手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~ | Push on! Mycar-life

手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~

ステアリングは運転中ずっと触れている部分だけに、自分に合わせこんだものにするとドライビングプレジャーは思いの外高まるもの。任意保険のエアバッグ特約もほとんどなくなった今なら、気兼ねなく交換できる!!

カスタマイズ カスタマイズ特集記事
手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~
  • 手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~
  • 手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~
  • 手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~
  • 手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~
  • 手の大きさとは関係ない!? ステアリング交換の基本講座~カスタムHOW TO~

ステアリングは運転中ずっと触れている部分だけに、自分に合わせこんだものにするとドライビングプレジャーは思いのほか高まるもの。任意保険のエアバッグ特約もほとんどなくなった今なら、気兼ねなく交換できる!!

ひと昔前はステアリングといえば、MOMO派とNARDI派の二大派閥に分裂したかと思えば、パーソナル派やATC派もいて、そこにスパルコ愛用者までいたりして、よりどりみどりの大混乱状態だった。が、エアバッグの普及とともに急速に失速。多くの自動車保険にはエアバッグ特約が付けられており、エアバッグ装着車両だと保険料が安くなるのが主流になり、ステアリング交換する人は少数派となった。

しかし、ほとんどのクルマにエアバッグが装着された現在は、自動車保険からエアバッグ特約はほとんどなくなってしまった。つまり、保険については気兼ねなくステアリング交換ができる状況になったのだ。

難解さが高まるステアリング交換作業

保険の問題は解決したが、今度はステアリングスイッチ問題が勃発した。オーディオコントロール、クルーズコントロール、純正ディスプレイの切り替えボタンなどが、ステアリングに取り付けられた車種が激増。ステアリングを交換すると、それらが操作できなくなってしまう問題が起きたのだ。

そこでこの問題を解決するべく、ワークスベルでは純正スイッチ類の移設キットを開発。スイッチ類をボス側に取り付け、ステアリングは好きなものを取り付けられるようになったのだ。このキットは車種ごとでGRヤリス、86/BRZ、ZC33Sスイフトスポーツ、GKフィット、S660、FC/FK/FLシビック、N-ONE、N-VAN、NDロードスターなどに対応。全車種分はないが、スポーツ系車種ではスイッチを移設して、ステアリング交換が可能になったなったのだ。

それと気をつけたいのがステアリング舵角センサー。昔はステアリング交換でひとコマ、ボスを入れるところのギアがズレてしまって、ステアリングが傾いた状態で直進するようになってしまった。なんていう事があったが、現代ではこれをやるとエラーが出まくってしまう。

ステアリングアシスト機能付きクルーズコントロールがついていると、ステアリングには舵角センサーがついていて、それを車速、レーダーとともに制御している。ステアリングは切れているのに直進するとコンピュータ側でエラーと判定し、さまざまなチェックランプが点灯してしまう。

昔のクルマと違って非常にシビアな角度なので、ステアリング交換時は舵角センサーをテープでズレないように固定するなど手間が必要。出来る限りプロショップで交換作業を行うようにしたい。

ちなみに筆者はDIYでステアリング交換をして、見事舵角センサーのセンターがズレてしまった。何度調整しても直らず。プロショップで故障診断機からアクセスして、舵角センサーの初期化をしようとするも接続できず。乗るたびにメーターにはエンジンチェック、クルーズコントロールのチェックなど、ありとあらゆる黄色いランプが光るようになってしまった。なかば諦めながら、ステアリングと舵角センサーを何度も角度を変えて行くと、やっと直った。

このときに個体によっては、正規の位置に舵角センサーが戻ってもエンジンチェックランプの点灯が直らないこともある。それだけリスクの高いパーツなので、プロの手におまかせしたい。

径の大小、グリップの太い細いと体格は関係ない

ではどのようなステアリングを選べばいいのかという話になるが、これは手の大きさとか体の大きさなどとステアリングの好みは対応しない。手の大きな人が細いグリップが好きだったり、その逆も多い。

ステアリング交換と同時に、スペーサーで手前に寄せることも多いが、どのくらい寄せればいいかに正解はない。やや体の使い方のタイプごとに傾向があるかなというところだ。具体的には手の平で操作するタイプと、指でステアリングを握るタイプの人がいる傾向。

握ったときの感触は細身のナルディタイプを好む人は手の平で操作する人は多い傾向。太めのモモ系を好む人は指で握るタイプが多い。指で操作する人はステアリングが遠くても大丈夫で、近いとむしろ操作しにくい。手の平タイプはステアリングが近いのを好む。このあたりは傾向なので、必ずしも正解が決まっているわけではないが、正解がひとつではないのだ。

《加茂 新》

特集

関連ニュース

page top