連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part3「サブウーファー編」 その6「フォーカル」 | Push on! Mycar-life

連載「カーオーディオユニットの選び方」詳細解説! Part3「サブウーファー編」 その6「フォーカル」

カーオーディオ愛好家の方々、そしてこれからこれを始めてみたいと思っている方々に向けて、製品の選び方をコツを解説している。現在は「サブウーファー」をテーマに展開中だ。今回は、フランスの名門“フォーカル”の「サブウーファー」のラインナップを紹介していく。

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フォーカル・ユートピア ビー ウルティマ
  • フォーカル・ユートピア ビー ウルティマ
  • フォーカル・ユートピア M シリーズ
  • フォーカル・E 30 KX

カーオーディオ愛好家の方々、そしてこれからこれを始めてみたいと思っている方々に向けて、製品の選び方をコツを解説している。現在は「サブウーファー」をテーマに展開中だ。今回は、フランスの名門“フォーカル”の「サブウーファー」のラインナップを紹介していく。

最上位サブウーファーは、『ユートピア ビー ウルティマ』の『8W Ultima』!

フランス東部の都市サンテチェンヌで1979年に創業し、以来40年以上にわたり歴史を刻んできた“フォーカル”。同社は、ホーム用・カー用を問わず超ハイエンドスピーカーからエントリーモデルまでを幅広く擁し、世界中のファンに良品を届けている。日本においても早くから人気を博し、現在も多数の愛好家に愛用されている。

さて、そんな同社のサブウーファーのラインナップはというと…。まず“フォーカル”は、スピーカーの各ラインにサブウーファーも含めている。フロントスピーカーとサブウーファーとを別系統で展開するブランドもあるが、そのパターンと比べて“フォーカル”のサブウーファーのラインナップは分かりやすい。

では具体的に見ていこう。同社は、カー用スピーカーの旗艦ラインとして『ユートピア ビー シリーズ』を持っているのだが、その中にも1機種、サブウーファーを置いている。なお同ラインには2つのコンポーネントキットが用意されていて、1つが『ユートピア ビー ウルティマ』でもう1つが『165 W-RC』だ。で、サブウーファーを含むのは前者だ。

ちなみに『ユートピア ビー ウルティマ』は、ツイーター、ミッドウーファー、サブウーファーの3ウェイ構成となっていて、税抜価格はなんと200万円。正真正銘の超ハイエンドモデルであり、同ブランドの象徴的存在となっている。

なお当キットに含まれているサブウーウーファーにも単独の品番が付けられてはいるものの、基本的に単品購入は不可だ。これを手にしたいと思ったら、キットで購入することとなる。

ただし当キットはおいそれと手を出せるシロモノではないことも事実だ。とはいえ、その音を体験することは可能だ。もしも“フォーカル”の最高峰サウンドに興味があれば、当セットを搭載しているデモカーを有するショップを調べて(フォーカルのHP内の「Dealers」を要参照)試聴に出向こう。人生の経験として有意義な体験となることは間違いない。

フォーカル・ユートピア M シリーズフォーカル・ユートピア M シリーズ

『ユートピア M シリーズ』には、サブウーファーとしても使える20cmウーファーもラインナップ!

続いては、実質的なフラッグシップシリーズとも言うべき『ユートピア M シリーズ』に含まれている「サブウーファーを紹介していこう。当リーズにラインナップするサブウーファーは1モデルのみで、製品名は『SUB10WM』(税抜価格:12万円)だ。口径はサブウーファーとしてスタンダードな25cm。ちなみに『ユートピアMシリーズ』の各ユニットには、同社の特許技術、M型断面を持つMインバーテッド振動板が採用されていて、それについてはもちろんサブウーファーも同様だ。そしてこのサブウーファーはインストール性が高い。取り付け奥行き寸法は108mmで、口径から考えると案外薄い。ゆえに、サブウーファーボックスも比較的に薄型に作れる。

ところで同シリーズには、20cm口径のウーファー『8WM』(税抜価格:10万円)もラインナップしている。これはドアに取り付けてミッドウーファーとして使うことも想定されたモデルだ。ゆえに口径に対して奥行き寸法が相当に短い(52mm)。しかしながらサブウーファーとして使っても面白い。『SUB10WM』よりもボックスをさらにコンパクトに作れるので、トランクの積載性への影響が少なくてすむ。

または、ラインナップするすべてのスピーカーユニットを使用して“5ウェイ”構成にしても良いだろう。『ユートピア M シリーズ』は、スピーカーレイアウトの自由度が高い。

フォーカル・E 30 KXフォーカル・E 30 KX

『K2パワーシリーズ』には2機種の、『フラックス EVOシリーズ』には4機種のサブウーファーがラインナップ!

次いでは、人気ライン『K2パワー シリーズ』に含まれるサブウーファーを見ていこう。同ラインには2機種が名を連ねている。1つが25cm口径の『E 25 KX』(税抜価格:8万円)で、もう1機種が30cm口径の『E 30 KX』(10万円)だ。これら2機種には、同シリーズ伝統の黄色のアラミドファイバー振動板が採用されていて、同じく『K2パワー シリーズ』のツイーター、ミッドウーファー等と組み合わせることで、高音から重低音までをしなやかで豊かなサウンドに仕上げられる。

そして当ラインに続いては、フランス特産の“麻”(フラックス)をコア材に用いたWサンドウィッチコーンを持つ最新ライン、『フラックス EVO シリーズ』が控える。で、当ラインには4種類のサブウーファーが顔を揃える。20cm口径の通常モデル『P 20 FE』(税抜価格;3万6000円)、20cm口径の薄型モデル『P 20 FSE』(税抜価格:3万6000円)、25cm口径の通常モデル『P 25 FE』(税抜価格;4万2000円)、25cm口径の薄型モデル『P 25 FSE』(税抜価格:4万2000円)、以上だ。

なお“フォーカル”の各スピーカーはコストパフォーマンスが高いと評されることが多いが、この『フラックス EVO シリーズ』もその傾向が顕著だ。リーズナブルかつハイパフォーマンスなサブウーファーを探しているのなら、当シリーズの4機種のチェックもお忘れなきように。

そして“フォーカル”は、1機種のパワードサブウーファーも用意している。製品名は『Ibus 20』(税抜価格:6万円)だ。一般的なパワードサブウーファーと比べると価格的にハイグレードだが、その分音質性能も確かだ。シート下に入れられてしかも本格的でパワフルな重低音を鳴らせるモデルをご所望ならば、当機にもご注目を。

今回は以上だ。次回も引き続き、カーオーディオユニット選定の参考になる情報を発信していく。乞うご期待。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

《太田祥三》

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