組み合わせによる試聴結果をご紹介していく。

前回お伝えしたとおり、『EXCEL CA』(税抜価格:39万円)のテストの結果は上々だった。「AUDIO WAVE」のパワーアンプらしいS/N感の高さ、リアルな再現性は当機でも十分に楽しめた。そして、A級アンプらしい独特の温かみや質感の良さ、コクも味わえて、『EXCEL CA』が実力機であることをしっかりと確認できた。

その上でさらにもう1歩踏み込み、上級機である『Aspire Pro シリーズ』との比較にも及んでみた。

まずは『Aspire Pro シリーズ』の中から、『Aspire Pro JDP -Gold PCB-(税抜価格:70万円)』を聴かせていただいた。当機はシリーズ中のベーシックモデル『Aspire Pro』(税抜価格:60万円)の日本限定モデルであり、そしてその基板カラーをゴールドにした特別モデルだ。

試聴環境はそれまでとすべて同様だ。スピーカーも「ZRスピーカーラボ」の“スーパーハイエンドの入門機”、『ZR Entry Line(エントリー ライン)』(税抜価格:38万8000円)のままである。

『Aspire Pro シリーズ』の良さを、まざまざと再認識…。


AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP -Gold PCB-

試聴にあたり、それなりの違いがあることは予想していた。価格差は、2倍近くもあるのだから。ただ、『EXCEL CA』の音が良かっただけに、驚くほどではないだろうとも思っていたのだが…。

音が鳴り始めた瞬間に、たじろいだ。『Aspire Pro JDP -Gold PCB-』の音は以前にも試聴取材で確認ずみだったのだが、そして音が良いイメージも確かに残っていたのだが、その印象を上回っている。当機の良さを、改めて、そしてまざまざと実感した。

考えてみると、「AUDI WAVE」のモデルを聴くときにはどうしても、名機『CRシリーズ』の音のイメージが頭をよぎる。しかし今回は『CRシリーズ』の音を、一旦、忘れることができていたのかもしれない。

『EXCEL CA』と比較して、S/N感はさらに高くなり、情報量も増している。そして、コクも深くなっていて、サウンド全体のエネルギー感も向上している。伸びやかで、リッチで、そして訴えかける力が強い。

もしも『EXCEL CA』が、他メーカーの製品であり、その中でのフラッグシップ機であったなら、話はシンプルだった。素直に、「当機は素晴らしい」というフレーズで記事を締めくくれたはずである。しかし「AUDIO WAVE」には、まだまだ上がある…。

代え難い魅力のある『Aspire Pro CA』だが、改めて聴いてみると…。


AUDIO WAVE・Aspire Pro シリーズ

続いて、『Aspire Pro CA』(税抜価格:72万円)の試聴へと移行した。試聴環境はむろん、これまでと同様だ。

当機の音も、日本上陸を果たしたその時に確認ずみである。その当時、当機についてはスタンダード機である『Aspire Pro』(税抜価格:60万円)との比較において、代え難い魅力を感じていた。ただし『Aspire Pro CA』はアイドリング電流が高い。正直、使いにくさは否めない。もしも自分だったらどちらを選ぶだろうかと、苦悩したことを思い出した。使い勝手ではスタンダード機だが、この音を捨てきれない…。そんなジレンマを感じたものだった。

そんな記憶を振り返りながら音を出してみると…。サウンドの印象は、かつてと同様だった。S/N感の高さや音像のリアルさ、情報量の豊富さ、解像度の高さ、そして何より、A級パワーアンプならではの温もりとコクがある。さすがと思える音質を堪能できた。

ただし、『Aspire Pro JDP -Gold PCB-』との比較で考えると、『Aspire Pro JDP -Gold PCB-』も全然負けていない。むしろA/B級である使い良さを考えれば、こちらをすんなりと選べる、そう思えた。

『Aspire Pro CA』には、これならではの魅力が確実にある。であるので、これでなくてはだめだと思う方がいて当然だ。しかしながら、『Aspire Pro JDP -Gold PCB-』が良いアンプであることもよく分かった。これが結論だ。

スーパーハイエンドスピーカーの魅力を、過不足なく描き出す。


AUDIO WAVE・EXCEL CAAUDIO WAVE・EXCEL CA

さて、『Aspire Pro シリーズ』の良さを、予想以上に再認識させられたところで、今回のテストの締めとして、『EXCEL CA』と『ZR Extravagance Line』(税抜価格:95万円)とを組み合わせ、その音を確認してみた。

いやはや、実に素晴らしい。『ZR Entry Line』から倍以上の価格となるこのフラッグシップ機の良さを、じっくりと堪能することができた。

ところで…。「AUDIO WAVE」にしても「ZRスピーカーラボ」にしても、つくづく罪なブランドである。それぞれのエントリーグレードの製品は十二分に高級品でかつ高性能であるにも関わらず、トップエンドの製品の良さが度を超え過ぎている。それらの音を聴いてしまった人は、いつかはそれを手にしてみたいと思ってしまうに違いないからだ。

さて、気を取り直して『EXCEL CA』について、である。当機は、このスーパーハイエンドスピーカーの良さを、過不足なく感じさせてくれた。やはり高性能であることは間違いない。「AUDI WAVE」に憧れながらも、そのサウンドを手にできていなかった人たちにとって、当機の登場のニュースは、明らかに朗報だ。そして同時に、A級アンプファンに取っても良いニュースだ。性能が確かで、使いやすいA級パワーアンプを探している方は、『EXCEL CA』の音を、ぜひぜひ、チェックしていただきたい。探していた音に出会える可能性は高い。

さて、テストはここで終了とした。『Aspire Pro シリーズ』と『ZR Extravagance Line』を組み合わせての音も確認することもできたのだが、それは敢えてしなかった。今回はあくまでも、『EXCEL CA』のテストだったからである…。

《太田祥三》

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