【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 2016年に支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #07「多ch & 1chパワーアンプ」 | Push on! Mycar-life

【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 2016年に支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #07「多ch & 1chパワーアンプ」

海外カーオーディオブランドの人気モデルを多数、正規輸入・販売しているイース・コーポレーションから発表された、売れ筋製品のランキング【CAOTY2016】。そのランク分析を多角的に展開している。今週は、「多ch & 1chパワーアンプ」の各部門にスポットを当てていく。

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ヴァイブ・オーディオ BLACKAIRCH5-V1
  • ヴァイブ・オーディオ BLACKAIRCH5-V1
  • ロックフォード・フォズゲート R600X5
  • JLオーディオ HD900/5
  • ヴァイブ・オーディオ BLACKAIRCH5-V1
  • ロックフォード・フォズゲート R250X1
  • ロックフォード・フォズゲート R500X1D
  • グラウンドゼロ GZIA 1.600HPX-B
  • ロックフォード・フォズゲート P500X1bd

海外カーオーディオブランドの人気モデルを多数、正規輸入・販売しているイース・コーポレーションから発表された、売れ筋製品のランキング【CAOTY2016】。そのランク分析を多角的に展開している。今週は、「多ch & 1chパワーアンプ」の各部門にスポットを当てていく。

多チャンネルパワーアンプ部門


まずは、5ch以上の「多chパワーアンプ部門」から見ていこう。最初に、ベスト5の顔ぶれをご紹介していく。

ロックフォード・フォズゲート R600X5
☆1位 ロックフォード・フォズゲート R600X5 税込価格:8万7480円(本体価格 8万1000円)

JLオーディオ HD900/5
☆2位 JLオーディオ HD900/5 税込価格:25万9200円(本体価格 24万円)

ヴァイブ・オーディオ BLACKAIRCH5-V1
☆3位 ヴァイブ・オーディオ BLACKAIRCH5-V1 税込価格:7万2360円(本体価格 6万7000円)

☆4位 JLオーディオ XD1000/5v2 税込価格:20万3040円(本体価格 18万8000円)
☆5位 JLオーディオ XD800/8v2 税込価格:17万8200円(本体価格 16万5000円)

ここでも強さを発揮したのはロックフォード・フォズゲートだ。同ブランドの『R600X5』が堂々の第1位に輝いた。しかも4年連続。貫禄の勝利と言っていい。

当機は、リーズナブルでありながら、ロックフォードならではの“良さ”をしっかりと感じさせてくれる『プライムシリーズ』の1台だ。ただお手軽なだけのモデルではない。実力があり、それが正当に評価されているからこその結果である。気軽にロックフォードサウンドを楽しみたいエントリーユーザーは、1台だけで、フロント、リア、サブウーファーと鳴らし切れる当機にも、ぜひぜひご注目を。

さて、第2位以降を見ると、JLオーディオの健闘が図抜けて光っている。ベスト10内に6機種をも送り込んでいるのである。

その中で、ハイエンドモデルである『HD900/5』がもっとも人気を集めている、という点は興味深い。しかも同社製品においては、第7位の『XD500/3v2』まで、上位のモデルほど価格が上だ。高性能なモデルほど大きな支持を集めている、というわけなのだ。

また、ヴァイブ・オーディオの『BLACKAIRCH5-V1』が9位から3位へと大躍進したことも特注ポイントだ。他部門でも、成績を伸ばしているヴァイブ・オーディオの製品がいくつか目に付いた。人気を伸ばしつつあるブランドの1つであることは間違いない。特にリーズナブルな製品の健闘が目立っている。手軽で、かつ、期待を裏切らないメーカーという認知が進んでいるのだろう。2017年もさらに支持を集められるのか否か、期待しながら見守りたい。

1chパワーアンプ6万円未満部門


ここからは、多くがサブウーファー用のアンプとして存在している1chパワーアンプの3部門を見ていく。最初に取り上げるのは、もっともリーズナブルなクラスである「6万円未満部門」だ。第5位までは、以下の製品がランクインした。

ロックフォード・フォズゲート R250X1
☆1位 ロックフォード・フォズゲート R250X1 税込価格:3万7800円(本体価格 3万5000円)

ロックフォード・フォズゲート R500X1D
☆2位 ロックフォード・フォズゲート R500X1D 税込価格:4万6440円(本体価格 4万3000円)

グラウンドゼロ GZIA 1.600HPX-B
☆3位 グラウンドゼロ GZIA 1.600HPX-B 税込価格:4万1040円(本体価格 3万8000円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート PBR300X1 税込価格:5万1840円(本体価格 4万8000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート P300X1 税込価格:5万9400円(本体価格 5万5000円)

【CAOTY2014】と【CAOTY2015】では、第1位から5位まで変動がなかったという当部門。比較的に人気が固定化している傾向が強いようだ。【CAOTY2016】でもその流れが引き続いている。多少の順位の変動はあれど、顔ぶれに変化が少ない。

さて、ここでも強さを発揮したのはロックフォードだ。昨年同様に『プライムシリーズ』の2台がワンツーフィニッシュを飾った。『プライムシリーズ』に死角なしというイメージを、強く印象付けられる。

それに続く第3位には、グラウンドゼロの『GZIA 1.600HPX-B』が、1ランクアップして食い込んだ。当機は従来機からボディカラーを変えて新登場したのだが、そのマイナーチェンジが功を奏した形となった。各部門でロックフォードとの差をじわじわと詰めているグラウンドゼロだが、当部門ではロックフォードの一角を崩しての表彰台であるので価値は高い。【CAOTY2017】でももうひと伸びがあるのか…。ここも注目したい部分の1つだ。

それ以外で目立ったのは、JLオーディオの『JX250/1』。第8位から第6位へと2ランクアップを果たしている。ここでも安定した人気を示したJLオーディオ。市場での存在感は至って大きい。ただ、2015年の終盤に登場して【CAOTY2015】で第9位に食い込んだ超小型モデルの『HX300/1』が、順位を上げられなかったことは少々意外だ。ことサブウーファーをドライブするアンプにおいては、ウルトラスモールアンプはそれほどまでに引きが強くないのかもしれない。当機は特にボディが小さいので、頼りなく思われた可能性もある。しかし実力は確かなので、【CAOTY2017】では順位を上げそうな雰囲気はある。超小型アンプの人気がどうなるかも含めて、当機の来期の動向を注視したい。

1chパワーアンプ6万円以上10万円未満部門


10万円台後半の価格帯には、他部門を見ても実力機がひしめき合っているのだが、当部門においてもその傾向は同様だ。ランクインしている製品のブランドが多彩であることが、その証明だ。といいつつも、第5位までは、“ビッグ3”で固められたのだが…。

ロックフォード・フォズゲート P500X1bd
☆1位 ロックフォード・フォズゲート P500X1bd 税込価格:8万9640円(本体価格 8万3000円)

JLオーディオ XD300/1v2
☆2位 JLオーディオ XD300/1v2 税込価格:8万1000円(本体価格 7万5000円)

JLオーディオ JX500/1D
☆3位 JLオーディオ JX500/1D 税込価格:6万2640円(本体価格 5万8000円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート PBR500X1 税込価格:7万3440円(本体価格 6万8000円)
☆5位 グラウンドゼロ GZRA Micro One 税込価格:6万4800円(本体価格 6万円)

ランキング1位をゲットしたのはここでもロックフォード・フォズゲート。『P500X1bd』が3年連続でその地位をキープしてみせた。最新のテクノロジーを満載した手応えあるモデルとなっている当機。価格的にはクラスの半ばに位置しているものの、廉価なモデルに順位を脅かされることもなく、実力で順位を奪い取っている。

その一方で、【CAOTY2015】で第2位に輝いていた同『PBR500X1』は第4位にランクダウンし、明暗を分けた格好となった。ロックフォードファンには、サブウーファーをドライブするアンプとしては、ウルトラスモールタイプよりも筐体のがっしりとしたモデルが好まれている傾向が強いようだ。

そんな中、第4位から第2位へと順位を上げたJLオーディオの『XD300/1v2』は、174×180×52mmという超小型モデル。JLオーディオのウルトラスモールアンプは、ここでは躍進を果たしている。サブウーファー用アンプにおいて、全体的にウルトラスモールアンプが苦戦した、ということではないのだ。ブランドごと、シリーズごとで、人気の度合いに差が出つつあるのかもしれない。なおJLオーディオはいち早く高性能なD級アンプをリリースしたブランドでもある。そのブランドイメージが当機のデザインには色濃く投影されていて、そこが人気の秘密ではないかと思うのだが、いかがだろうか。

そしてそれに続く第5位は、2016年の3月からデリバリーが開始されたグラウンドゼロのウルトラスモールアンプ、『GZRA Micro One』。またまた注目機が登場した超小型機市場。競争がさらに激化しているのは、間違いない。

なお、他部門でも確実にランクインしているドイツの新生レインボウが、ここでも第7位に食い込んでいる。当機も【CAOTY2017】での躍進が期待できるモデルだ。今後支持を増やせるかどうか、動きが気になる。

1chパワーアンプ10万円以上部門


今週の最後にご紹介するのは、1chパワーアンプの“無差別級”である「10万円以上部門。早速上位5機種を見ていこう。

ロックフォード・フォズゲート T1500-1bdCP
☆1位 ロックフォード・フォズゲート T1500-1bdCP 税込価格:16万6320円(本体価格 15万4000円)

グラウンドゼロ GZHA 1.1850DXII
☆2位 グラウンドゼロ GZHA 1.1850DXII 税込価格:10万1520円(本体価格 9万4000円)

グラウンドゼロ GZNA 1.2550DXII
☆3位 グラウンドゼロ GZNA 1.2550DXII 税込価格:12万9600円(本体価格 12万円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート T500-1bdCP 税込価格:12万2040円(本体価格 11万3000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート T2500-1bdCP 税込価格:28万8360円(本体価格 26万7000円)

1chパワーアンプの各部門の中で、もっとも対象機種の数が多いという当部門。サブウーファー用アンプ市場には、ハイパワー & 高価格なモデルが数多く存在している、ということのようだ。そんな激戦の当部門で第1位に輝いたのは、ロックフォード・フォズゲートのロングセラーライン『パワーシリーズ』の『T1500-1bdCP』。しかも5年連続の戴冠とのことで、ただただ恐れ入るばかりである。価格的にも10万円を約6万円オーバーしているが、そんなハンデもものともしなかった。

それに対して、【CAOTY2015】で第4位にランクインしていた同『T500X1br』が、なんとベストテン圏外に消えている。やはり、ことロックフォード・フォズゲートにおいては、1chウルトラスモールパワーアンプは人気を落とし気味だ。逆に、【CAOTY2015】で第10位だった同『T500-1bdCP』が第4位に躍進している。『T500X1br』に対するニーズが『T500-1bdCP』に流れた格好だ。

第2位は、【CAOTY2015】から変わらず、グラウンドゼロの『GZHA 1.1850DXII』がその位置をキープ。そして第3位もグラウンドゼロが確保した。こちら『GZNA 1.2550DXII』は、第5位からの2ランクアップだ。ともに、リーズナブルかつ、パワフル、そして高音質。人気となる条件を多面的に備えている、ということだろう。

そして第5位が、ロックフォードのハイエンドモデル『T2500-1bdCP』。当機は2ランクのダウンではあるが、税込価格が28万8360円と高額ながらこの順位をキープしているのだから、大健闘と言っていい。やはりロックフォードは大型モデルの人気が高い。

なかなかに見どころが多かった「多CH & 1chパワーアンプ」の各部門。新たな潮流も感じられ興味深かった。これらの購入を検討されている方は、当ランキングも多いに参考にした上で、自分にぴったりなモデルを選んでほしい。

さて、次週はサブウーファーの各部門のランク分析を行っていく。サブウーファーユニットの人気には、どのような動きがあったのか、トレンドを浮き彫りにしたいと思う。お楽しみに。

《太田祥三》

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