「欲しいモデルが見つかる!」 プロショップで実行する「スピーカー交換」、その手順とコツと利点を完全伝授! Part1 | Push on! Mycar-life

「欲しいモデルが見つかる!」 プロショップで実行する「スピーカー交換」、その手順とコツと利点を完全伝授! Part1

「クルマの中で良い音を聴きたい!」そう考えているのなら、「スピーカー交換」がお薦めだ。音の出口であるスピーカーを市販品に換えれば、聴こえてくる音の質が確実に向上する。さて、それを効果的かつ満足度高く行うにはどうすれば良いのかと言うと…。

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市販スピーカーの一例(フォーカル・PS 165 FE)。
  • 市販スピーカーの一例(フォーカル・PS 165 FE)。
  • 市販スピーカーの一例(DLS・RC6.2)。
  • 市販スピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1730S)。

「クルマの中で良い音を聴きたい!」そう考えているのなら、「スピーカー交換」がお薦めだ。音の出口であるスピーカーを市販品に換えれば、聴こえてくる音の質が確実に向上する。さて、それを効果的かつ満足度高く行うにはどうすれば良いのかと言うと…。

「プロに任せる」、ズバリ、これが答だ。というわけで当特集では、これをプロに任せる場合の手順からメリットまでを、詳細に解説していく。

プロショップに行けば、スピーカーを“聴いて”選べる!

ところで、「スピーカー交換」を自ら行おうと考えるドライバーも少なくない。特に最近は、家での時間を有効活用すべくクルマいじりを楽しもうとするドラバーが増えていて、「スピーカー交換」がトライされるケースも増えつつあるようだ。

しかし、クルマに関連したDIYに慣れていなければ、「スピーカー交換」は「カーオーディオ・プロショップ」に任せるべきだろう。「スピーカー交換」にはコツやセオリーが多々あり、製品の性能を引き出す良好な取り付けを行うのは簡単ではない。DIYに慣れていてもハードルは高い。そしてお店に行けば、情報もいろいろと得られて楽しめる。

では、プロショップで「スピーカー交換」をすることで得られるメリットを具体的に紹介していこう。今回は、「製品選定を的確に行えること」について説明していく。

さて、プロショップに行くと製品選びを的確に行える理由は、主には2つある。まず1つ目の理由は、「聴いて選べるから」だ。というのもプロショップの店頭には多くの場合、「デモボード」とか「試聴ボード」と呼ばれるテスト機材が設置されている。お薦めのスピーカーの音を聴けるように、スピーカーユニットを箱(エンクロージャー)に収めて並べてあるのだ。

一方、DIYで「スピーカー交換」を行う場合には、ネットで製品が購入されるケースが多くなる。ネットでの買い物は確かに便利だが、ことカースピーカーの購入においてはベストな方法とは言い難い。なぜなら「どんな音がするスピーカーなのか分からないから」だ。

スピーカー選びにおいてポイントとなるのは、「好みの音がするかどうか」だ。カタログを見てスペックを比較しても、それぞれの音色傾向までは想像がつかない。しかしプロショップに出向けば、聴いて選べる。

市販スピーカーの一例(DLS・RC6.2)。市販スピーカーの一例(DLS・RC6.2)。

お店に行く際には、お気に入りの楽曲を「プレイリスト」等にまとめておくベシ!

ただし、試聴できるスピーカーの数はある程度限定的にはなる。なにせ1台1台専用のボードを用意してそこに取り付けていかなくてはならず、そしてそのボードを組み付ける箱を置けるスペースも限られるからだ。

なので、もしも多くの製品の音を聴いてみたいと思ったら、複数のショップを回ってみるのも手となる。「デモボード」に入れられているモデルはお店ごとで異なるので、多くを回れば自然と聴ける製品の数が増えていく。そしてさらには、店舗ごとの雰囲気も知れるので、お店選びの参考にもなる。基本的にどのお店も、試聴のみのお客さんも歓迎してくれるので、臆することなくいろいろなお店を回ってみよう。

なお試聴に行く際には、お気に入りの音源を持参することもお忘れなきように。なぜならば、聴き慣れた曲で試聴した方が好みのモデルを探しやすいからだ。いつも聴いている曲をかければ、愛車のシステムとの違いも分かりやすく、デモボードに並んでいる各製品の比較もしやすい。

ただ、どのメディアに入れていくべきかは、事前に問い合わせて確認しておこう。CD、スマホ、USB、SD、これらで聴けるようになっている場合が多いが、細かくは各店ごとで状況が異なる。で、曲をメディアに収めて持って行く場合には、試聴用の楽曲を同一フォルダにまとめておくと便利だ。またはスマホアプリで試聴しようとするのなら、プレイリストを作っておこう。

そしてプロショップに行くと製品選びを的確に行える2つ目の理由は、「アドバイスを受けられるから」だ。プロなら各製品の特長についても熟知しているし、デモボードには収められていない製品のことも教えてもらえる。1人で悩んでいても解決の糸口をなかなか見い出せなかったりもする。しかしプロショップに行けば、参考になる助言をさまざまもらえる。

市販スピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1730S)。市販スピーカーの一例(カロッツェリア・TS-C1730S)。

「ちょっと良いモデル」の中から選ぶと、満足度の高いチョイスが可能に!

ところで、「カーオーディオ・プロショップ」でスピーカー選びをするときに、どのくらいの価格帯のモデルを薦められるのか、そこのところを心配する向きもあるかもしれない。

結論から言うと、まずは予算を聞かれることがほとんどだ。そして、予算に合うものの中から推薦モデルを教えてもらえる。

では、どのくらいの予算感を持ってお店に行くと良いのかと言うと…。ちなみに市販スピーカーは、1万円を切るモデルから、100万円を超えるモデルまでさまざまある。その中で当サイトとしてお薦めするのはズバリ、「最エントリーグレードの1ランク上の製品」だ。

ちなみに最エントリーグレードとは、大体1万円から1万5000円くらいの価格帯の製品のことを指すのだが、その1ランク上のモデルはそれと比べて、得られる満足度がぐっと高まる。

なぜならば、手頃なモデルほど価格差が性能差に大きく影響しがちだからだ。例えば1万5000円のモデルと3万円のモデルとでは、価格が倍違う。倍も違えば、音質性能の違いもそれなりに大きくなる。

その観点で言うと、もう1ランク上を狙うと得られる満足度はさらに高まる。つまり、5万円から6万円くらいの製品になると、最エントリークラスの製品との差が相当に開く。

もちろん、最エントリーグレードのモデルでも、純正スピーカーとの性能差は歴然としてある。しかし、「ちょっと良いもの」の中から選ぶとより良い結果が得られることもまた確かだ。参考にしてほしい。

ところで、そのさらに上級モデルともなると、簡単に取り付けできないモデルも増えてくる。そうであるとトータルの費用もかさんでくる。なのである程度価格の張るモデルに目が行く場合には、取り付け性についても確認しよう。なおこの件についてはまた改めて詳しく解説する。

今回は以上だ。次回以降も「カーオーディオ・プロショップ」で「スピーカー交換」を行う際のコツと利点を紹介していく。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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