ドイツ発・名門Hi-Fiスピーカーブランド「FLUX(フラックス)」のトップエンドモデルが進化! その音質性能を緊急テスト!! <後編> | Push on! Mycar-life

ドイツ発・名門Hi-Fiスピーカーブランド「FLUX(フラックス)」のトップエンドモデルが進化! その音質性能を緊急テスト!! <後編>

ドイツの名門Hi-Fiブランドである「FLUX(フラックス)」から、新たなフラッグシップトゥイーター『HT29R』が登場した。トゥイーターのモデルチェンジに伴い、これを含む旗艦『リファレンスシリーズ』の2ウェイ及び3ウェイコンポーネントスピーカーセットも刷新された。

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FLUX『RC270』
  • FLUX『RC270』
  • FLUX『RC270』
  • FLUX『ELITE12.4』
  • FLUX『RC270』のパッシブクロスオーバーネットワーク(写真は、通常接続の状態)。
  • FLUX『HT29R』

ドイツの名門Hi-Fiブランドである「FLUX(フラックス)」から、新たなフラッグシップトゥイーター『HT29R』が登場した。トゥイーターのモデルチェンジに伴い、これを含む旗艦『リファレンスシリーズ』の2ウェイ及び3ウェイコンポーネントスピーカーセットも刷新された。

当サイトでは、その2ウェイコンポーネントスピーカー『RC270』の実力と魅力を探るべく、入念なるテスト取材を実行した。今週は、そのリポートの後編をお伝えしていく。

FLUX『RC270』

『リファレンスシリーズ』との組み合わせにピッタリな上級サブウーファーも登場!


先週の記事では、新トゥイーター『HT29R』や新コンポーネントスピーカーのプロフィールをご紹介しながら、早速、『RC270』の試聴記をお届けした。しかしながら今回のテストはそれだけにとどまらず、『RC270』の実力をさらに深く探ろうと、アプローチを変え、もうふた通りのやり方を試してきている。今週はその模様をお伝えしていこうと思う。

ふた通りのやり方とは、“バイアンプ接続”と、“新サブウーファーとのマッチングテスト”、だ。

実は今回、「FLUX」からは、サブウーファーの新機種も2ライン、同時に発売されている。

新登場する2ラインとは、ハイエンドモデル『ELITE(エリート)シリーズ』と、ミドルグレードの『NEX(ネックス)シリーズ』である。ともに4機種でシリーズが編成されている。

ところで「FLUX」は、これまでサブウーファーのラインアップが、どちらかと言えば手薄だった。過去にエントリーグレードの製品をリリースしたことはあったが、ハイエンドモデルは従来のラインナップにはなかったのだ。このため、これまでの『リファレンスシリーズ』ユーザーは、サブウーファーに関しては他社モデルを選ぶしかなかったが、これからは、オール「FLUX」でハイエンドスピーカーシステムを構成させることが可能になったわけである。そのサウンドの実際は、いかに…。

なお、『ELITE(エリート)シリーズ』の各機種の主要スペックは以下のとおりだ。

FLUX『ELITE12.4』
☆『ELITE10.2』(税抜価格:19万7000円)
●仕様:10inch(25cm)2ΩSVCサブウーファー
●定格入力:500W ●公称インピーダンス:2ΩSVC ●能率:85.04dB ●Fs:34.49Hz ●外形寸法:268mm ●取付穴直径:238mm ●取付深さ:150mm
☆『ELITE10.4』(税抜価格:19万7000円)
●仕様:10inch(25cm)4ΩSVCサブウーファー
●定格入力:500W ●公称インピーダンス:4ΩSVC ●能率:86.02dB ●Fs:35.11Hz ●外形寸法:268mm ●取付穴直径:238mm ●取付深さ:150mm
☆『ELITE12.2』(税抜価格:22万4000円)
●仕様:12inch(30cm)2ΩSVCサブウーファー
●定格入力:500W ●公称インピーダンス:2ΩSVC ●能率:87.26dB ●Fs:28Hz ●外形寸法:330mm ●取付穴直径:290mm ●取付深さ:150mm
☆『ELITE12.4』(税抜価格:22万4000円)
●仕様:12inch(30cm)4ΩSVCサブウーファー
●定格入力:500W ●公称インピーダンス:4ΩSVC ●能率:88.54dB ●Fs:30.82Hz ●外形寸法:330mm ●取付穴直径:290mm ●取付深さ:150mm

“バイアンプ接続”で、『RC270』の良さが伸長。この感動は、味合わないと損…。


さて、試聴リポートへと筆を進めていこうと思うのだが、“新サブウーファーとのマッチングテスト”のリポートより先に、2ウェイコンポーネントスピーカー『RC270』を“バイアンプ接続”したテスト結果からお伝えしていく。

とその前に、“バイアンプ接続”とは何であるのかについて、簡単におさらいしておきたい。“バイアンプ接続”とは、これを可能とするパッシブクロスオーバーネットワークを用いて、そのハイ入力(トゥイーター入力)とロー入力(ミッドウーファー入力)それぞれに、パワーアンプの出力を別個にあてがう、という接続方法である。計4ch(左右2chずつ)を使ってフロント2ウェイを鳴らす、というわけだ。

このようにすることで、ネットワーク以降の電気信号の流れが効率化され、さらには、トゥイーター、ミッドウーファーそれぞれを、よりダイレクトにパワフルに鳴らせるようになる。結果、スピーカーのグレードがワンランク上がったかのような音質向上が望める、というものである。

そして「FLUX」の『RC270』は、“バイアンプ接続”を可能とするパッシブクロスオーバーネットワークを備え、そこにも高品位なパーツが多々盛り込まれている。そうであるならば“バイアンプ接続”もテストしてみたいと思い、これを実行することと相成った。

FLUX『RC270』のパッシブクロスオーバーネットワーク(写真は、通常接続の状態)。

スタンダードな接続方法でテストした試聴システムに、パワーアンプ、RSオーディオの『RS A 20』(税抜価格:23万円)をもう1台追加し、“バイアンプ接続”を完成させ、そのサウンドに耳を傾けてみると…。

スピーカーは変更していないにも関わらず、音質は相当に向上した。これまで“良い”と感じていた部分がすべて、さらに良くなっている。響きはより美しくなり、味わいがさらに濃くなった。

S/Nの向上も、はっきりと感じ取れた。1音1音の分離がより鮮明になっている。ステージの見通しもすっきりして、微細なボリュームの楽器の音の存在感も増した。その上で、リアルさ、生々しさも増大傾向にある。“バイアンプ接続”の利得が、額面どおりに発揮されている。

この感動を味合わないのは損だ。上位グレードのスピーカーであるほど、“バイアンプ接続”の良さは如実に表れる。ハイエンドシステムを構築しようとするとき、最初からDSP(デジタルシグナルプロセッサー)に装備されている“アクティブクロスオーバー”を使用するケースが多いとは思うが、パッシブクロスオーバーを使用した“スタンダード接続”→“バイアンプ接続”→アクティブクロスオーバーを使用した“マルチアンプシステム”へと、段階を踏んでいくのも面白い。システムアップの感動を、数多く体験できるのだから。いかがだろうか。

FLUX『HT29R』

『リファレンスシリーズ』と『ELITEシリーズ』の相性の良さを、疑う余地なし。


続いては、“バイアンプ接続”を一旦解除し、追加したパワーアンプの出力をサブウーファーへと繋ぎ換えた。2chパワーアンプ×2台を用いての「2ウェイ+サブウーファー」システムを組んだのだ。用いたサブウーファーは、『ELITEシリーズ』の『ELITE10.4』。当機を推奨容量が確保されたバスレフボックスにセットし、鳴らした。クロスオーバーはパワーアンプに内蔵のものを活用し、2ウェイスピーカーにはハイパスを、サブウーファーにはローパスを、それぞれ設定してある。

試聴トラックを流し始めて最初に思ったことは、高域の音のツブ立ちの良さと響きの美しさだった。“バイアンプ接続”は解除しているので、その分、音の質感が後退してもおかしくはないのだが、そうはならずにまた新たな良さが引き出されていたのだ。

そして中域の厚みが増していることも実感できた。音楽の土台がしっかりすると、サウンド全体の品質が上昇することを、改めて実感できた。

もちろん、低域の量感、レンジ感がそれぞれ増大・拡幅し、重さ、タイトさも向上していたことは言うまでもない。この2ウェイスピーカーとサブウーファーの相性の良さは疑いようはなく、そして、それぞれのポテンシャルの高さをも、つくずく感じ取れた。

さて、サブウーファーはそもそも市場にいろいろなモデルが存在していて、選び甲斐の大きなジャンルであるのだが、そこにまたもや、魅力的なモデルが加わることとなったわけだ。ハイエンドを追求しているカーオーディオ・フリークを悩ませる、好機種が登場したことは明らかだ。

そして、Hi-Fiスピーカーブランドとしての「FLUX」のバリューも、『リファレンスシリーズ』および、『ELITEシリーズ』の登場で、さらなる高みへと昇華したことも確かだ。

もしも今、愛車のサウンドをさらにグレードアップさせたいと考えているならば、「FLUX」にも注目しておかないと、後々、後悔することになりかねない。このブランドのハイエンドスピーカーを、試す価値は高い。

《太田祥三》

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