ビー・エム・ダブリュー（BMWジャパン）は、7年ぶりのフルモデルチェンジとなるミドルクラスセダン『5シリーズ』新型を7月13日より発売する。
8世代目となる5シリーズ新型は、BMW伝統のデザインを踏襲しつつ、コンセプトを一新し、格式のある存在感とエレガントさを同時に高めている。また、5シリーズ初の電気自動車（EV）『i5』を量販モデル、Mパフォーマンスモデルの2モデルを同時にラインアップ。さらに5シリーズ初となる48Ｖマイルドハイブリッドシステムをガソリンおよびディーゼルエンジンモデルに搭載する等、パワートレインを充実させている。さらに先進のデジテル技術で、高い安心、安全、快適な機能を提供する。
価格はガソリンエンジン搭載モデルの「523iエクスクルーシブ」が798万円、「523i Mスポーツ」が868万円。ディーゼルエンジン搭載モデルの「523d xDrive Mスポーツ」は918万円。EVの「i5 eDrive40エクセレンス」が998万円、「i5 eDrive40 Mスポーツ」が998万円、「i5 M60 xDrive」が1548万円。523iおよびi5は2023年第4四半期以降、523d xDriveは2024年第1四半期以降の納車を予定している。
◆新時代のプレミアムセダンに相応しいスタイリング
5シリーズ新型はBMWの最新デザイン言語により、エレガンスとセダンらしい格式のある存在感を強調している。やや前方に突き出たシャークノーズ＆ロングボンネットが特徴的なフロントデザインでは、BMW伝統のキドニーグリルを垂直方向に拡大。夜間走行時にBMWブランドの象徴である造形を印象的にライトアップするBMWアイコニックグローを備えている。ツインヘッドライトにはLEDをほぼ垂直に配置。デイライトライニングおよびウィンカーとして機能する。
サイドデザインでは、高いショルダーライン、金属を削り出したような塊感のある力強くデザインされたドアパネルおよびフェンダーの造形、正確にトレースされた2本のキャラクターラインが躍動感を演出する。また、サイドスカートをブラックとすることでサイドビューをスポーティに引き締め、ドア表面に溶け込ませたドアハンドル、エンボス加工された数字の「5」が特徴的なホフマイスターキンクを形成するガーニッシュへと、ダイナミックに伸びたシルエットが力強いプロポーションを印象づけている。
リアデザインでは、クロームストリップで分割したフラットなリアライトが、特徴的なL字型を高品質かつ表情豊かに表現。リバースライトをリアバンパー内に配置することで、斬新かつエレガントなデザインとしている。
◆スイッチ類を大幅に削減したコックピット
インテリアでは、長距離走行で高次元の快適性を提供するデザインエレメントを採用。広々としたスペース、随所に取り入れられたモダンな機能、高次元のオーディオ性能、高品質で精密に加工された素材、高度なデジタルサービスがインテリアの雰囲気を特徴づけている。
運転席は、先代モデルに比べてスイッチ類を大幅に削減し、無駄を省いた洗練された印象を与えている。BMWカーブドディスプレイは、最新の12.3インチインフォメーションディスプレイと14.9インチコントロールディスプレイで構成。インストルメントパネル中央からドアトリムを立体的なクリスタル面が貫くBMWインタラクションバーを標準装備し、ドライバーの好みの走行モードに応じて室内空間をアーティステックに演出する。
ステアリングホイールも再設計。下部セクションが平らになり、ステアリング周りに空間を与え、コントロールパネルとセンターコンソールのセレクターレバーには、操作時のフィードバックを追加している。
◆i5 Mパフォーマンスモデルは0-100km/h加速3.8秒
i5 M60 xDriveは、最高出力261psの電気モーターをフロントに、最高出力340psの電気モーターをリアに搭載する4輪駆動のMパフォーマンスモデルだ。システムトータルで最高出力601ps/最大トルク820Nmを発生。0-100km/h加速3.8秒（MスポーツブーストまたはMローンチコントロール機能作動時）という圧倒的なパフォーマンスを発揮する。81.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離455km-516km（欧州仕様）を実現する。i5 eDrive40は、最高出力340psの電気モーターをリアに搭載する後輪駆動モデルだ。最大トルクは430Nmで0-100km/h加速（同）は6.0秒。航続距離は477km-582km（同）となる。
523iは新世代モジュール式2リットル直列4気筒ターボガソリンエンジンを搭載する。より高精度なターボシステム＆バルブ制御に加え、ツインインジェクションを搭載したミラーサイクルエンジンへと進化させることで、より低燃費かつダイナミックな走りを実現。48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システムトータルで最高出力190ps/最大トルク310Nmを発揮する。
523d xDriveは新世代モジュール式2リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載する。ピストンの軽量化等の改善に加え、低速側を可変ウィングとしたシーケンシャルツインターボの電子制御精度を向上。48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、システムトータルで最高出力197ps/最大トルク400Nmを発揮する。
5シリーズ新型は、ロングホイールベース、フロントアクスルとリアアクスルのトレッド幅拡大、50：50の前後重量配分、インテリジェントな軽量構造、ボディとシャシーの接続剛性の向上等に加え、様々な最先端シャシー・テクノロジーを採用。ダイナミックな走行性能、あらゆる運転状況における抜群の安定性、高精度なハンドリング性能、優れた乗り心地を実現する。
広範囲に進歩したシャシー制御技術は、モデル毎に最適化。センシングと同時に最短時間で直接制御されるホイールスリップテクノロジー、統合ブレーキシステム、可変ステアリングレシオを備えたスポーツステアリングを全車標準装備する。また、4輪操舵を可能とするインテグレーテッドアクティブステアリングと電子制御のショックアブソーバーを備えたアダプティブサスペンションはi5に標準装備、523i/523d xDriveにオプション設定。i5 M60 xDriveには、さらにアクティブロールコントロール機能を備えた電子制御スタビライザーを含むアダプティブMサスペンションプロフェッショナルを標準装備。ダイナミックな走行性能と快適な乗り心地とを極めて高い次元で両立する。
◆完全自動駐車機能を標準装備
安全機能・運転支援システムでは、高速道路での渋滞時、一定の条件下でステアリングから手を離しての走行が可能となる「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」を搭載する。また、高性能カメラ＆レーダー、高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した、最先端の運転支援システムを標準装備。アクティブクルーズコントロール（ストップ＆ゴー機能付）、レーンチェンジウォーニング（車線変更警告システム）、衝突回避・被害軽減ブレーキ（事故回避ステアリング付）、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを装備する。
さらに 5シリーズ新型は、駐車時にステアリング、アクセル、ブレーキ操作が一切不要な「パーキングサポートプロフェッショナル」を標準装備。自宅駐車場、勤務先駐車場を車両に登録しておくことで、駐車スペースが近づくと、車両が自動で検知し、検知後は、完全自動駐車が可能となる。また、駐車スペースの幅が狭い場合はドライバーが下車し、車外よりスマートフォンでコントロールできる「リモートパーキング」機能も搭載する。
このほか、車載カメラを使用した全方向（前後＆左右）記録可能なドライブレコーダー、車両の盗難や車上荒らし等の被害を事前に防止するアラームシステムを標準装備する。
◆センターディスプレイで対戦型ゲームがプレイ可能
最新のBMW iDriveは、運転席側に機能アイコンを縦に並べたホーム画面に再設計。クイックセレクト機能により、サブメニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできるため、メニュー構造が大幅に改良され、操作しやすくしている。また、BMWカーブドディスプレイおよびBMWインテリジェントパーソナルアシスタントとも組み合わせ、すべてタッチディスプレイと言語で操作できるように設計している。さらに、最新のBMWオペレーティングシステム8.5により、AirConsoleプラットフォームを5シリーズ新型で初めて導入。ドライバーと同乗者は、車両が停止している際、スマートフォンをコントローラーとして、14.9インチのセンターディスプレイを使用しての対戦型ゲームをプレイできる。
このほか、車両の状況をリアルタイムで把握し、ドライバーを支援する「BMWコネクテッドドライブ」、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を搭載。安心・快適なドライブをサポートする。
