カーオーディオ製品の“取り付け”にまつわる疑問に答えます! Part5「ユニットサブウーファーの導入時に掛かるコストについて | Push on! Mycar-life

カーオーディオ製品の“取り付け”にまつわる疑問に答えます! Part5「ユニットサブウーファーの導入時に掛かるコストについて

カーオーディオシステムを構築しようとするときには、“取り付け作業”が必要となる。そこのところに“分かりにくさ”を感じているドライバーは案外少なくないようだ。当短期集中特集では、その“分かりにくさ”を解消してもらうべくお贈りしている。

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ユニットサブウーファーの取り付け例(ダイヤトーンデモカー)。

カーオーディオシステムを構築しようとするときには、“取り付け作業”が必要となる。そこのところに“分かりにくさ”を感じているドライバーは案外少なくないようだ。当短期集中特集では、その“分かりにくさ”を解消してもらうべくお贈りしている。

第5回目となる当回は、「ユニットサブウーファー」を導入する際に必要となる“取り付け作業”の中身を、じっくりと解説していく。

サウンドは本格派ながら、導入のハードルは高め…

ところで、低音強化を少ない予算で実行したいなら、おすすめなのは「パワードサブウーファー」だ。しかし、より本格的なサウンドが欲しいと思ったら、「ユニットサブウーファー」に分がある。「ユニットサブウーファー」なら、よりしっかりと空気を震わせられるので、体の芯に伝わる迫力ある低音が楽しめる。

だが、導入のハードルが低くないのもまた事実だ。難易度が高くなるポイントは3点ある。1つが「ボックスが必要となること」、2つ目が「パワーアンプが必要となること」、そして3つ目が「搭載スペースが必要となること」、以上だ。

それぞれについて具体的に解説していこう。まずは「ボックス」について。

実は、「ボックス」を低予算で用意できる方法がある。市場には、「既製ボックス」なるものが存在している。つまり、汎用の「サブウーファーボックス」も売られているのだ。使用する「ユニットサブウーファー」の取付穴口径と合うものがあればそれが使える。しかもそれらはリーズナブルである場合が多い。なので、「既製ボックス」を使いつつさらに、「ユニットサブウーファー」と「パワーアンプ」にも手頃なモデルを選ぶと、総費用は案外、「パワードサブウーファー」と大きく変わらなかったりもする。予算を抑えたいと思ったら「既製ボックス」という選択肢がある。お忘れなく。

切り詰められる部分を切り詰めれば、案外リーズナブルに収まる!?

また、「ボックス」をカーオーディオ・プロショップにワンオフしてもらうにしても、「箱載せタイプ」を選択し、形をシンプルにして仕上げ方にも手を掛けすぎなければ、案外低予算で完成させられる。

ただし、板の厚みや強度の確保については、切り詰めすぎない方が良い。音を良くするために導入するのだから、最大の効果が上げられる「ボックス」に仕上げたい。なので、音についての妥協は極力せずに、しかし切り詰められるところは切り詰めて(割り切れる部分は割り切って)、ベターな形を模索しよう。そして、そのようにした場合のコストがどのくらいになるのかを確認すべく、見積もりだけでも取ってみよう。諦めるのはそれからでも遅くない。

続いては「パワーアンプ」だ。これについても、リーズナブルなモデルを選べば比較的に予算をコンパクト化できる。もちろん、背伸びをした方が音には有利だが、「サブウーファー」用の「パワーアンプ」には手頃なモデルが選ばれることも少なくない。というのも、「サブウーファー」の担当音域の中には音階のある楽器の音は少ししか含まれていない。ゆえに、音色の違いが出にくい。なので「パワーアンプ」による音色的な違いも出にくい、という考え方も存在している。

また、「パワーアンプ」のクオリティも重要なのだが、それ以外の部分もいろいろと音に影響してくる。「ボックス」のクオリティや固定方法、さらにはチューニングでも仕上がり具合が変わってくる。要は総合力だ。そのような観点でも、「パワーアンプ」のグレードに囚われすぎる必要はないのだ。

ただし、使用する「ユニットサブウーファー」とのパワーバランスには気を配りたい。そこのところを押さえつつ、限られた予算の中で、使用する「ユニットサブウーファー」との相性の良さそうなモデルを選定しよう。

「ボックス」をある程度コンパクトに仕上げることは可能。しかし、小さくしすぎないように!

また、「搭載スペースが必要になること」も、ある程度は覚悟すべきだ。しかし、できるだけスペースを取らないような「ボックス」に仕上げることも可能だ。「ユニットサブウーファー」=場所を取る、と決めつけるべきではないだろう。

ただし、ここでもやはり音のことは優先したい。スペースを取らないようにするには「ボックス」を薄く仕上げると良いのだが、無理に薄くしすぎると、「背圧(スピーカーの裏側から放たれる音)」が「ユニットサブウーファー」の振動板の動きにストレスを与えかねない。また小さく作りすぎると詰まったような音になったりもする。このあたりもショップとよく相談しながらほど良いバランスを探っていこう。

ちなみに、トランクの積載性をできる限り落としたくないと考える場合には、トランクフロアに埋め込む仕様とするのも1つの手だ。ある程度コストはかさむことにはなるが、使い勝手を考えるとメリットは大きい。

なお、コストの掛かり具合は仕上げ方によっても変わってくる。シンプルな仕様にすれば、思うほど多くは掛からなかったりもする。というのも、「ボックス」の製作代自体は「箱載せタイプ」と大きくは変わらない場合も少なくない。それ以外の部分で「箱載せタイプ」との差が出てくるのだ。そしてそこのところはある程度切り詰めようもある。埋め込みタイプに興味があれば、やはりまずは見積もりを取ることをおすすめしたい。

あとは、「パワードサブウーファー」を取り付けるのと同じように、電源配線と音声配線も必要となる。配線作業の難易度は基本的に「パワードサブウーファー」のそれと同様だが、設置場所がトランクとなるのでシート下に取り付けるのと比べてケーブルは長くなる。その分ケーブル代が少々多く掛かることはご覚悟を。

今回はここまでとさせていただく。次回もカーオーディオユニットの導入時に必要となる手間やコストについて深掘りしていく。乞うご期待。

《太田祥三》

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