“カーオーディオ・プロショップ”に訊きました! 『入門者向けお薦めプラン』ライト級編 Part2「スピーカー交換以外」ll | Push on! Mycar-life

“カーオーディオ・プロショップ”に訊きました! 『入門者向けお薦めプラン』ライト級編 Part2「スピーカー交換以外」ll

カーオーディオシステムのグレードアップに興味を持つドライバー諸氏に向けて、全国の有名“カーオーディオ・プロショップ”直伝の『入門者向けお薦めプラン』を紹介している当特集。今回も、「スピーカー交換以外」というお題で各店に推奨のセットを挙げてもらった。

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カロッツェリア・DEQ-1000A

カーオーディオシステムのグレードアップに興味を持つドライバー諸氏に向けて、全国の有名“カーオーディオ・プロショップ”直伝の『入門者向けお薦めプラン』を紹介している当特集。今回も、「スピーカー交換以外」というお題で各店に推奨のセットを挙げてもらった。

知恵を絞ってくれたのは以下の3店舗。鳥取県米子市の“ウェイブトゥポート”、愛知県豊田市の“マツデン”、香川県高松市の“ピットハウスコスギ”。予算設定は10万円。さて、それぞれのプランの内容とは…。

リーズナブルな“パワーアンプ内蔵DSP”を追加して、サウンドクオリティを引き上げる!

最初に、鳥取県米子市の実力店、“ウェイブトゥポート”の山本さんから訊いた『入門者向けお薦めプラン』を紹介しよう。

「スピーカー交換以外ということでしたら、“パワーアンプ内蔵DSP”の追加をお薦めしたいですね。“パワーアンプ内蔵DSP”とはその名のとおり、“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)”に“パワーアンプ”が内蔵されている製品です。これ1台を投入することで、システムを本格化させられます。高度なチューニングを行えるようになり、サウンドクオリティをグンと向上させられるんです。

ご予算が10万円となるとお薦めは、SAIACO(サイアコ)の『HSA-300-31opt』(税抜価格:5万2000円)です。当機のストロングポイントはズバリ、価格が手頃であることです。内蔵されているパワーアンプのch数は4chと少なめですが、コントロール可能なch数は6chありますので実用上十分な性能が確保されています。お手軽にシステムを高音質化させたいと思われる方にとってはベストなチョイスに成り得ます。

音質性能は確かです。当店ではデモボードに当機を入れて素の音質性能をチェックしましたが、メインユニットとスピーカー間に当機を挟むことで音が良くなることを確認できました。“DSP”は、入力される音楽信号そのものを修正する役割も果たします。当機でもその効果は確実に得られます。

取り付け工賃も含めた総額は、一般的な車種であれば10万円以内(税抜)で収まるはずです。なお取り付け時には、電源をメインバッテリーから直接引き込む“バッ直”も行います。その際のケーブル代も含んでいます。スピーカーケーブルについては純正ケーブルをできるだけ活用してコストダウンを図ります。ケーブルを換えるのは、後にスピーカー交換をされるときで良いのではないでしょうか。

店頭では当機の試聴も可能です。他にも魅力的なプランをいろいろとご提案できると思いますので、お近くでしたらお気軽にご来店ください」

“デッドニング”のみを施工して、“手を掛けることで音が変わる”ことを実体験!

続いては、愛知県豊田市の老舗、“マツデン”の熊谷さんから訊いた話を紹介する。

「ご予算の目安が10万円とのことですが、必ずしもそれを使い切る必要はないと思います。なので敢えてリーズナブルに、“デッドニング”のみのプランをお薦めしたいと思います。

なお当店では通常、“デッドニング”は2つのメニューの中からお選びいただくことが多いです。1つが3万円(両ドア、税抜)、もう1つが5万円(両ドア、税抜)のメニューです。それぞれ部材代も含んでいます。施工内容は以下のとおりです。前者ではアウターパネルの制振、サービスホールを塞ぐ作業、そして吸音・拡散材を使用した背圧(スピーカーの裏側から放たれる音エネルギー)処理までを行います。ここまでやれば、ドア内部の音響的なコンディションはかなり向上します。スピーカーが純正のままでも音の変化を十二分に感じ取っていただけるはずです。そして5万円のプランでは部材を一部変更し(より効果が高いものにグレードアップ)、車種によってはさらに内張りパネルへの部分施工も行えます。

なお“デッドニング”のみのプランでは、“作業によって音が変わること”を実体験していただけます。音を良くする要素はモノだけではないということが分かると、カーオーディオへのご興味も深まると思うんです。

ただし一部の車種では、他のプランの方が良い場合も出てきます。最近のクルマの中には、“デッドニング”にさほど手を掛けなくても良い場合があるんです。ドアの内部が樹脂で覆われている車種では、元々のコンディションはそれほど悪くはないんです。であれば他のことをした方が良いです。となるとお薦めなのは、“パワーアンプ内蔵DSP”の導入です。そうすることで高性能なチューニング機能をシステムに付与できますので、聴こえ方を一変させられます。

ご来店いただけましたら、これらについて詳しくご説明いたします。また、他にもご提案できると思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください」

一点豪華主義的に低音を強化するか、手軽なアイテムを複数導入して幅広く攻めるか…。

最後は、香川県高松市の人気店、“ピットハウスコスギ”の古杉さんに教えてもらった『入門者向けお薦めプラン』を紹介する。

「2つ挙げたいと思います。まず1つ目は、“一点豪華主義”的に低音強化を行うプランです。ご予算が10万円ということでしたら、オーディソンの『APBX 10AS2』(税抜価格:7万2000円)が候補になります。当機はサブウーファーユニットとボックスとパワーアンプが一体化したいわゆる“パワードサブウーファー”なのですが、小型・薄型のモデルとは得られるサウンドの質が異なります。25cm口径の本格サブウーファーユニットが装着されていますので、空気をしっかり震わせられます。結果、体の芯に響く低音を奏でられるんです。振動板を下に向けて設置できることも利点です。本体の上に荷物を載せられますので、トランクの積載性をほぼ落とさずにすみますから。

取り付け工賃は、電源をメインバッテリーから直接引き込む“バッ直”をして部材込みで2万円(税抜)でなんとかなるのではないでしょうか(車種による変動あり)。そうであれば計9万2000円で収まります。

もう1つは、“パワーアンプ内蔵DSP”と“パワードサブウーファー”の両方を導入するプランです。チョイスする製品は以下の2つです。“パワーアンプ内蔵DSP”がカロッツェリアの『DEQ-1000A』(税抜価格:2万8000円)、“パワードサブウーファー”がJBLの『BassPro Micro』(税抜価格:4万5000円)。どちらも比較的にお手軽なアイテムですが性能的にはあなどれません。フロントスピーカーが純正のままでも、2アイテムの相乗効果で音はガラリと変わります。

ただし取り付け工賃も含めると、スタンダードな車種の場合でも10万円(税抜)を少々オーバーしてしまいます。しかし得られる満足度は大きいです。検討される価値は高いと思います。

お近くでしたらぜひ、お店までお越しください。さまざまなお薦めプランをご提示できると思います。お待ちしています」

《太田祥三》

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