アンプ選びは“聴く”のがコツ! 連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part4「パワーアンプ編」 その3 | Push on! Mycar-life

アンプ選びは“聴く”のがコツ! 連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part4「パワーアンプ編」 その3

カーオーディオを趣味としている方、そしてこれから楽しもうと考えている方、その双方に向けて、製品選びの勘どころを解説してきた当シリーズ。今回はその最終回として、パワーアンプを選ぶ際の鍵となる「試聴のコツ」を紹介する。

カーオーディオ 特集記事
「パワーアンプ」の装着例(製作ショップ:AVカンサイ宝塚店<兵庫県>)。
  • 「パワーアンプ」の装着例(製作ショップ:AVカンサイ宝塚店<兵庫県>)。
  • 「パワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-100R)。
  • 「パワーアンプ」の一例(カロッツェリア・PRS-A900)。

カーオーディオを趣味としている方、そしてこれから楽しもうと考えている方、その双方に向けて、製品選びの勘どころを解説してきた当シリーズ。今回はその最終回として、パワーアンプを選ぶ際の鍵となる「試聴のコツ」を紹介する。

「パワーアンプ」の性能は、スペックだけでは推し量れない!?

前回までの記事の中で説明したように、パワーアンプ選びをする際にはまず「ch数」について考えたい。今現在、そして将来的にどのようなシステムを作り上げたいのかを勘案して、それを実現するにはどうすべきかを熟考しよう。

その上で前回説明した「動作方式」も意識しながら、さらには予算を鑑みてターゲットとする価格帯を選定すると、候補がある程度絞れてくる。そうしたらあとは、「聴いて選ぶ」、これが決め手となってくる。

ちなみに、スペックは気にしすぎる必要はない。参考になることも確かだが、スペックで性能や音色傾向のすべてを推し量るのは不可能だ。例えば「再生周波数帯域」というスペックがあり、これを見るとそのモデルが再生可能な音域の範囲を知れるわけだが、その範囲が広いからといってそのモデルが高性能だとは断定できない。再生可能な範囲の音をどのようなクオリティで再現できるかは、また別の話だからだ。数値的に再生可能範囲が広いモデルとそうでもないモデルとがあったとして、範囲が狭いモデルの方がより上質な音を奏でることもあり得る。

というわけなので、各機の性能を知るには「聴いてみる」しか手立てがないのだ。

しかし…。カーオーディオ用の「パワーアンプ」は実は、試聴がしにくいという実情もある。スピーカーと比べて店頭に置かれている試聴機の数がそれほど多くはない場合が多いのだ。では、どうすれば良いのかと言うと…。

「パワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-100R)。「パワーアンプ」の一例(ビーウィズ・P-100R)。

「パワーアンプ」選びは、じっくり行うのがコツ!?

ちなみに「パワーアンプ」はスピーカーと比べると、“上級者向きのアイテム”という色彩が濃い。そして、経験を積みながら徐々にモノ選びを進めていくべきものという側面も持っている。カーオーディオのシステムアップに取り組み始めてすぐに用いられることは少なく、スピーカー交換をしたあとにじっくりと考えられてから導入されることの方が多いのだ。

なので、ことあるごとにいろいろなモデルの音に触れながら選んでいくのがコツとなる。さて、具体的にはどのようにすると良いのかと言うと…。

まずは、「いろいろなお店を回る」ことが有効策となり得る。馴染みのお店を決めている愛好家が多いが、「パワーアンプ」を選ぶ際には色々なお店を回ってみるのもアリだ。各店ごとで聴けるモデルが異なる場合が多いので、たくさん回れば回るほどさまざまなモデルの音に触れられる。

なお、行ったことのないお店に行く際にはあらかじめ連絡を入れておくと良いだろう。「パワーアンプ」選びをしている旨を伝え、どのような試聴機があるのかを聞いておくとベストだ。行ける範囲の中で、可能な限り多くのショップに出向いてみよう。各店で試聴環境や組み合わせる他の機材が異なるので、馴染みのお店で聴いたモデルとの単純比較はできないが、聴いたことのないモデルの音を耳にできれば、参考になるのは間違いない。

また「試聴会イベントに参加する」ことも、「パワーアンプ」選びにおいては大いに役立つ。このようなご時世なのでかつてと比べて開催頻度は低くなってはいるものの、対策を講じながら開催されてもいる。なお、イベントごとでスタイルは異なる。試聴機が多々持ち込まれて店内で比較試聴会が行われることもあれば、デモカーが複数台持ち込まれることもある。

ちなみにデモカー試聴もまた、組み合わせる他の機材の顔ぶれやインストール方法、そしてチューニングの煮詰め方等々でサウンドの完成度が変わってくるので、「パワーアンプ」単体の実力を見極めにくいが、参考になることもまた確かだ。いろいろなクルマを聴くことでカーオーディオの経験値も間違いなく上がっていく。それを繰り返しているうちに、運命的な出会いが訪れることもあるはずだ。

「パワーアンプ」の一例(カロッツェリア・PRS-A900)。「パワーアンプ」の一例(カロッツェリア・PRS-A900)。

ユーザーカーの試聴も、情報収集の貴重な機会になる!

そしてもう1つ、「ユーザーカーの音を聴かせてもらう」ことも、「パワーアンプ」選びの参考になり得る。なのでカーオーディオのシステムアップに興味を持ったら、ことあるごとにお店に顔を出してみよう。そうすると、他のユーザーのクルマの音を聴かせてもらえる機会も増える。これが実は、何気にとても参考になる。自分が候補にしているモデルを積んだユーザーカーに出くわしたらしめたものだ。その場合にはチャンスを逃すことのなきように。

なお、情報収集も重要だ。当サイトでも、各プロショップの新着ブログにアクセスできるようになっているので、時間があればまめにチェックしてみよう。そうすると試聴会の開催情報や、さらには期間限定で試聴機が店頭に置かれているといった情報を知れることもある。アンテナを高くしておくことも、「パワーアンプ」選びには大切な要素となってくる。

そしてもう1つ、「ショップのアドバイス」も大いに参考にするべきだ。各プロショップは、メーカーごとの音色傾向やグレードごとの特長等々を熟知している。例えば店頭の試聴機と比べて「これに近いサウンドでもう少し低価格なモデルはこれ」とか、「これとこれの中間的なサウンドのモデルはこれ」というようなアドバイスも得られるはずだ。助言を得ると、ターゲットの絞り込みに役立つ。結果、試聴の機会を探る活動を一層効率的に行える。

「パワーアンプ」選びは、フットワークがものを言う。時間と手間をかけて、楽しみながらマイベストを探し出すベシ。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

特集

関連ニュース

page top