GRカローラ&GRヤリス最新デモカーの“正解カスタム”はこれ!箱根で4メーカーの最新チューニングを体験 | Push on! Mycar-life

GRカローラ&GRヤリス最新デモカーの“正解カスタム”はこれ!箱根で4メーカーの最新チューニングを体験

小雨の箱根ターンパイクに、GRカローラ&GRヤリスの最新デモカー4台が集結。HKS/BLITZ/ENDLESSの“今どき最適解”を試した。

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GRカローラ&GRヤリス最新デモカーの“正解カスタム”はこれ!箱根で4メーカーの最新チューニングを体験
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小雨の箱根ターンパイクに、GRカローラ&GRヤリスの最新デモカー4台が集結。HKS/BLITZ/ENDLESSの“今どき最適解”を試した。

街メインでもあえて“R”を選ぶHKSのHIPERMAX Rは、硬そうでいて段差はスッといなす懐の深さが武器。対するENDLESSはS耐で鍛えた鍛造モノブロックキャリパーとFUNCTION-IMAで、踏んだ瞬間から剛性感が別次元だ。さらにBLITZは、GRカローラで自動減衰調整DSC PLUS×カーボン吸気の“速いのに乗りやすい”を提示し、GRヤリスでは減衰ひとつで軽快にもオンレールにも変身。雨粒の先で見えたのは、速さより“気持ちよさ”を磨く最新カスタムの答えだった。通勤からワインディング、たまのサーキットまで。あなたの使い方に刺さる一台と一品を、走りの体感で読み解く。4台を乗り比べ、足・ブレーキ・吸排気がキャラをどう塗り替えるかを徹底チェックする。

HKS GRヤリス

HKSのデモカーは24年式 DAT。この車両のコンセプトは街乗りメインに、たまにサーキットを走れる仕様だ。そのコンセプトの上で、あえて装着されているのがサスペンションの「HIPERMAX R」となる。HIPERMAXシリーズはRとSの2種類がラインアップされる。Sは街乗りをメインターゲットにしたモデルで、Rはサーキット走行をメインにしている。そうなると普段乗りがメインのクルマにはS、サーキットメインのクルマにはRとなるのが普通だが、この街乗りメインにたまにサーキットを走れる仕様にRを装着してきた。それはHKSの自信の現れにほかならない。

街メインで“R”を選ぶ理由
HKS GRヤリス×HIPERMAX Rが想像以上にアリ

早速乗ってみると、走り出しからかなりスポーティ感は高い。正直を言えば路面のザラザラした雰囲気もドライバーに伝わり、硬めのサスペンションと覚悟する。しかし段差となると驚くほどスッとクリアできる。大きな段差などサスペンションが素早く沈み込むシチュエーションでは、減衰力がうまく逃げてスムーズにストロークするから、乗り心地の厳しさを感じない。対してステアリング操作やブレーキ操作に対するサスペンションの沈み込みは、段差を超える時のストロークの速さに比べれば遥かに遅い。このストロークスピードが速くない領域では、減衰力がしっかりと効いてスポーティな走りを支えてくれる。

GRヤリスはそれなりに重心の高さもあるクルマだが、硬めの味付けとマッチしたHKS GRヤリスは、ステアリング操作に対してロールもせず平行に左右に移動するような感覚を覚える。街乗りの速度では真横に動いているような感覚だ。そこからある程度速度レンジが高まっていくとロール感を伴って向きを変えていくが、そのロール感は極めて少なめで、必要最小限の動きで向きを変えていくイメージとなる。

エンジン系では圧力センサーチューンの「パワーエディターR」が手軽に30psほどパワーアップできる定番ツールを装着し、吸気系は究極の性能を追求した「コールドエアインテーク」を、インタークーラーもHKSに換装されて、より吸気温度を下げて効率を高めている。排気系では「メタルキャタライザー」で大幅に排気効率を向上し、マフラーは「スーパーターボマフラー」のチタンバージョンを装着。パワーアップと軽量化を実現している。アクセルを踏んだ時のピックアップも明らかによくなっており、元気さの増したエンジンがグイグイと加速していってくれる。

ボディはHKSオリジナルのエアロをまとう。フロント、サイド、リアアンダーのエアロに加えてウイングもオリジナル。ウイングは開発中のものとなるが、このままの仕様で2026年春ごろにはリリース予定だ。空力的な効果も大きく、見た目にもスポーティさを高めつつ、さりげなさはストリートにもマッチする仕上がりとなっている。

サスペンションもエアロも、サーキットメインなのかと思いきや実はそうではない。ストリートに適合し、そこでの扱いやすさにあふれている。エアロは実用上で問題があるような形状ではなく、車高の問題もない。サスペンションはハードめなキャラクターではあるが、ストリートにも対応できる懐の深さを持つ。それでいて意のままにクルマを動かせることで、むしろ扱いやすいと感じるドライバーも多いだろう。

そういった意味で、あえてこのデモカーにHIPERMAX Rを装着してきたHKSの狙いも見えてくる。もちろん、よりストリート寄りのキャラクターを持つHIPERMAX Sもあり、ノーマルより車高を下げつつ快適な乗り心地を実現。スポーティさを高めながら、ノーマルを超える乗り心地の良さを見せる。どちらを選ぶかは実に悩ましいところだ。

特にGRヤリスにおいてはHIPERMAX Rのストリートへの親和性が高い。車種によってはもっとサーキット寄りのキャラクターを持つHIPERMAX Rがあるのも事実だが、GRヤリスの場合はストリートでも十分楽しめてしまう性能なので、どちらを導入するかは難しい。逆に言えばSでもミニサーキットなら十分に楽しめる。使うタイヤがAD09のようなラジアルタイヤまでなら、HIPERMAX Sでミニサーキットを走るのも十分というか、それがベストチョイスと思える。そこでA052のようなワンランク上のラジアルタイヤを履くのであれば、ミニサーキットで楽しむにしてもHIPERMAX Rと組み合わせたい。どちらのサスキットもそれほどよく仕上がっているということでもある。これだけ仕上がったパーツが出揃っているからこそ、あえて悩んで自分仕様を仕上げるのが楽しいところだ。

HKSの公式HPはこちら

BLITZ GRカローラ

登場直後にGRカローラでタイムアタックを行うなど、GRヤリス/GRカローラに積極的な提案をしてきたブリッツ。サスペンション、ブレーキキャリパー、インテーク、マフラーに加え、パワー系チューンのパワコンなど幅広くラインアップしている。一通りのパーツは出揃っており、様々な楽しみ方を提案している。今回のGRカローラでは、まず前後に「ビッグキャリパーキット」を装着。こちらは開発中だが、まもなく発売になる予定だ。

サスペンションは「ZZ-R SpecDSC PLUS」。しなやかで扱いやすいサスペンションで、減衰力調整による変化も大きい。そこで室内から減衰力を調整できる「DSC PLUS」を装備し、走りながら好みの減衰力に調整できる。

またDSC PLUSは独自の自動調整機能が特徴。Gセンサーをはじめとする各種情報から、ブリッツ独自の制御アルゴリズムで減衰力を自動で調整する。常に車両姿勢をフラットに保つように変化していくので、乗車人数が変わった時も自動で補正され、姿勢が一定になるように整えてくれる。高速道路やワインディングなど走るステージに合わせても自動で変化し、常に快適で運転しやすい状態を保ってくれる。

パワー系ではブリッツの得意とする「カーボンインテークシステム」を装着。エアクリーナーボックス自体の容量を増やし、大きなフィルターで抵抗を抑えつつ、ろ過した空気を効率よくエンジンに送り込む。サクションパイプもアルミ製のブリッツ製に交換され、見た目にもスタイリッシュさをアップしている。

ブリッツ流GRカローラの最適解
自動減衰調整×カーボン吸気で“速いのに乗りやすい”

乗ってみるとGRカローラらしいジェントルな乗り心地をキープしつつ、その先にキビキビと動くスポーティさが加えられていることがわかる。手元で減衰力を締め込んでいくと、乗り心地が悪くなりそうなものだが、フロアの振動は少し増える一方で、乗り心地自体はさほど悪くならない。それ以上にステアリング操作にキビキビと反応する感覚が高まり、クルマを瞬時にコンパクトに動かしやすくなってくる。

減衰力を弱めていくとクルマの動きは大きくなる。緩めすぎるとややフワつきを感じるが、そこはやりすぎても瞬時に変えられるのがDSC PLUSの良いところだ。もちろん自動調整にしておけば、そのあたりは自然に最適化してくれる。

「カーボンインテークシステム」と「サクションパイプ」によるレスポンスアップに加え、「タワーバー」でフロント周りの剛性感も高まるため、ワインディングを気持ちよく抜けていける。ある程度ペースが上がったときには、前後キャリパーが高い剛性感のペダルタッチでクルマを抑えてくれる。これも効きすぎていないところがポイントだ。ビッグキャリパーキットというと、性能は圧倒的でも効きすぎて扱いにくいことがある。しかし摩材のチョイスと相まって、絶妙な効きを実現している。

BLITZの公式HPはこちら

ENDLESS GRカローラ

ブレーキ&サスペンションパーツメーカーである「エンドレス」。スーパー耐久シリーズに長らくGRヤリスで参戦しており、足まわりとブレーキパーツではさまざまなテストを経てきた。市販パーツの開発をスーパー耐久で行うというスタンスは創業以来一貫した姿勢で、このGRカローラにもレース生まれのノウハウが投入されたパーツが装着されている。

まずブレーキキャリパーは前後ともにモノブロック。フロントは「MONO6TA」、リアは「MONO2TA」。モノブロックとは鍛造アルミの塊から削り出したキャリパーで、ボディは接合部がない。そのため高い剛性と軽さを実現し、より正確なブレーキ操作を可能にしている。フロントはその名の通り6ポットで、6つのピストンがパッドを押す。リアは世界的にも珍しいという鍛造モノブロックの2ポットキャリパー。すでにGR86用などは市販されていて、GRヤリス/GRカローラ用はまもなく販売予定だ。

今回のデモカーにはオプションとなるメッキ加工が施されたものを装着。メッキ加工はキャリパー2個で7万円となるが、色褪せしない「コーティング」と呼ばれる手法で、様々なカラーがチョイスできるタイプのカラーオーダーでは左右1セットで2万円追加となる。

今回組み合わせられたパッドは新作の「SR01」。サーキット対応摩材のMX72やCC-Rgがセミメタリックと呼ばれる材質なのに対し、SR01はロースチールとエンドレス社内で区分されるもので、セミメタリックよりも金属成分が少ない。それだけ耐熱性は落ちるが、普段乗りで低温から扱いやすく、鳴きも最小限。ダストもホイールに刺さりにくく、洗えば落としやすいという。

サスペンションは完全自社製の「FUNCTION-IMA」。IMAはその中に3種類があり、サーキット向け「TC」、サーキット走行にもスポーツ走行にも対応する「PS」、ストリートメインでサーキットも楽しめる「SC」をラインアップ。今回はその中から「PS」を装着した。路面追従性の高いオリジナルスプリングのX COILS PLUSを採用。フロントは8kg/mm、リアはストローク量を稼ぐための専用タル型スプリングでこちらは7kg/mm。減衰力は1way式で20段調整式となる。

ブレーキングの剛性感が桁違い!
S耐で磨き上げられた、レーシングスペックをストリートでも

今回は箱根ターンパイクで試乗した。走り出しから感じられるのはサスペンションの仕上がりの良さで、サーキットも楽しめる仕様の車高調だけに、それなりのスポーティさがある。バネレートなりのストロークの短さはあるが、走り出しからキビキビとした動きを見せる。

ある程度のペースになっても減衰力が適度に効き、ストロークをジワッとコントロールしてくれているので不安感がない。路面の大きな継ぎ目でも底付き感がなく、挙動を乱さないのは好印象だった。特にステアリングを切り始めたところから素早く向きが変わり出すところが◎。内輪のグリップを活かしてタイムラグなくクルマが反応してくれるので、不安感が極めて薄い。

ブレーキは前後ともに鍛造モノブロックキャリパーとなっている。高剛性キャリパーにエンドレスのローター、それにスポーツパッドのSR01という組み合わせで、しっかりとした剛性感を実現。踏み始めから硬質なタッチで安心感が高く、そこから踏み込むとギュッとパッドがローターを掴む感触があり、思い通りに減速していける。普段乗りからこのブレーキタッチが体感できるので、ある意味もっとも体感しやすいチューニングのひとつだ。エンジンのパワーチューンはそれなりの加速をしないと楽しめないが、ブレーキは交差点で止まる時でさえ毎回タッチの良さを体感できる。どこでも味わえるこの感覚は、チューニングの醍醐味でもある。

今回はストリート試乗で限界域でのテストはできなかったが、ペダルタッチが硬質なだけにABS介入直前のコントロールはやや難しいかもしれない。そういった場合は、あえてもう少し柔らかめのストリート向けパッドを使うなど、選択肢を広げるのもありだろう。

ブレーキとサスペンションチューン、それにGROWのマフラーとエアロだけでまとめられたGRカローラだが、その走る楽しさは十分に引き立てられている。改めてサスペンションとブレーキという足まわりチューンの大事さを感じることができた。

ENDLESSの公式HPはこちら

BLITZ GRヤリス

GRヤリスは25年式のエアロパッケージ装着の新デモカーが完成。ミッションはDATで、グレードはRZハイパフォーマンス。サスペンションは「ZZ-R SpecDSC PLUS」、エアクリーナーは「カーボンパワーエアクリーナー」、マフラーは「ニュルスペック・カスタムエディション」で、テールはフォージドカーボン仕様だ。このエアクリーナーとマフラーは2026年1月発売予定となる。

こちらもワインディングロードに繰り出してみる。走り出しから感じるのは、GRカローラに比べて幾分スポーティな味付けがなされていること。ブリッツでは車種ごとに車両コンセプトへ合わせ込んだセッティングに注力している。快適性が求められるミニバンならもっと快適に、気持ちよく走れるように。スポーツカーならストリート主体というZZ-Rのキャラクターを維持したまま、スポーティに走れるようにセットされる。その作り込みこそがブリッツの魅力だ。

減衰ひとつで別キャラに!?
GRヤリスが軽快に走れるBLITZ流セッティング

GRヤリスではスポーティさが感じられるセットアップとなっている。減衰力を締めていくとステアリングはドシッとして、オン・ザ・レールでグイグイと曲がっていくのを実感できる。減衰力を抜いていくと驚くほど軽快に走れて、クルマが軽く感じられる。

個人的には、この減衰力弱めで軽快に走れるセットが気持ちいい。ステアリングの切り方にはコツが必要で、最初にガバッと切らず繊細に入れることが効いてくるし、ブレーキも初期でスッと当ててから踏み込むワザがいる。でも、それがうまく行ったときには気持ちよくクルマが曲がっていってくれる。自分のドライビングと対話しながら、GRヤリスの走りを楽しむことができる。

そして、このクルマの楽しさはサウンドにもある。いわゆるむき出し系クリーナーである「カーボンパワーエアクリーナー」とマフラーのサウンドが、加速時にとても気持ちいい。派手なエンジンサウンドというより、軽快な“ピューーーン”というサウンドが加速感を引き立て、少し未来的にも思える音が街乗りでも心地よく感じられる。

ブリッツでは今回のデモカーには未装着だったが、どちらも手軽にパワーアップができる「パワコンX」がラインアップされている。これはブースト圧に変化を加える装置で、約20~30psのアップが可能。手軽に装着できて確実に体感できるパワーアップツールとして人気が高い。

これまでのパワコンからパワコンXになり、ノーマルモード・モード1・モード2を選択可能に。モード2はこれまで通りのフルパワー仕様で、新たに加わったモード1はパワーアップ比率を半分に抑え、マイルドなパワーアップを体感できる。これらのパーツの組み合わせで、いつでもどこでも走る楽しさを引き立ててくれるのがブリッツのチューニングパーツだ。

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《加茂新》

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