「注目カーオーディオ・ブランド」クローズアップ! 各社の実力と魅力を展望! 第1回“ビーウィズ”編 | Push on! Mycar-life

「注目カーオーディオ・ブランド」クローズアップ! 各社の実力と魅力を展望! 第1回“ビーウィズ”編

カーオーディオユニットを製造しているあまたあるブランドの中から毎回、注目すべきメーカー1社をクローズアップして紹介する短期集中特集をスタートさせる。ラインナップを見ながら、各社ならでは思想や技術、そして魅力に、深く迫る。

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ビーウィズ・Reference AMシリーズ
  • ビーウィズ・Reference AMシリーズ
  • ビーウィズ・STATE MM-1D
  • ビーウィズ・Confidence lll Fシリーズ

カーオーディオユニットを製造しているあまたあるブランドの中から毎回、注目すべきメーカー1社をクローズアップして紹介する短期集中特集をスタートさせる。ラインナップを見ながら、各社ならでは思想や技術、そして魅力に、深く迫る。

唯一無二の新基軸ソースユニット、『MM-1』!。

連載の第1回目となる今回は、国産ハイエンドカーオーディオブランド、“ビーウィズ”をフィーチャーする。

“ビーウィズ”は、カーオーディオシステムを構成するためのすべてのアイテムをラインナップしていて、それぞれが独特なコンセプトによって作り上げられている。今回はその中から特に注目すべき3系統の製品群を取り上げ、それぞれの利点を解説しながら“ビーウィズ”というブランドの魅力を浮き彫りにせんと試みる。

まずはソースユニット、『STATE MM-1D』(税抜価格:20万円)にフォーカスしたい。当機は、とにもかくにも斬新なアイテムだ。初代モデルが登場したのは2005年。それから15年が経過した現在においても、当機の“新しさ”は色あせていない。

斬新であるポイントは主には3点ある。まず1点目は、「ルームミラー型をしていること」だ。初登場した当時からすでに、純正オーディオが交換しにくい車種が増え始めていて、さらにはAV一体型ナビも浸透し、ハイエンドカーオーディオメインユニットがセンタークラスターパネルに取り付けにくくなりつつあったのだが、“ビーウィズ”は当機にてそれへの回答を示した。「ルームミラー型」とすることで、「ハイエンドカーオーディオの新しいスタイル」を提案してみせた、というわけだ。

ポイントの2点目は、「リニアPCMプレーヤーであること」。今や、スマホやDAPといったデジタルオーディオ機器は車内で普通に使われているが、車載専用のデジタルオーディオプレーヤーは未だほとんど登場していない。しかし“ビーウィズ”は2005年に、すでにそれを登場させていた。

ポイントの3点目は「純正メインユニットも活かせること」。『MM-1』は初代モデルから、取り外せないタイプの純正オーディオとの共存をもコンセプトの1つとしていた。

そしてもちろん、高音質。汎用機である『MM-1DT/6』(税抜価格:31万円)を選べば、さまざまなシステムとの組み合わせも自在に行える。音が良くかつ使いやすい車載専用のデジタルオーディオプレーヤーに興味があれば、当機のチェックをお忘れなく。

“P.P.C.スピーカー技術”を採用した旗艦スピーカーは、遂に“最終型”へ…。

続いては、スピーカーにスポットを当てていく。現在“ビーウィズ”は、スピーカーを大きく2系統展開させている。1つが、従来からの独自技術“P.P.C.(Polar Pattern Control)スピーカー技術”が採用されたハイエンドモデル『Confidence lll F』と『Accurate lll F』の2ライン、そしてもう1つが、新開発AM(アルミ・マグネシウム)ダイヤフラムが採用された新ライン『Reference AM series』だ。

では、それぞれの特長を解説していこう。まずは“P.P.C.スピーカー技術”が採用されている2つのシリーズについて。

なお当技術はいわば、“ビーウィズ”の“顔”とも言えるシンボリックなテクノロジーだ。同社は2002年の6月に、13cmセパレート2ウェイシステム『Confidence』を発表しブランドの歴史をスタートさせたのだが、その初代『Confidence』にすでに、“P.P.C.スピーカー技術”は採用されていた。そして当技術はたちまちセンセーションを巻き起こし、“ビーウィズ”は一躍有名ブランドと相成った。

さて、肝心の当技術の中身を解説していこう。特筆点は2つある。1つは「“偏心コーン”が採用されていること」だ。振動板の駆動点を中心軸からオフセットさせるという独特の構造が取られているのだ。これにより、全帯域にわたるフラットな特性が引き出されかつ、物理的に指向性を制御することも可能となる。結果、デジタル調整に過度に頼らずとも良好な音場感・定位感を獲得できる。

もう1つは、「全ユニットとも、同一構造、同一素材、同一磁気回路であること」。これにより超高音から超低音までの音色の統一に成功している。

ところで当技術が採用された現行ラインの2つはともに、生産終了を記念して音質性能をブラッシュアップさせたファイナルモデルとなっている。興味があれば、早めに導入のご検討を。

新たな口径体系が採用された新ライン『Reference AMシリーズ』にも注目!

次いでは『Reference AMシリーズ』について解説していく。同シリーズは、“ビーウィズ”が『Confidence』シリーズや『Accurate』シリーズを熟成させる中で培ったノウハウを礎として開発された、次世代スタンダードシリーズだ。

当シリーズの最大の特長は、「新たな口径体系が採用されていること」にある。ちなみに同シリーズをリリースする前までの“ビーウィズ”スピーカーは、5cmツイーター、13cmミッドウーファー、18cmサブウーファーという口径体系を敷いていたのだが、当シリーズでは、2.5cmドームツイーター、8.8cmミッドレンジ、16.5cmミッドウーファーという口径体系となっている。

このような口径体系が取られている理由はズバリ、「最新のスポーツカーやプレミアムカーへの装着性を意識したから」だ。例えば欧州車の多くは、足元にサブウーファーを設置し、ドアには8~10cm程度のフルレンジスピーカーが装着されることが多くなっている。当シリーズであれば、そのような車種にもベストマッチする。

なおラインナップは、3つのスピーカーユニットに加えて、取り付け性が高められたパッシブクロスオーバーネットワーク5機種、さらには下記の3タイプのコンポーネントキットにより構成される。『Reference AM Duo88』(2.5cmドームツイーター+8.8cmミッドレンジ、税抜価格:8万4000円)、『Reference AM Duo165』(2.5cmドームツイーター+16.5cmミッドウーファー、税抜価格:9万9000円)、『Reference AM Trio』(3ウェイ、税抜価格:14万円8000円)、以上だ。それぞれ“ビーウィズ”ならではの高音質性能を、リーズナブルに手にできる。

そして“ビーウィズ”はさらに、独特なプロセッサー『STATE A6R series』や、モノラルパワーアンプ、さらには安定化電源やケーブル類までも擁する。愛好家のカーオーディオライフを、手厚くバックアップしてくれている。

とことんハイエンドを追求したい人も、手軽に高音質を得たい人も、国産ハイグレードブランド“ビーウィズ”に、要注目!

《太田祥三》

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