こだわれば、カーオーディオはもっと楽しくなる! 「ザ・こだわり方考察」第7回 「コントロール機能の導入」にこだわる! | Push on! Mycar-life

こだわれば、カーオーディオはもっと楽しくなる! 「ザ・こだわり方考察」第7回 「コントロール機能の導入」にこだわる!

趣味の世界はなんであれ、こだわるほどに楽しさが深まっていく。カーオーディオもしかりだ。さて、カーオーディオにおいてのこだわるべきポイントは、どんなところにあるのだろうか。当特集では、それについて1つ1つ考察している。

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「単体DSP」のコントローラーの取り付け例(フォーカル・デモカー)。
  • 「単体DSP」のコントローラーの取り付け例(フォーカル・デモカー)。
  • 「単体DSP」の取り付け例(フォーカル・デモカー)。
  • 「パワーアンプ内蔵DSP」の一例(アークオーディオ)。
  • 「単体DSP」の一例(プラグ アンド プレイ)。

趣味の世界はなんであれ、こだわるほどに楽しさが深まっていく。カーオーディオもしかりだ。さて、カーオーディオにおいてのこだわるべきポイントは、どんなところにあるのだろうか。当特集では、それについて1つ1つ考察している。

第7回目となる当回では、「コントロール機能を導入」しようとするときの“こだわりポイント”を解説していく。

“合理性”にこだわるなら「ハイエンドナビ」の導入がおすすめ!

現代カーオーディオでは、「コントロール機能」を有したユニットがシステムに組み込まれることが多くなっている。それを活用することで、車内においての音響的不利要因への対処が可能となるからだ。

ところで、「コントロール機能」の導入方法は3パターンが存在している。1つ目が「ハイエンドナビの導入」で、2つ目が「パワーアンプ内蔵DSPの導入」、そして3つ目が「単体DSPの導入」だ。なお、「DSP」とは、デジタル・シグナル・プロセッサーのことを指す。

では、それぞれの利点を解説していこう。まずは「ハイエンドナビ」から。これの利点はズバリ、「すべての機能がオールインワンで手に入ること」だ。ソースユニット、コントロール機能、そしてナビまでが一体化している。結果、サウンドチューニングの設定操作を本体の画面上で行えるという利点も得られる。

ただし、「ハイエンドナビ」が導入できるのは以下の場合に限られる。「メインユニットが交換可能であること」。これが不可能なら、この選択肢は消える。また、今使っているナビが新品である場合にも、この作戦は向かない。買ったばかりのユニットを外してしまうのは現実的ではないからだ。

逆に、今使っているナビの使い勝手に不満がある場合には、この作戦は有力な候補になる。例えば、地図が古くなっているとか、Bluetoothが使えないとか。「ハイエンドナビ」に変えればそういった使い勝手の部分でも問題が改善されるはずだ。

というわけで条件付きにはなるけれど、“合理性”にこだわるならば、候補の最右翼となるのは「ハイエンドナビ」だ。覚えておこう。

ちなみに、もしも「ナビは必要ない」けれどオールインワンタイプが良いという場合には、「1DINのハイエンドメインユニット」という選択肢も浮上する。

システムを簡潔化させたいなら「パワーアンプ内蔵DSP」を! 製品バリエーションも超豊富♪

次いでは「パワーアンプ内蔵DSP」について考えていく。なお当選択肢にも、向き不向きがある。向いているのは「メインユニットの交換ができないクルマ」、または「使用中のメインユニットを交換したくない場合」だ。

続いて、「パワーアンプ内蔵DSP」のメリットを説明していこう。最大のメリットは、「システムを簡潔化できること」だ。「ハイエンドナビ」を導入できないのであれば、「パワーアンプ内蔵DSP」か「単体DSP」を選ぶしかないのだが、「パワーアンプ内蔵DSP」を選択する場合には外部パワーアンプを別に用意する必要がないので、その分システムをコンパクトに収められる。

そして「選択肢が多い」こともメリットだ。昨今「パワーアンプ内蔵DSP」は、さまざまな製品が登場していて、選び甲斐が大きくなっている。それぞれのシステム構築のコンセプトに合わせて最適なモデルが選べるのだ。

タイプは大きく3つに分類できる。1つは「パワーアンプの出力を少なくして小型化を追求したタイプ」、2つ目は「パワーアンプの出力をある程度確保したタイプ」、3つ目は「ハイエンドタイプ」、以上だ。

なお「パワーアンプの出力をある程度確保したタイプ」は特に、製品バリエーションが豊富だ。コントロールできるch数が各機ごとで異なり、さらには内蔵するパワーアンプのch数やブリッジ接続が可能か否か等々、細かく仕様が異なっている。そして仕様に応じて価格差も出てくる。なので、自分が構築したいシステムレイアウトと予算を鑑みながら、ベストな製品を探し出せる。

また、システムを簡潔化させたいと思いながらも、音質性能にもとことんこだわりたいと思うのならば、「ハイエンドタイプ」がターゲットになる。「パワーアンプ内蔵DSP」の中には、音にもコントロール機能にもこだわりが満載された高級機も存在しているのだ。予算が許すのであれば、検討して損はない。

カーオーディオの醍醐味が味わえるのは「単体DSP」!?

最後に、「単体DSP」について解説していこう。結論から入りたい。これを選ぶメリットはズバリ、「自由にシステムを組めること」だ。

使用するスピーカーとの相性を考えてパワーアンプを選んだり、「単体DSP」もパワーアンプも小型モデルをチョイスしてシステムのコンパクト化を図ったり、とことん音質性能にこだわってハイエンドを追求したりと、さまざまなシステム設計が可能となるのだ。

なお、「ハイエンドナビ」でも外部パワーアンプ選びを自由に楽しめる。なので、システム構築の自由度という点では、「ハイエンドナビ」も「単体DSP」も同等のバリューを備えている。ただし、チューニング機能の性能面では「単体DSP」に分がある。「ハイエンドナビ」でも実用上十二分な性能が確保されているが、より高度な「コントロール機能」を得たいと思ったら、「単体DSP」が一枚上だ。

ところで、かつては「単体DSP」を導入するということはすなわち、「ハイエンドシステムを構築すること」を意味していたが、昨今はそうとも限らなくなってきた。使いやすい「単体DSP」も多々リリースされているからだ。それらを使うと、「ハイエンド的なアプローチを気軽に楽しめる」こともメリットとなる。カジュアルにカーオーディオの醍醐味を満喫できる、というわけなのだ。

その一方で、一部、ハイエンド製品においては一層の高級化が進んでいる。超ハイエンドな「単体DSP」がいくつか登場を果たしている。コスト度外視で音にこだわろうと思ったら、超ハイエンドな「単体DSP」にもご注目を。

とにもかくにも、「コントロール機能」を有したユニットを導入すれば、愛車のシステムのサウンドクオリティを一変させられる。自分にとってのベストな導入スタイルを、こだわりながら模索すベシ!

《太田祥三》

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