『ザ・サウンドチューニング』 第2章・イコライザー編 シンプルタイプの操作方法 | Push on! Mycar-life

『ザ・サウンドチューニング』 第2章・イコライザー編 シンプルタイプの操作方法

カーオーディオシステムの“聴こえ方”を良くしたいと思ったときに力を発揮する、「サウンドチューニング」。その成り立ちから使い方までを多角的に紹介していこうと試みている当コーナー。今回からは、実際の操作手順解説を開始する。

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大きな音で聴いていると、ドア内部の鉄板がビビることがある。そんなときは「トーンコントロール」の“バス”を下げてみよう。ビビりを緩和できることがある。

カーオーディオシステムの“聴こえ方”を良くしたいと思ったときに力を発揮する、「サウンドチューニング」。その成り立ちから使い方までを多角的に紹介していこうと試みている当コーナー。今回からは、実際の操作手順解説を開始する。

ところでひと口に「イコライザー」とは言いつつも、タイプはさまざまある。なのでまずは、もっともシンプルなタイプの操作方法から紹介していこうと思う。で、もっともシンプルな「イコライザー」とは、ズバリ「トーンコントロール」だ。名称としては「イコライザー」ではないが、これも広義には「イコライザー」の仲間だ。

さて、「トーンコントロール」で操作できるのは、“バス(低音)”と“トレブル(高音)”の2バンドのみ、またはそれに“ミドル(中音)”を加えた3バンドのみ、このどちらかだ。ここまでシンプルであると、「音響特性の乱れを補正する」という使い方はできないが、しかし…。実は案外、使いようがある。

使える局面は主には2つある。1つが「大音量で聴いているとき」、もう1つが「小音量で聴いているとき」だ。

ところで、オーディオシステムから聴こえてくる音楽は、音量の大小によって帯域バランスが少なからず変わってくる。音量を上げていくと高音と低音が目立って聴こえてくるのだが、逆に音量を下げていくと高音と低音がそれぞれ聴き取りにくくなる。

「トーンコントロール」は、こういった帯域バランスの変化を整えるのに活用できる。大きな音量で聴いているときは“トレブル”を少し下げれば高音が耳に付くのを和らげられ、“バス”を少し絞れば低音のバランスを整えられる。

そして音量を絞っているときには、“トレブル”と“バス”を少しずつ上げてみると、全体的にフラットな聴こえ方になっていく。

なお、大きな音量で聴いているときには、他の要因によっても「トーンコントロール」の出番となることがある。大きい音で音楽を聴いていると、ドア内部の鉄板がビビることがあるが、そんなときは試しに“バス”を絞ってみよう。そうするとビビりを緩和できたりもする。

というのも、鉄板をビビらせる元凶となるのはスピーカーの裏側から放たれる低音だ。低音の音エネルギーが鉄板を共振させてしまうのだ。もちろん、低音を絞りすぎることで音楽がつまらなくもなりかねないので、そこのところは上手く塩梅したいところだが、多少低音のパンチ力が弱まっても、ビビり音が少ない方が聴きやすい。音量をどこまで上げるか、ビビりをどこまで許容するか、低音の魅力をどこまで維持するか、これらを天秤にかけながら、音量と“バス”を操作して落としどころを見つけよう。

今回はここまでとさせていただく。次回も「イコライザー」の使い方解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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