【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 今年支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #01「スピーカーランク分析・前編」 | Push on! Mycar-life

【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 今年支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #01「スピーカーランク分析・前編」

今年も、【CAOTY】の結果が公開される季節がやってきた。海外カーオーディオブランド製品を数多く正規輸入・販売展開しているイース・コーポレーションが発表する、売れ筋ユニットのランキングである【CAOTY2016】。その結果やいかに…。

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【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 今年支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #01「スピーカーランク分析・前編」
  • 【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2016】発表! 今年支持を集めた機種は? 人気の傾向は? 市場の“今”を徹底分析! #01「スピーカーランク分析・前編」
  • ロックフォード・フォズゲート R165X3
  • ロックフォード・フォズゲート R1525X2
  • ロックフォード・フォズゲート P1675
  • ロックフォード・フォズゲート R1675-S
  • グラウンドゼロ GZRC 165FXII
  • ロックフォード・フォズゲート T152
  • ロックフォード・フォズゲート P1675-S

今年も、【CAOTY】の結果が公開される季節がやってきた。海外カーオーディオブランド製品を数多く正規輸入・販売展開しているイース・コーポレーションが発表する、売れ筋ユニットのランキングである【CAOTY2016】。その結果やいかに…。

これから約2か月にわたって、【CAOTY2016】のランキング分析を行っていこうと思う。2016年に人気を集めたカーオーディオユニットはどれだったのか…。1週目となる今回は、スピーカーの4部門について総括していく。

スピーカー2万円未満部門

スピーカーの各部門の中で、もっとも廉価な部門であるこちらは、ランキングしている製品すべてがコアキシャルタイプとなっている。国産メーカーがリリースするエントリースピーカーでは、1万円台の製品にもセパレート2ウェイスピーカーが増えているが、海外製品では、この価格帯のスピーカーはほとんどが、コアキシャルタイプ、という状況である。取り付け性の面でも、価格の面でも身近な存在であるこれら。人気の傾向はどのようになっているのだろうか…。

以下の5機種が、上位を占めた。

ロックフォード・フォズゲート R165X3
☆1位 ロックフォード・フォズゲート R165X3 税込価格:1万1880円(本体価格 1万1000円)

ロックフォード・フォズゲート R1525X2
☆2位 ロックフォード・フォズゲート R1525X2 税込価格:1万1880円(本体価格 1万1000円)

ロックフォード・フォズゲート P1675
☆3位 ロックフォード・フォズゲート P1675 税込価格:1万7280円 (本体価格 1万6000円)

☆4位 グラウンドゼロ GZIF 6501FX 税込価格:1万5120円(本体価格 1万4000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート P132 税込価格:1万1880円(本体価格 1万1000円)

ご覧のとおり、ロックフォード・フォズゲートが圧倒的な強さを見せている。このクラスの製品を手厚くラインナップしているということでもあるのだが、さすがはアメリカンブランドの雄である。人気の高さは半端ない。ちなみに、6位から10位までのランキングでも、5機種中4機種がロックフォードの製品だ。

昨年のランクとの違いは、3位と4位。ここで入れ替わりが起こっている。だがしかし、4位の製品は今年になってモデルチェンジされた新製品だ。【CAOTY2016】は、2015年12月から、2016年11月までの間での売り上げ実数でランキングが決定される。であるので、年の途中から発売開始となるモデルは不利だ、その不利をはねのけての4位入賞であるので、むしろ大健闘と言っていい。価格的にも1万円台前半のモデルが強さを発揮している中、当機は少々価格も高めだ。実力で掴み取った4位と言っていいだろう。

スピーカー2万円以上3万円未満部門


続いては、2万円台のスピーカーのランキングを見ていこう。ちなみにこの価格帯ともなると、手頃なグレードの製品では、セパレートスピーカーもラインナップに加わってくる。ゆえに、当部門においては、セパレートタイプとコアキシャルタイプとが混在することとなる。

さて、ここでも上位5モデルをご紹介する。

ロックフォード・フォズゲート R1675-S
☆1位 ロックフォード・フォズゲート R1675-S 税込価格:2万1600円(本体価格 2万円)

グラウンドゼロ GZRC 165FXII
☆2位 グラウンドゼロ GZRC 165FXII 税込価格:2万8080円(本体価格 2万6000円)

ロックフォード・フォズゲート T152
☆3位 ロックフォード・フォズゲート T152 税込価格:2万520円(本体価格 1万9000円)

☆4位 ロックフォード・フォズゲート T1675 税込価格:2万5920円(本体価格 2万4000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート T16 税込価格:2万5920円(本体価格 2万4000円)

第1位に輝いたのは、昨年に引き続き、ロックフォード・フォズゲートのプライムシリーズの16.5cmセパレートモデルだ。それに対して、昨年は途中登場ながら3位に食い込んだグラウンドゼロの『GZRC 165FXII』が闘いを挑んだのだが…。1年を通して発売され、条件はイーブンとなったのだが、それでもロックフォードの牙城を崩すまでには至らなかった。ロックフォードの強さを、ここでもまざまざと見せつけられた格好だ。

一方、昨年2位を獲得していたロックフォードの『T1675』が4位まで順位を落としている。『T1675』が、16.5cm戦線でグラウンドゼロが躍進したことの煽りを食った形となっている。

なお、6位以降ではグラウンドゼロの13cmセパレートモデル『GZRC 130FXII』と、ヴァイブ・オーディオの『BLACKAIR6C-V2』の好調が目立っている。前者が8位から6位へ、後者が10位から8位へと、それぞれランクを上げている。

スピーカー3万円以上4万円未満部門


ここまでにご紹介した2部門以上に製品構成が分厚くなる「3万円以上4万円未満部門」。ランキングもバラエティに富んできている。早速、上位5機種をご紹介していこう。

ロックフォード・フォズゲート P1675-S
☆1位 ロックフォード・フォズゲート P1675-S 税込価格:3万5640円(本体価格 3万3000円)

MTXオーディオ T6S652
☆2位 MTXオーディオ T6S652 税込価格: 3万2400円(本体価格 3万円)

ロックフォード・フォズゲート P152-S
☆3位 ロックフォード・フォズゲート P152-S 税込価格:3万4560円(本体価格 3万2000円)

☆4位 JLオーディオ C2-650x 税込価格:3万8880円(本体価格 3万6000円)
☆5位 ロックフォード・フォズゲート T1693 税込価格:3万5640円(本体価格 3万3000円)

当部門で注目すべきポイントは2点ある。1点目は、ロックフォードの『P1675-S』が5年連続で第1位に輝いたこと。5年も経過すれば他メーカーからの新製品も登場し、年々条件は不利になるはずなのだが、それをものともせず1位を続けているのは、当製品の実力の高さゆえだろう。当部門も、エントリーユーザーからチョイスされることが多い価格帯だ。つまり『P1675-S』は、毎年新規のファンを獲得しているというわけなのだ。カーオーディオ・ビギナーに対しての、ロックフォードというブランドの訴求力が高い、ということでもあるのだろう。

そして2つ目の注目点は、第2位に食い込んだMTXオーディオの『T6S652』の大躍進。昨年の第6位から5ランクも順位を上げて見せた。ちなみに当モデルの発売年は2013年だ。発売した翌年に順位を上げるモデルはままあるが、発売から3年を数えたところでの大躍進は珍しい。ここに来てMTXオーディオの人気が高まっている、ということなのだろう。果たして他の部門でも同じようなことが起こっているのか…。他部門のランキング分析においても、MTXオーディオ製品の動向に、注目してみたい。

スピーカー4万円以上6万円未満部門


激戦度合いがさらに増した感のある当部門。そしてこの部門には、ロックフォードの製品のラインナップが薄いこともあり、ランクインするブランドの数が多く、見応えのある部門となっている。

上位5機種は、以下のような顔ぶれだ。

MTXオーディオ IP432
☆1位 MTXオーディオ IP432 税込価格:4万1040円(本体価格 3万8000円)

MTXオーディオ IP463
☆2位 MTXオーディオ IP463 税込価:5万9400円(本体価格 5万5000円

グラウンドゼロ GZUC 650SQ-II
☆3位 グラウンドゼロ GZUC 650SQ-II 税込価格:5万5080円(本体価格 5万1000円)

☆4位 JLオーディオ C2-650 税込価格:4万8600円(本体価格 4万5000円)
☆5位 JLオーディオ TR650-CSi 税込価格:4万1040円(本体価格 3万8000円)

2016年の早春に日本初上陸を果たした話題の新機軸スピーカー、MTXオーディオの『IMAGE PRO』シリーズが、ワンツーフィニッシュをキメて見せた。ロックフォード製品が薄い部門とはいえ人気モデルが居並んでいる激戦区を、春からの登場で制したのだから、あっぱれと言うしかない。

当機は単に目新しいだけの製品ではなく、性能も確かだ。そこが順当に評価されていることが、このランキングで証明された。3ウェイには利得があることを分かっていても、インストールの難易度が高いことが1つの壁となっているのだが、SEE(サウンド・エンハンスメント・エンクロージャー)にトゥイーターとミッドレンジをペアリングし、その壁を取り払うことに成功した当シリーズ。この人気が2017年も継続するか否か…。

なお、昨年の1位だったグラウンドゼロの『GZUC 650SQ』は、今年の中盤に『GZUC 650SQ-II』にモデルチェンジしている。こちらは夏場の登場であったので、発売期間が短過ぎた。にもかかわらず3位に輝いているのだから、こちらも大健闘と言っていい。

来年は、『IMAGE PRO』シリーズも『GZUC 650SQ』も、それぞれが通年販売となり、真っ向勝負が繰り広げられることとなる。【CAOTY 2017】が今から楽しみだ。

さて、今週はここまでとさせていただく。次週はスピーカーの残り5部門についての、ランキング分析を行っていく。次週もお読み逃しなきように。

なお、【CAOTY2016】の詳しい結果は、以下のURLで見ることができる。現在は、発表が進んでいるさなかだ。定期的にチェックして、2016年に支持を集めた製品が何だったのかを確認しよう。

《太田祥三》

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