極上パワーアンプブランド「AUDIO WAVE」の名機『Aspire Pro シリーズ』に、日本限定スペシャルモデルが追加! <後編> | Push on! Mycar-life

極上パワーアンプブランド「AUDIO WAVE」の名機『Aspire Pro シリーズ』に、日本限定スペシャルモデルが追加! <後編>

イギリス発の高級カーオーディオブランド「AUDIO WAVE」。

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AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP
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  • AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP GOLD PCB

イギリス発の高級カーオーディオブランド「AUDIO WAVE」。

「生音に限りなく近い音を忠実に再現できる音づくり」を目指す、この孤高のピュアオーディオメーカーには、2つの上級パワーアンプシリーズがある。1つは世界最高峰のスーパーハイエンドアンプ『CRシリーズ』。

そしてもう1つは、憧れの「AUDIO WAVE」がより身近になったとも言うべき新ハイエンドパワーアンプ、『Aspire Pro(アスパイア・プロ)シリーズ』だ。

そのラインナップに2016年春、日本市場向けのスペシャルバージョンが加わった。先週は概要について解説した。今週はいよいよ、その音質性能についてのインプレッション・リポートをお届けする。

AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP

重要な2パーツが、最上位モデル『CRシリーズ』と同クラスのものへ…


試聴したモデルは、『Aspire Pro JDP』(税抜価格:65万円)。A/B級の2chモデルである。まずは当モデルが、従来機と比べてどのように進化しているのかを解説しておきたい。従来機とは『Aspire Pro』(税抜価格:60万円)だ。こちらも現行モデルであり、シリーズ中の主力モデルである。

『Aspire Pro』に対して“JDP”は、以下の2パーツが、さらに上質なものにアップグレードされている。それは、「キャパシタ」と「レジスタ」だ。「キャパシタ(コンデンサ)」とは電気を蓄えておくためのパーツであり、瞬間的な電圧降下が起きるときにそれに対処するものである。「レジスタ」とは“抵抗器”であり電気回路をスムーズに動作させる働きを持つ。音質を左右する回路パーツというと、キャパシタやIC(オペアンプ/トランジスタ)が注目されがちだが、「レジスタ」も音質への影響が大きい重要なパーツだ。

そして今回新たに採用されたこれらの音響パーツは、何を隠そう、「AUDIO WAVE」のフラッグシップパワーアンプ、『CRシリーズ』で使われているものと、同クラスのパーツなのである。
AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP
『CRシリーズ』のパワーアンプは、ベーシック機の『CR-200 JDM』(1chモデル)で、税抜価格が120万円である。『Aspire Pro』(2chモデル)も十二分にハイエンドパワーアンプであるが、chあたりの価格差はざっと4倍。『CRシリーズ』は、完全に別次元の製品だ。しかし今回の“JDP”には、一部とはいえ、それと同等のパーツがおごられている。

もちろん、他のパーツとの相性等もあるので、闇雲にいずれかのパーツを、良いものへとただ換えればいいという話ではない。組み替えられるパーツが超高級品であったとしても、それが音質向上に効くとは限らないのだ。変更すべき箇所の見極めと、パーツ選定の両面で、十二分な検討が必要となる。それらが精査され、熟考された上で、今回のパーツが決定されている。そして最終的にそれぞれが、『CRシリーズ』と同クラスのものへと辿り付いた、という次第なのだ。

しかしながら、価格の上昇幅は極力抑えられている印象だ。その差はジャスト5万円。この金額はけっして小さな数字ではないものの、60万円という価格から考えると10%に満たない上昇率である。

さて、音質性能の上がり幅はどうなのだろうか…。
AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP

S/Nの高い一部のアンプだけが表現可能な“静けさ”を、当機は再現してみせた


試聴は、「AUDIO WAVE」の正規輸入代理店であるイース・コーポレーションの試聴室で行った。試聴システムは以下のとおりだ。PCをソースユニットとして使用し、その内部に取り込んだFLACデータをUSB DACを経由して『Aspire Pro JDP』へと送る。リファレンススピーカーとして使用したのは、ドイツのスーパーハイエンドブランド「RSオーディオ」の『RS マスター2』(税抜価格:65万円)。クロスオーバーは同機に付属のパッシブクロスオーバーネットワークを使用した。

ケーブル類はロシアの高級ケーブルブランド「チェルノフケーブル」で統一。パワーケーブルに『スペシャル DC POWER 4 AWG』(税抜価格:5800円/1m)を、スピーカーケーブルに『クラシック TAC-ClassicMKll SC/1』(税抜価格:9300円/1m)を、そしてラインケーブルに『TAC-Reference IC165』(税抜価格:28万1000円)をそれぞれ使用した。

テスターを用いての厳密なゲイン調整を行い、かつ、10分ほどの暖機運転をした上で試聴を開始した。

かくして試聴トラックを流した瞬間に、真っ先に心に浮かんだ感想とは…。

それは、“静けさ”だった。アコースティック楽器主体の小編成のバンド演奏の、ブレイクしたときの一瞬の無音状態がとにかく静かで、そして、演奏中の楽器間の空間にも静けさも感じる。この感覚は、S/Nが相当に高いアンプで音楽を聴いたときにだけに得られる、極々希な特別なものだ、それをこの『Aspire Pro JDP』は、しみじみと感じさせてくれたのだ。
AUDIO WAVE・Aspire Pro JDP GOLD PCB
そして次に感じたのは、1音1音の気品だ。質感がこの上なく上質で、耳当たりが限りなく心地よい。倍音の乗りも豊かで、音色が至って豊潤だ。高域はどこまでも滑らかでスムーズ。低域の伸びも豊かだ。

リアリティも十二分だ。サウンドステージの立体的表現、各音の実在感、ボーカルの生々しさ、微に入り細に入り、ことごとくリアルなのである。演奏している現場に我が身があるような感覚に浸ることができる。

完成度の高さを疑う余地はない。ただただ淡々と、音源に収められている情報をそのまま表現し、素材の持つ良さを100%引き出している。誇張することもなく、色づけすることもない。音源のありのままを再現してみせている。

『Aspire Pro』に対する評価が変わることはないが、『Aspire Pro JDP』は、その性能を明らかに超えてきた。

理想的なハイエンドパワーアンプをお探しならば、『Aspire Pro JDP』の音を確認してから決めたほうが良いだろう。このパワーアンプは、紛れもなく本物だ。これを手にできる人をつくづく羨ましく思う。凄いパワーアンプがまた1つ、ここに誕生した。

《太田祥三》

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