『ディフェンダー』が刺激する冒険心。ロードバイクを積んで房総半島へ。 | Push on! Mycar-life

『ディフェンダー』が刺激する冒険心。ロードバイクを積んで房総半島へ。

約70年ぶりにフルモデルチェンジされ、先代モデルの魅力はそのままに、高剛性アルミモノコックボディを採用するなど堅牢性をさらに向上させた、21世紀のランドローバー・ディフェンダー。

自動車 試乗記
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ディフェンダー90と110の2台で房総半島へドライブ&サイクリングへ
  • ディフェンダー90と110の2台で房総半島へドライブ&サイクリングへ
  • ディフェンダー90と110の2台で房総半島へドライブ&サイクリングへ
  • ホイールベースの異なるバリエーションモデルを用意するのはディフェンダーの伝統である。新型では3ドアの「90」と5ドアの「110」の2種がラインナップ。110は7人乗り3列シート仕様も選ぶことが可能だ。
  • ディフェンダーの荷室はかなり大きくロードバイクの積載は余裕
  • 写真はディフェンダー90の荷室。110に比べると90の荷室はコンパクトだが、後席を倒せばバイクを横にして積んでもかなりの余裕がある
  • ランドローバーの原点である『シリーズ1』の面影を感じさせるルックス
  • 波打ち際を走るディフェンダー90と110。砂道から雪道まで類まれなるオフロード性能を持っている
  • 平坦路を隊列を組みながら走り、足慣らし

約70年ぶりにフルモデルチェンジされ、先代モデルの魅力はそのままに、高剛性アルミモノコックボディを採用するなど堅牢性をさらに向上させた、21世紀のランドローバー・ディフェンダー。

すでにデリバリーされている5ドアの「110」に続き、今春には3ドアの「90」も日本上陸。早速、ランドローバーと同じ英国発のサイクリングウェアブランド「ラファ」のスタッフ、合田光宏さんと三井裕樹さんが二台のディフェンダーにロードバイクを載せ、房総半島へドライブ&ライドへ出かけてみた。

ディフェンダー90と110の2台で房総半島へドライブ&サイクリングへ

積載性はもちろん、ロングドライブの快適性も重要

ラファは2004年創業の新興でありながら、すでにこの分野では確固たるステイタスを築いているブランド。伝統をリスペクトしつつ、現代のライフスタイルに適応したイノベーティブなものづくりを行う姿勢はランドローバーと共通する部分も多く、以前より両ブランドの交流は盛んだ。最近では今年3月に開催されたラファ主催のツーリングイベント「ラファキャラバン」のサポートカーをディフェンダーが務めるなど、長年様々なコラボを重ねている。

首都圏からのアクセスが良好で、年を通じて気候が温暖な房総半島はサイクリストにとって人気のライドスポットだ。この日のライドは内房の富津海水浴場から君津市の鹿野山を目指す片道約28kmのルートである。

東京湾アクアラインを抜け、起点となる駐車場でディフェンダーを停める。

ホイールベースの異なるバリエーションモデルを用意するのはディフェンダーの伝統である。新型では3ドアの「90」と5ドアの「110」の2種がラインナップ。110は7人乗り3列シート仕様も選ぶことが可能だ。

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「いかにもオフローダー然とした見た目とは裏腹に、高速道路での直進安定性や静粛性が高くて驚きました。この大柄な車体に2リッターガソリンエンジンと聞いていたので、もっと賑やかに走るものと思っていたらうんとスムーズで、追い越し加速なんか並みの車より瞬発力があるぐらい。まったくストレスを感じずにここまで来れました」

ディフェンダーの荷室はかなり大きくロードバイクの積載は余裕
そう語る合田光宏さんはラファジャパンでマーケティングを担当する。もちろん自身も熱心なサイクリストだ。週4~5回の頻度でライドに出かけ、多いときはひと月で1500kmほども走るという。いかにロードバイクでも、コンスタントにこの距離を走行するのは相当なものである。

「自宅のある東京から往復100km圏内であれば基本的に自走しますが、今回のようにもっと遠くの郊外でライドしたいときには車にバイクを積んで出かけます。だから私が車を運転するケースって必然的に長距離・長時間のことが多いんです。サイクリスト目線で車を評価するときって積載性に目がいきがちですけど、個人的にはドライバーを『疲れさせない』ことも重要なファクターです。ライド後の帰路は体力を消耗しているので、快適性が高いことは安全にも直結すると思います」(合田さん)

写真はディフェンダー90の荷室。110に比べると90の荷室はコンパクトだが、後席を倒せばバイクを横にして積んでもかなりの余裕がある
ラファはイベントやツアーなどを開催することでサイクリングの「体験的価値」も積極的に提案している。2015年に誕生した会員制サイクリングクラブ「Rapha Cycling Club(RCC)」もそうした活動の一環。三井裕樹さんはラファジャパンにおけるRCCの運営やコーディネーターを担当している。たくさんのカスタマーとライドを楽しんだり、レース活動もするアスリート志向のサイクリストだが、実はサーキット走行も嗜む大の車好きでもある。

ランドローバーの原点である『シリーズ1』の面影を感じさせるルックス
「ルーフサイドに設けられた窓や、ボンネットのプロテクターなど、先代のディテールを引き継ぎつつ、全体としてはモダンな雰囲気になっているのが魅力的ですね。インテリアもレンジローバーのラグジュアリーさとは少し方向性が違って、シンプルで機能的。個人的にはランドローバーの原点『シリーズ1』の面影を感じさせる90のルックスがとくに気に入りました。110に比べるとラゲッジルームは小さいですけど、後席を倒せば自転車は余裕で積載できました」

波打ち際を走るディフェンダー90と110。砂道から雪道まで類まれなるオフロード性能を持っている

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ランドローバーとロードバイクの万能性

ライドの準備を済ませ、まずは平坦な海岸沿いの道を富津岬方面へ走って足慣らし。体が暖まったところでいざ内陸の山道へ。今日は友人も合流し一緒に鹿野山を目指していく。

平坦路を隊列を組みながら走り、足慣らし
三舟山にある郡ダムを過ぎると、道は厳しいヒルクライム区間に。皆、呼吸こそ荒くなるが、ペダルを踏む脚は一定のリズムをキープしたままスムーズに上下する。そこだけ見ているとまるで坂道などないかのようだ。

状況に応じた適度なペースを維持して淡々と走ることがロードバイクライディングにおける定石。しかし、登り坂になるとついアツくなってしまうのもまたサイクリストの性なのである
よく誤解されるが、ロードバイクというのは「速く」走ることに特化した自転車ではなく、どちらかといえば「早く」走るための自転車である。たしかに絶対的なスピードも出せる。しかし、その真価は、アップダウンやコーナー、向かい風、石畳など、刻々と状況が変化する「活きた道」を他のどの自転車よりもハイアベレージで駆け抜けられることにある。

握る場所を変えることで状況に応じた乗車姿勢をとれるドロップハンドルや、脚への負荷を任意でコントロールできる多段変速機といった装備はそのためのものだ。最近では舗装路だけでなくグラベル(未舗装路)も走るスタイルが世界的ブームとなり、意外にもロードバイクはディフェンダーと同様、オールラウンドな特性を持った乗り物なのである。

ディフェンダーのボディは上下に厚く、前後のオーバーハング部を断ち落としたような独特のシルエットである。これは1948年に誕生したシリーズ1をルーツとするランドローバーの伝統的なスタイリングの継承であると同時に、比類なき悪路走破性という機能を実現するためのエンジニアリング的帰結でもある。いわゆる機能美だ。新型ディフェンダーとロードバイクの雰囲気は機能の美しさが一体となったプロダクトという点で雰囲気が似ている。

坂道はサイクリストを奮い立たせる

目的地である鹿野山九十九谷展望公園が近づくと坂道がまた一段と険しくなる。ロードバイク乗りの間ではこうした道を「激坂」という。サドルから腰を浮かせ、バイクを左右に激しく振りながら、まず三井さんが到着した。

峠道を最後まで走りきれた時の達成感は格別だ
「もちろん坂を登るのはしんどいんですけど、途中でバテることなく最後までしっかり走りきれたときの達成感は格別ですね。ロードバイクライディングおいて、登り坂というのは個々の能力差が出やすいシチュエーションなんです。だから仲間と走るとついアツくなりますね。でも決して仲間を置いて行ったりはしません(笑)」(三井さん)

程なくして他の二人もやってくる。苦しそうにうつむいてはいるがその表情は明るい。頂上からの絶景は全力を出し切った者に与えられたご褒美といったところだろう。

ランドローバーの名に恥じない造りの上質性を保ちつつ、センターコンソールやインパネのポケット、グローブボックスなどに滑り止めのラバーを装備。本格オフローダーとしてもだが、これらは普段の街乗りにおいてちょっと物を置いても安心な配慮が各部に見てとれる
ライドを終え、ディフェンダーのステアリングを握りながら合田さんが話す。「房総半島に限らず日本の山道は道幅の狭いところが多いですけど、ディフェンダーは着座位置が高くて視界が広く、ボディ形状がスクエアなので見切りもいいですね。荷室に荷物がいっぱいでもClear Sightインテリアリアビューミラーで車両後方は良く見えるし、『3D サラウンドカメラ』のサポートもあって、車両間隔が把握しやすいです」

この日の締めは、海岸の目の前にあるカフェで浦賀水道を行き交う貨物船を眺めながらのランチだ。

新舞子海水浴場の目の前という絶好のロケーションにあるカフェ「テラス プサラス」でランチ。テラス席なら駐車場に止めた愛車を眺めながら食事を楽しむことも可能だ
「ステアリングを握るだけで冒険心を刺激されるのが、新型ディフェンダーにあって普通の車にはない大きな魅力ではないでしょうか。我々ラファが発信しているメッセージのひとつに『RIDING IS THE ANSWER』というのがあるんです。サイクリングによって今まで知らなかった世界と触れ、より人生が豊かになるという意味が込められています。それはこの新型ディフェンダーと過ごす時間も同じなんだと思います」(三井さん)

「試乗してみよう!」最寄りのランドローバー正規ディーラーはこちらから

今回のランドローバー記事の撮影にご協力頂いたラファジャパンの直営店「ラファ東京」。製品の販売はもちろん、ラファを愛するサイクリストの拠点として、ライドイベントなども定期的に開催。本格的なコーヒーや料理が味わえるカフェも併設されている。 ラファ東京:東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目1-6 / Instagram:@Rapha_Japan / Facebook:@RaphaJapan / Twitter:@Rapha_Japan

《佐藤 旅宇》

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