サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3: PHD・ART-4085<後編+1> | Push on! Mycar-life

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3: PHD・ART-4085<後編+1>

#3: PHD・ART-4085<後編+1>

カーオーディオ 特集記事
サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の『カーオーディオ そこんとこ、実際ど〜なのよ?』


#3:
PHD・ART-4085<後編+1>

大好評のこのコーナー。第三回目の今回は、前回インプレッションしたPHDのパワーアンプを、ゲイン調整、クロス調整を変えてさらに徹底聴き込み! このアンプの素性がより明らかになるとともに、カーオーディオの奥深さ、面白さも垣間見れる!



前回のテストは、それまでセッティングされていたパワーアンプ、カロッツェリアX・RS-A99Xのゲインと同じ値に、このART-4085のゲインを合わて行った。それはこの値が、これまでかなりの時間を使いいろいろテストして構築した環境であり、自分としてこれがベストであると考えていた事と、聴き慣れた環境でこのパワーアンプの素性を聴いてみたかったからである。

結果として今ひとつ納得出来ない部分もあり、今回このアンプで新しいトライアルを行う事とした。


サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の カーオーディオ新製品 リアル試聴記『そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3:


まずはカロッツェリアX・RS-P99Xのレンジを意識せず一般的なレベルに合わせてみることからはじめてみた。

新たに26dbにゲイン調整されたART-4085は、音の密度感がフォルテッシモffからピアニッシモppまで統一された。以前はffに比べppは薄まる傾向があった。

やはりこちらのほうが断然良い。

お腹が空いた感が一変し、排気量が増しトルクがupした印象だ。濃くなり、粘りのある表現とでも言おうか雰囲気が高級になった。

曲間、音の隙間の静寂が落ち着いた雰囲気になったのだ。騒がしくならないので、ついついボリュームを上げ気味になってしまう。


サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の カーオーディオ新製品 リアル試聴記『そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3:


Diana Krall「When I Look in Your Eyes」の1曲目では、イントロのストリングスがしっとりと魅力的になり、声はクリティカリティーが十分あるが刺激的にはならない表現で、落ち着きがある。

Patricia Kopatchinskaya 「Beethoven; Complete Works for Violin & Orchestra」では「これが、ガット弦を張ったヴァイオリンなんだ」と初めて認識させられた。

イタリア製と言うこともあり、Roberta Gambariniを聴きたくなり、かけてみた。

いつもよりすこし暗い表現。また、Ornette Coleman「At The Golden Circle, Vol.2」これはドンピシャリだ。


サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の カーオーディオ新製品 リアル試聴記『そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3:


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サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の カーオーディオ新製品 リアル試聴記『そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3: #1

サウンドステーション アンティフォン 松居 邦彦の カーオーディオ新製品 リアル試聴記『そこんとこ、実際ど~なのよ?』 #3: #2


敢えて、このアンプの不満な点も挙げさせていただくなら、音色が暗い表現一辺倒になりがちなこと。カサカサした安っぽい表現を避けたかったのだろうと思うが、ブリリアント & ダークのコントラストがほしいと、聴いていて思った。

そこをなんとか、と思いクロスオーバースロープを変化させることにした。通常であれば-18db/octだが、最終的に-72db/octで落ち着いた。

切れのある表現にする事で、若干重苦しい雰囲気がクリアーな表現に変わった。

また、電源系のチューニングや、オーディオケーブルの組み合わせで、好みの雰囲気に近づける事も可能だと思う。

前回も感じたことではあるが、個性的で今のカーオーディオ界には貴重な存在であると思う。家庭用ではミュージカルフィディリティーというメーカーが以前あって、それを思い出した。

明るさ、爽やか、カラフルさを求める人にはあまり向かないかも知れないが、逆に『底抜けに明るい』個性のスピーカーシステムと組み合わせてみるのもおもしろいと思う。それが『おしゃれ』な第3の感性で構築するオーディオシステムなのかも…。

《松居邦彦》

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