ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part11 パワーアンプ関連編 lV | Push on! Mycar-life

ビギナー必読! 難解なカーオーディオの“専門用語”を易しく解説! Part11 パワーアンプ関連編 lV

“専門用語”が分かりにくいがためにカーオーディオを身近に感じられない、という方々に向けて「用語解説」お贈りしている。その第11回目となる当回では、「パワーアンプ」選びの際に目にするカタログスペックの中から、注目すべきワードをピックアップし解説していく。

カーオーディオ 特集記事
「D級」パワーアンプの一例(フォーカル)。
  • 「D級」パワーアンプの一例(フォーカル)。
  • 「AB級」パワーアンプの一例(カロッツェリア)。
  • 「D級」パワーアンプの一例(ケンウッド)。

“専門用語”が分かりにくいがためにカーオーディオを身近に感じられない、という方々に向けて「用語解説」お贈りしている。その第11回目となる当回では、「パワーアンプ」選びの際に目にするカタログスペックの中から、注目すべきワードをピックアップし解説していく。

「パワーアンプ」には、“動作方式違い”が存在している!?

これまで「パワーアンプ」のカタログスペックに関するワードとしては、「定格出力」、「最大出力」、「再生周波数帯域」を取り上げた。それらに引き続いて今回は、まずは「駆動方式」について解説していく。

ところで「パワーアンプ」とは、微細な状態の音楽信号をスピーカーを駆動できるレベルにまで増幅する装置なのだが、その信号増幅という仕事を行うその方式に、タイプ違いが存在している。で、カーオーディオ用の「パワーアンプ」で採用されている「駆動方式」には、以下の3タイプがある。「A級」、「AB級」、「D級」、以上の3つだ。

なおこれらには“級”という文字が使われているので、「グレードを表している」ようにも受け取れるが、そうではない。あくまでも「パワーアンプ」の“仕事の仕方”を区別する名称だ。良し悪しを表す語句ではないのでご注意を。

ではそれぞれがどのようなものなのか、特長をかいつまんで解説していこう。

この3つの中でもっとも一般的なのはズバリ、「AB級」だ。そして「AB級」とは、「A級」と「B級」とが合体したような方式となっている。それぞれの“良いとこどり”が成されているというわけだ。

ちなみに、カーオーディオ用の「パワーアンプ」では、「B級」動作をする製品はほぼない。対して「A級」が採用されたモデルは、数は多くはないがいくつかはある。そしてそれらに対して「AB級」は圧倒的に数が多い。至ってスタンダードな方式なのだ。

「A級」は不利要因を持ちつつも、音的にはアドバンテージを発揮する。

さて、この「AB級」がどのようなものなのかを説明するために、まずは「A級」と「B級」について解説していこう。最初に「A級」から。

ところで、「A級」動作をする「パワーアンプ」は、高級機である場合が多い。なぜなら「A級」は、音質性能的なアドバンテージがあるからだ。そこのところを重んじて、音にこだわろうとする高級機では“敢えて”、「A級」方式が採用されたりもするのだ。

“敢えて”という言葉を使ったのは、「A級」方式には不利的な要素もいくつかあるからだ。出力が小さいこと、効率が悪く発熱量も多いこと(電気をたくさん使う)、これらが主な不利要素だ。しかしこれらと引き換えに、“高品位な音を出せる”というメリットも発揮する。「A級」の「パワーアンプ」は、そこのところにこだわって設計されているのだ。

対して「B級」は効率が良く大きな音も出しやすい。しかし歪みが出やすい。なので敬遠されることとなり、「B級」のモデルはほとんど存在していない。

で、「A級」と「B級」の折衷タイプである「AB級」は、もろもろが現実的で、性能バランスも良好だ。「A級」と「B級」それぞれの不利点が緩和され、それぞれの利点もある程度得られる。ゆえに多くのモデルで採用されている、というわけなのだ。

しかしながら最近は、「D級」方式が採用されたモデルも増えてきた。なお当クラスのみ、他の駆動方式とは原理が大きく異なっている。これだけは“別モノ”と捉えた方が良いだろう。

そして「D級」は、ストロングポイントを多く持っている。高効率で、消費電力が少なく、それでいて大出力を発生でき、小型化もしやすい。もろもろが理に叶っている。また「D級」モデルはリーズナブルである場合も多い。設計上でも合理化が図れるからだ。

「D級」は新しい「駆動方式」。そして進化も著しい!

ところで他の駆動方式と比べて「D級」は、比較的に新しい「駆動方式」だ。そしてここにきての技術発展も顕著だ。というのも、登場した当初「D級パワーアンプ」は、“サブウーファー用”である場合が多かった。ハイパワーであるというメリットは持ちつつも、フルレンジの高性能な「D級パワーアンプ」を作るのは難しかったのだ。しかし今ではその図式はすっかり覆されている。小型、省電力、省スペースでありながら、かつ、高音質という特長も打ち出せるようになっているのだ。もしもシステムをコンパクトに仕上げたいと思ったら、「D級パワーアンプ」は頼りになる。覚えておこう。

さて、その他のカタログスペックの中で押さえておきたいものといえば、あとは「S/N比」くらいだろうか。これは、信号(シグナル)と雑音(ノイズ)の割合を表すスペックだ。どの「パワーアンプ」も、音楽を再生する際にノイズが混ざっていることを感じさせることはないのだが、実際は微細なノイズも発生している。ゆえに「S/N比」が優れた「パワーアンプ」の音を聴くと、“静けさ”を感じ取れる。“雑味”が減り、すっきり感が増してくるのだ。なお「S/N比」は、高性能なものほど数値が大きくなっていく。

ただし、当数値を単純比較しても製品の優劣は推し量り難い。ブランドごとで測定方法が異なる部分もあり、かつ、音質性能の良し悪しは他のさまざまな要因でも変わってくる。なので「S/N比」の数値も、参考程度に見るにとどめた方が良い。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も、ビギナーには特に難解だと思われる「用語解説」を展開していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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