2020年にマセラティより、パフォーマンス、スポーツ性能、ラグジュアリーを兼ね備えた新時代の先陣を切る新型スーパースポーツカーとして発表された『MC20』。2022年より日本でのデリバリーもすでに開始されている。
◆「MC20」の名前に込められた意味とは
MC20の「MC」とはMaserati Corse（マセラティコルセ）の略称で、コルセとはイタリア語でレースを意味する。「20」はMC20の発表をもってレースへの復帰を宣言し、ブランドの新時代の幕開けの年となった2020年を意味している。このネーミング方法は、マセラティの歴史的なモデルであるTipo26、Tipo61、MC12の3台にちなんだものであり、ネーミングからデザインまでマセラティの伝統を継承するモデルとなっている。
MC20は昨年「European Product Design Award 2021」にて、「Product Design of the Year」をはじめとする数々のアワードを受賞し、デザインの機能性、美しさと革新を追求する姿勢が評価された。
◆マセラティの歴史とアイデンティティを詰め込む
MC20はイタリア・モデナで開発、設計され、80年以上にわたってマセラティの名作が製造されてきたヴィアチアーレ・チロ・メノッティの工場で生産される。同敷地内には、環境に配慮した革新的な技術を取り入れた新しいペイントショップが設置される。
デザインの面においては、マセラティの精鋭のデザイナーたちが一丸となって、革新的なアプローチとともにおおよそ24カ月もの時間をかけて完成させた。デザインの指針となったテーマは、エレガンス、パフォーマンス、快適性の全てを実現するということだ。これら3つの要素はブランド設立以来のマセラティのアイデンティティである。
◆F1技術を採用した自社開発エンジン「ネットゥーノ」
なめらかな流線形とアグレッシブさを持ち合わせた唯一無二の容姿の下には、F1由来のプレチャンバーをはじめとする先端技術が結集された100％マセラティ製のエンジン「ネットゥーノ」が搭載される。
ネットゥーノはツインターボV6エンジンとなっており、最高出力630ps、最大トルク730Nmを誇る。時速100kmに到達するまでの時間はわずか2.9秒以下で、最高時速は時速325km以上を実現する。また、このエンジンにはマセラティ独自開発の画期的な燃焼システム「MTC（マセラティ・ツイン・コンバスチョン）」が採用され、マセラティの歴史に新たな章を刻んだ。
