サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #23: 「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1 | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #23: 「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1

#23:
「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1

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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#23:
「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1


今回から数回にわたって、話題のソースユニット「DIATONE SOUND.NAVI」について、松居さん流のインプレッションをお送りする。発売から早、数か月が経過し、巷の評価も固まってきているころだが、松居さんはこのユニットをどう見ているのか…。

今回から「DIATONE SOUND.NAVI」について語らせていただきたいと思う。まずは、この製品に対する僕なりの期待感について書かせていただく。

ところで今や三菱電機のカーオーディオ製品は、われわれの中で確固たる地位を確立していると言っていい。ダイヤトーンスピーカーの評価はもはや揺るぎない。

そんな三菱電機だが、実はダイヤトーンスピーカーをカーオーディオ界で復活させる前にも、今日と同じようにカーオーディオ界で旋風を巻き起こそうとしていた時期がある。

カーオーディオがコンパクトカセットからCDに変わろうとしていたその時期。三菱電機はカーオーディオユニットとしてDATを推進していたのだ。

テープの時代では、自分の好きな楽曲をカセットテープに録音して聴いていたが、これをコンパクトにデジタル化した規格がDAT(ダット)で、90年代はオーディオメーカー各社が商品を製造していた。ビデオと同じ回転式ヘッドで、テープのサイズもそれまでのコンパクトカセットの約半分。CDと同じサンプリングレートで記録でき、直接磁気テープからデータを読み取るのでエラーも少なく、車載用としてCDより有利という見立てから商品企画が生まれたのだろう。私も当時その商品を推奨していた一人である。

結果として目覚ましい成功とはいかず、メインメディアはCDに落ち着くことになるのだが、僕は、三菱電機カーオーディオ事業部のスタンスには、愚直なほどの真面目さを感じていた。

ちなみにDATは、民生用オーディオ機器としては短い命ではあったが、プロオーディオの世界では、HDD録音までの間継続して使われていた。


「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1


さて、今回三菱電機が企画した「DIATONE SOUND.NAVI」は、なんとなくではあるが、当たる予感がする。「欲しかったのはこれだ」と思う人が沢山いるのではないかと思う(潜在的に)。

この製品は2DINのサイズにすべてが収まっていて、NAVI機能があり、テレビ/DVDが観れて(将来的にはブルーレイにも対応するだろう)、CD/MP3が再生でき、USB/SDカードのスロットも備え、各種カメラに対応し、そしてデジタル・シグナル・プロセッサーを搭載し精密なオーディオシステムの調整が出来る製品なのだ。機能の統合に抜け落ちたカテゴリーがない。製品コンセプトとして、とても理にかなった製品だと感じている。

将来的にはLTEを備えスマートループに接続して渋滞情報を取り入れたリアルタイムルート案内や、アンドロイドもしくはwindows8を搭載して、スマートフォン並みの機能を搭載し、iTunesから直接楽曲を購入したりできるスマートサウンドナビなんかに発展したら「ものすごく欲しい物」になると思うし、そうなってほしいと密かに願っている。


「DIATONE SOUND.NAVI」Part.1


プレイリストを自由に作ったり、アーティスト/アルバムの検索機能を充実させたり、タッチパネルで直感的な操作が行えたり、スマートフォン用リモコンアプリを作り操作できるようにしたり、そういった「カッコ良さ」も身につけて…。

それくらい華やかな商品になってほしいとまで、勝手に願っているところである。長いスパンで考えても、「DIATONE SOUND.NAVI」には大きな期待感を持っているのだ。

次回からは、音や機能について、具体的にインプレッションをお届けしたいと考えている。楽しみにお待ちいただけたら幸いだ。

※NR-MZ60シリーズにはHDMI接続端子(車載用Type-Eコネクタ)を装備しているので、専用ケーブルで接続可能の車載用ブルーレイ ディスクプレイヤー『BD-P100 ¥105,000』接続することでブルーレイディスクならではの高精細な映像を車内で楽しむこともできる。

《松居邦彦》

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