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「注目カーオーディオ・ブランド」クローズアップ! 各社の実力と魅力を展望! 第3回“クラリオン”編

人気カーオーディオブランドの1つ1つにスポットを当て、各社ならではのストロングポイントを掘り下げて紹介している当週刊特集。第3回目となる当回では、国産実力ブランド、“クラリオン”をクローズアップする。

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クラリオン・フルデジタルサウンド
  • クラリオン・フルデジタルサウンド
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  • クラリオン・NXV997D

人気カーオーディオブランドの1つ1つにスポットを当て、各社ならではのストロングポイントを掘り下げて紹介している当週刊特集。第3回目となる当回では、国産実力ブランド、“クラリオン”をクローズアップする。

かつては名機、『DRX9255』で一時代を築く…。

“クラリオン”は、1990年代から2000年代前半にかけて車載機器ブランド“ADDZEST(アゼスト)”を擁し、カーオーディオ関連アイテムを多々リリースしていた。中でも『DRX9255』というアンプレスのCDレシーバーはマニアの間で大ヒットし、一時代を築いた。しかし、“アゼスト”という名称が使われなくなった以降は、“クラリオン”から『DRX9255』ほどのインパクトを放つカーオーディオ製品がリリースされることはなかったのだが…。

ところが2016年4月に、“クラリオン”は世間をあっと驚かせる新基軸カーオーディオシステムを発表する。その名は『フルデジタルサウンド』だ。当システムではなんと、デジタル信号が1度もアナログ信号に変換されることがない。スピーカーをデジタル信号のままで駆動できるのだ。そのようなことが可能な車載オーディオシステムは、世界中を見渡してもこれの他には見つけられない。

さて、「デジタル信号のままでスピーカーを駆動できること」がどれだけ凄いことなのかを、改めて解説していこう。

まずは通常のスピーカーの仕組みをおさらいしておきたい。アナログスピーカーは以下のような原理で音を発する。レコードプレーヤーをイメージしてほしい。レコードプレーヤーでは、レコードの表面に刻まれた凹凸をレコード針がトレースし、その振動が電気信号に変換されオーディオシステム内へと送られる。そしてそれはパワーアンプで増幅されスピーカーへと送られて、スピーカーでは、プレーヤーで行われたことの逆の仕組みにより電気信号が振動に戻され、音が放たれる。つまりスピーカーは、電気信号を音へと“復元”する道具なのだ。

しかし、もしも音楽信号がデジタル状態でスピーカーに送られてしまったら、スピーカーはそれを音へと“復元”できない。信号の状態が変わってしまっているので、「“復元”のしようがない」のだ。

デジタル信号のままでスピーカーを駆動できることにより、メリットを多々発揮!

ところが“クラリオン”の『フルデジタルサウンド』では、それが可能となる。その仕組みは以下のとおりだ。スピーカーに特殊な“車載用LSI”が搭載されていて、その働きによりデジタル信号のままでスピーカーの振動板を動かせる。“車載用LSI”がデジタル信号をスピーカーを駆動できる状態に変換してくれる、というわけなのだ。

かくして『フルデジタルサウンド』は、以下のユニットでラインナップを構成している。フルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツイーター/コマンダー)である『Z3』(税抜価格:12万5000円)、フルデジタルスピーカーである『Z7』(税抜価格:8万7000円)、そしてフルデジタルサブウーファーである『Z25W』(税抜価格:7万3000円)、さらにバージョンアップアイテムとしてハイレゾフルデジタルツイーター『Z2H』(5万7000円)も用意されている。

続いては、『フルデジタルサウンド』が有する利点について解説していこう。メリットは主には5つある。

まず1つ目として挙げるべきは、「省スペース化と省電力化が成されること」だ。『フルデジタルサウンド』は外部パワーアンプを必要としないので、その分の設置スペースが不要となり、電力消費量も少なくてすむ。特にエコカーや電気自動車では車体重量は軽い方が良く、電気消費量も最小限に抑えたい。『フルデジタルサウンド』はそういったタイプのクルマにもってこい、なのである。

メリットの2つ目は「ノイズの影響を受けにくいこと」だ。デジタル信号はアナログ信号と比べると伝送過程での外来ノイズの混入が少ない。音質性能的にもアドバンテージを発揮するのだ。

『フルデジタルサウンド』は、コスト面と汎用性でもメリットも発揮!?

さらには、「コストが一定以上高額化しない」こともメリットだ。カーオーディオでは良い音を追求しようとするととかくコストが掛かりがちとなる。スピーカーにしてもパワーアンプにしても“上には上がある”からだ。しかし『フルデジタルサウンド』では基本的に、通常のフロントスピーカーと組み合わせることはできず、通常のパワーアンプを組み入れることもできない(主にサブウーファー用として使われるアナログ出力を活用する場合を除いて)。ゆえに、システムが巨大化することもなく一定額以上高額化することもないのだ。

また、「サウンドチューニング能力が高い」という特長も有している。現代ハイエンドカーオーディオでは高度な“DSP”が用いられることが一般化しているが、『フルデジタルサウンド』でも高性能な“DSP”がシステムに組み込まれている。しかも設定操作はスマホやタブレットで実行できる。ハイエンド“DSP”の多くは、チューニングをパソコンでないと行えないが、『フルデジタルサウンド』はそうではないので調整がしやすい。

そして、「汎用性が高い」というメリットも発揮する。『フルデジタルサウンド』ではソースユニットはシステムに内包されていないのだが、そのかわりに入力端子が多彩に設定されているので、さまざまな機器をソースユニットとして組み合わせられる。純正メインユニットとの接続も可能だし、デジタル入力は、“コアキシャル入力”、“オプティカル入力”、“USB入力”の3系統が備えられている。

なお、“クラリオン”の最新ナビと組み合わせると、『フルデジタルサウンド』の利点はさらに伸長する。当システムのコントロールをナビ画面で行えるようになるので使い勝手が一層良くなる。さらには“ハイレゾ音源”をナビで読み取れるようにもなり、その信号を1度もアナログ信号に変換することなく再生できる。

“クラリオン”の『フルデジタルサウンド』は、唯一無二のカーオーディオシステムだ。未来型のシステム構築に興味があれば、“クラリオン”を要チェック。

《太田祥三》

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