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“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.4 「スペシャル作戦・10万円プラン」編

カーオーディオに興味はあるけれど、どこから手を付ければいいのかわからない…、というアナタに、“初めてのカーオーディオプラン”をご提案している。ここまでは、スタンダードな方法を3タイプご紹介してきたが、今週は、“スペシャル”な作戦をご紹介したいと思う。

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“プロショップ”が薦める初めてのカーオーディオ。Part.4 「スペシャル作戦・10万円プラン」編

カーオーディオに興味はあるけれど、どこから手を付ければいいのかわからない…、というアナタに、“初めてのカーオーディオプラン”をご提案している。ここまでは、スタンダードな方法を3タイプご紹介してきたが、今週は、“スペシャル”な作戦をご紹介したいと思う。

前回までに取り上げた、「スピーカー交換」「車内静粛化」「低音強化」も良いのだが、今回は敢えて、これら以外の方法がないものかと協力ショップに訊ねてみた。すると…。まだまだ他にも面白そうなプランが存在していた。カーオーディオは、想像以上に間口が広い。じっくりとお読みいただいて、大いにご参考にしていただきたい。

■「現状のカーオーディオシステムに、“新たな楽しさ”を追加!」 by “クァンタム”<茨城県>

まずは、茨城県の実力ショップ、“クァンタム”の土屋さんからお訊きした話からご紹介していこう。10万円以下で収まる、初心者用のスペシャルなスタートプランがないものかと訊ねてみると…。

「お使いのナビはそのままで、“新たな楽しさを追加する”という作戦をご提案したいですね。純正ナビが外せない、または外したくないという方に、特にお薦めです。

いろいろなアプローチが考えられるのですが、手軽で、かつ効果が大きいのは「スマートフォンを“ミラーリング”させる」という作戦です。お使いのカーナビにHDMI入力端子があればできるのですが、それが備わっていなくても、キットを使用することでこれが可能になるんですよ。

“ミラーリング”ができると、スマホの画面をそのままナビ画面に映せて、かつ音声もカースピーカーから聴けるようになります。そうすると、YouTubeをカーオーディオで楽しめたり、スマホのゲームをナビ画面で楽しむことも可能になります(操作はスマホで行う)。

また、市販の“Bluetoothリモコン”を使えば、スマホを遠隔操作できるようになり、さらに使い勝手が上がります。リモコンのタイプによって行えることが変わってきますが、これがあればスマホはカバンの中などにしまったままで、ナビ画面に映しているアプリの操作が可能になるんです。

そして意外と便利なのが、ナビアプリ。カーナビがあるのだからナビアプリは必要ない、と思われる方もいらっしゃると思うのですが、お使いのナビが通信機能を持たないタイプだとしたら、ナビアプリも併用すると利便性がぐんと高まるんですよ。ナビアプリならマップが常に最新ですし、通信機能によって目的地の天気予報や、リアルタイムの渋滞情報等が取れるようにもなります。

キットを使う場合、ご予算は2万5000円くらい(税別・工賃別)から可能です。走行中でもTVの映像を同乗者用にナビ画面に映せるように「TV・ナビジャンパー」(税別・製品代のみ:8800円から)を施工して、さらに「HDMI入力アダプター」(税別・製品代のみ:1万6100円から)を取り付ければ完了です」

なるほど、この作戦ならば車内のエンタメ性がぐっと向上する。なかなかに魅力的な作戦だと思うのだが、いかがだろうか。

「もう1つ、“ハイレゾ音源”をより高音質に取り入れる、という作戦もお薦めです。お使いのスマホが“ハイレゾ”音源対応なら、まずはスマホに“ハイレゾ”音源をデジタル信号のまま出力可能にするアプリを入れます。その上で高性能な“デジタルトランスポート”を導入して、それ経由でナビに繋げると、“ハイレゾ”の恩恵がさらに活きてきます。“デジタルトランスポート”は税抜定価が7万円ですが、これを入れておくと、後々ハイエンドDSPを組み合わせてハイエンドシステムを構築することも可能になります。発展性は相当に高いです。

“新たな楽しさを追加する”プランは、他にもいろいろ考えられます。それらはすべて当店のHPでご案内していますので、そちらもぜひご覧いただきたいですね」

他にも興味深い作戦がたくさん訊けたのだが、スペースの関係上、ここまでとさせていただく。ご興味があれば、“クァンタム”のHPを要チェック!

■「フロントスピーカーだけでサウンドステージを再現!」 by “アークライド”<千葉県>

続いては、千葉県の気鋭ショップ“アークライド”の大塚さんにお訊きした話をご紹介する。大塚さんが提案するスペシャルプランとは…。

「簡易的な“タイムアライメント機能”が搭載されている市販カーナビをお使いならば、“フロントスピーカーだけでサウンドステージを再現する”作戦をご提案したいですね。

リアスピーカーを鳴らさずに、その出力をフロントのトゥイーターに使うんです。そうすると、フロントスピーカーのトゥイーターとミッドウーファーを、個別にコントロールできるようになります。“タイムアライメント”を詳細に効かせることが可能になるんです。つまり、ハイエンドカーオーディオシステムで採用される“マルチアンプシステム”を、簡易的に構築してしまおうという作戦なんです。

そもそも、良い音で音楽を聴くためには、リアスピーカーはなくても大丈夫なんですよ。ホームオーディオを聴くのに、後ろにスピーカーをセッティングする人はいないですよね。ボーカルが後ろから聴こえてくる必要はないんです。5.1chを楽しもうとする時にはリアスピーカーが必要になりますが、2chのステレオを楽しむためには、フロントスピーカーがあれば十分なんです。

リアスピーカーは殺して、代わりにフロントスピーカーを緻密に操れるようにする。こうすると状況が一変します。

施工内容は、スピーカーケーブルを市販品に交換して新たに引き直し、音質を安定させるためにナビの電源をバッテリーから直で引っ張る作業も加え、そうした上でタイムアライメント調整を行います。

予算的には、車種にも寄りますが5万円くらいでいけると思います。スピーカーは純正のままでもがらりと聴こえ方が変わりますよ。

もしご予算が10万円を上限に考えられているようでしたら、スピーカー交換までやっても良いですね。2、3万円のスピーカーを選んで計7万円から8万円くらいで収められると思います。

さらにご予算に余裕があれば、デッドニングなどのパワーバランスにあわせたドアの強化や、小型のパワードサブウーファー追加などもご提案できます」

まずはシステムを組み替える、という作戦もあったのだ。この方法だと、ケーブルを交換することによる音質向上効果も得られる。試してみる価値は大いにある。

「また、メインユニットの交換が可能ならば、メインユニット交換もお薦めしたいですね。例えばカロッツェリアの『DEH-970』(税抜価格:3万5000円)ならば、より詳細な“マルチアンプシステム”の構築が可能です。車種によってお値段は変わってきますが、純正スピーカーのままで、スピーカーケーブルと電源の引き直しをして、8万円くらいからいけると思います(メインユニット取り付けキット代別、スピーカーケーブル代込み)。

とにもかくにも、フロント2ウェイスピーカーを個別にコントロールできるようにすることは、カーオーディオの初めの1歩として妙味があると思います。参考にしていただきたいですね」

現状のシステムの状態によってアプローチは変わるのだが、“フロントスピーカーだけでサウンドステージを再現する”作戦は、理に叶った作戦であることは確かだ。ご興味があれば、ご自分のシステムにどんなアプローチがマッチするのか、“アークライド”まで、ぜひぜひお気軽に問い合わせを♪

《太田祥三》

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