追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~ | Push on! Mycar-life

追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~

追加メーターはコクピットをレーシーに演出するだけのアイテムではない。水温や油温、油圧など車両の状態を把握し、トラブルを未然に防ぐ重要な役割を持っている。

カスタマイズ カスタマイズ特集記事
追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~
  • 追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~
  • 追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~
  • 追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~
  • 追加メーターは見た目だけじゃない! 水温・油温・油圧から分かる愛車の異変~カスタムHOW TO~

追加メーターはコクピットをレーシーに演出するだけのアイテムではない。水温や油温、油圧など車両の状態を把握し、トラブルを未然に防ぐ重要な役割を持っている。

◆追加メーターが必要な理由 純正メーターや警告灯だけでは分からない情報もある

純正の警告灯は異常をドライバーへ知らせる重要な装備だが、点灯した段階ではすでに温度や圧力が通常域を大きく外れているケースもある。また純正の水温計などは通常使用時に針が細かく動き続けないよう、一定の範囲では表示を安定させている車種も多い。そのためサーキット走行を楽しむ場合やチューニングカーでエンジンの状態をより詳しく把握したい場合には、数値をリアルタイムで確認できる追加メーターが有効になる。

ただし正常値や危険と判断すべき数値は車種やエンジン、使用するオイル、チューニング内容によって異なる。追加メーターを取り付けるだけではなく、自分のクルマの通常時の数値を把握しておくことが重要だ。

◆水温計でエンジン冷却水の温度を監視 オーバーヒートを早期に察知する

まず確認しておきたいのが水温だ。水温計ではエンジン冷却水の温度を確認できる。一般的な目安としては80~100度程度で推移する車種が多いものの、適正水温はエンジンによって異なる。

古いクルマでは80~90度付近を通常域とするものが多い一方、近年のクルマは燃焼効率や排出ガス性能などを考慮し、比較的高めの水温で制御される場合がある。そのため90~100度付近で安定していても、それだけで異常とは限らない。

むしろ近年のエンジンで必要以上に水温を下げると、ECUが暖機不足と判断して燃料噴射などを補正し、燃費やフィーリングに影響する可能性もある。ローテンプサーモなどを使って水温を下げれば必ずメリットが得られるわけではない点には注意したい。

一方でサーキット走行など高負荷の状態が続くと水温は上昇する。車種によっては高水温になると点火時期を遅らせるなどの保護制御が入り、エンジン出力が低下することもある。普段より明らかに水温が高い状態が続くなら、ラジエーターや冷却ファン、冷却水量などを確認し、必要に応じて冷却系の対策を検討したい。

◆油温計と油圧計はエンジン保護に重要 サーキット走行では特にチェックしたい

次に確認したいのがエンジンオイルの油温だ。一般的には90~100度前後で推移することが多いが、こちらもエンジンやオイルによって適正範囲は異なる。

高負荷走行を続けると油温は上昇し、120度を超えるような状態が長時間続けばオイルへの負担は大きくなる。サーキット走行などで130度前後まで上昇してもすぐにエンジンが壊れるとは限らないが、高温状態が続けばオイルの劣化が進みやすい。走行後はオイルの状態を確認し、必要に応じて早めの交換を検討したい。

油温が恒常的に高くなるクルマではオイルクーラーの追加も対策のひとつだ。適正な油温を維持できればオイルへの熱負荷を抑えられる。ただし冷やしすぎると油温が適正値まで上がらず、燃料や水分がオイル内に残りやすくなる場合もある。街乗りとのバランスを考えて容量やサーモスタットの有無を選ぶことが大切だ。

そして水温や油温以上に緊急性が高い異常を知らせてくれるのが油圧計だ。油圧を確認することでオイルポンプが正常に働き、エンジン各部へオイルが供給されているかを監視できる。

サーキットで強い旋回Gがかかった際、一瞬でも油圧が大きく低下する場合はオイルパン内部でオイルが偏り、オイルポンプが十分に吸い上げられていない可能性がある。油圧低下はエンジンダメージにつながるため軽視できない。走行を中止して原因を確認し、適正範囲内でのオイル量調整やバッフルプレート付きオイルパンなどの対策を検討する判断材料になる。

◆ターボ車ではブースト計も有効 過給圧の変化からトラブルを見つける

ターボやスーパーチャージャーなど過給器を備えるクルマでは、ブースト圧も確認しておきたい。過給圧とはエンジンへ空気を押し込む圧力のことで、排気量以上の空気を燃焼室へ送り込むことで大きな出力を得ている。

ブースト圧が想定以上に上昇すれば燃焼状態に悪影響を及ぼし、条件によってはノッキングなどによるエンジンダメージにつながる可能性がある。逆に普段よりブースト圧が低い場合には、配管からのエア漏れや過給制御系などにトラブルが発生している可能性も考えられる。

重要なのは最大ブースト圧だけを見るのではなく、正常な状態でどの程度の数値を示しているのかをあらかじめ把握しておくことだ。普段との変化を見つけることが、トラブルの早期発見につながる。

◆追加メーターはワーニング機能が重要 異常を音と光で知らせる設定を活用する

追加メーターを選ぶ際に注目したいのがワーニング機能だ。例えば水温が設定した温度を超えると表示が赤く点滅したり、アラーム音で知らせたりする製品がある。あらかじめ適切な警告値を設定しておけば、ドライバーはメーターを常に凝視する必要がなく、運転に集中しながら車両の異常を察知できる。

特にサーキット走行で有効なのが油圧のワーニングだ。コーナリング中に油圧が低下しても、その瞬間にメーターへ視線を移すのは難しい。設定値を下回った際に警告音が鳴る機能を利用すれば、瞬間的な油圧低下にも気づきやすい。

デメリットとして追加メーターを増やしすぎると視界を妨げたり、情報量が多すぎて必要な数値を把握しにくくなったりすることもある。またセンサーや配線の取り付け方法が適切でなければオイル漏れや冷却水漏れなど別のトラブルを招く可能性もある。

だからこそ追加メーターは見た目だけで数を増やすのではなく、クルマの仕様や使い方に合わせて水温、油温、油圧、ブースト圧など必要な情報を選びたい。適切なワーニング設定と確実な取り付けを行い、愛車の状態を把握しながら安心してドライブやサーキット走行を楽しむことが重要だ。

《加茂新》

特集

page top